Netboot
Netboot イメージはシステムの起動と同時に Arch Linux の最新リリースをダウンロードすることができる小さなイメージです (1MB 未満)。自動的に最新リリースが利用できるようになるため、Netboot イメージを更新する必要はありません。Netboot イメージは Arch Linux ウェブサイト からダウンロードすることができます。
BIOS
BIOS ベースのコンピュータで Netboot を使うには、ipxe.lkrn または ipxe.pxe イメージが必要です。
ipxe.lkrn を使う
ipxe.lkrn イメージは Linux カーネルのように起動できます。(GRUB や Syslinux など) Linux のブートローダーを使ってハードドライブや CD もしくは USB ドライブからロードすることが可能です。
あるいは、以下のコマンドを実行することで QEMU でイメージを試すことができます:
$ qemu-system-x86_64 -enable-kvm -m 2G -kernel ipxe.lkrn
ipxe.pxe を使う
ipxe.pxe イメージは PXE イメージです。既存の PXE 環境からチェインロードすることができます。DHCP サーバーを設定することができネットワークから起動したときに常に Arch Linux の Netboot を起動することができます。
それとは別に、Pxelinux のような既存のPXE ローダーからもチェインロードできます。エントリの例:
LABEL arch_netboot_chain
COM32 pxechn.c32
APPEND ipxe.a56af4e6a9a9.pxe
この例を動作させるには、pxechn.c32 を pxelinux.0 のあるディレクトリへコピーする必要があります。
UEFI
ipxe.efi イメージを使うことで UEFI モードで Arch Linux の Netboot を起動できます。64ビット UEFI だけがサポートされています。ipxe.efi イメージは efibootmgr を使ってブートオプションに追加したり、systemd-boot などのブートマネージャからチェインロードしたり、UEFI シェルから直接起動できます。
efibootmgr でインストール
まず efibootmgr パッケージをインストールしてから UEFI netboot イメージ をダウンロードしてください。
EFI System Partition (ESP) を /boot/efi にマウントしている場合、以下のようにして移動してください:
# mkdir /boot/efi/EFI/arch_netboot # mv ipxe.*.efi /boot/efi/EFI/arch_netboot/arch_netboot.efi
以下のようにブートエントリを作成することができます:
# efibootmgr --create --disk /dev/sda --part 1 --loader /EFI/arch_netboot/arch_netboot.efi --label "Arch Linux Netboot"