Zabbix

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Zabbix は大規模ネットワークのためのフル機能の監視ソリューションです。様々な方法のあらゆるネットワークデバイスを嗅ぎ分けて、マシンの状態とアプリケーションをチェックし、事前に設定したアラームメッセージを送信したり複雑なデータの相関関係を視覚化することができます。

サーバーのセットアップ

インストール

サーバーのインストール

zabbix-server パッケージをインストールします。これには、MariaDB または PostgreSQL で使用するために必要なスクリプトが含まれています。

データベースのインストール

mariadb パッケージまたは postgresql パッケージのいずれかをインストールします。

フロントエンドのインストール

zabbix-frontend-php パッケージをインストールします。PHP をサポートする Web サーバーを選択する必要があります。例:

カテゴリ:ウェブサーバー にあるサーバーの 1 つを選択することもできます。

設定

Zabbix のウェブアプリケーションディレクトリから http のドキュメントルートへシンボリックリンクを作成してください、例:

$ ln -s /usr/share/webapps/zabbix /srv/http/zabbix

Apache をそのまま動作させるには、PHP 統合を有効にする必要があります:

/etc/php/php.ini で次の変数を調整します:

extension=bcmath
extension=gd
extension=sockets
extension=mysqli
extension=gettext
post_max_size = 16M
max_execution_time = 300
max_input_time = 300
date.timezone = "UTC"
ヒント: php-fpm と mod_proxy_fcgi を使用している場合は、php-fpm.service再起動 が必要になる場合があります。

データベースの初期化

MariaDB

この例では、パスワード test で識別されるユーザー zabbix 用に zabbix という MariaDB データベースをローカルホスト上に作成し、データベーステンプレートをインポートします。この接続は、後で Zabbix サーバーと Web アプリケーションによって使用されます。

ノート: 運用システムでは、パスワードをより安全なものに変更する必要があります。

MariaDB インストールでパスワード付きの root アカウントを使用する場合は、次を使用します:

$ mariadb -u root -p -e "create database zabbix character set utf8 collate utf8_bin"
$ mariadb -u root -p -e "grant all on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'test'"

MariaDB インストールでパスワードなしの root アカウントを使用する場合は、次を使用します:

# mariadb -e "create database zabbix character set utf8 collate utf8_bin"
# mariadb -e "grant all on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'test'"

以下を使用してデータベーステンプレートをインポートします:

$ mariadb -u zabbix -p -D zabbix < /usr/share/zabbix-server/mysql/schema.sql
$ mariadb -u zabbix -p -D zabbix < /usr/share/zabbix-server/mysql/images.sql
$ mariadb -u zabbix -p -D zabbix < /usr/share/zabbix-server/mysql/data.sql

PostgreSQL

PostgreSQL の場合、これらのコマンドはユーザー zabbix のデータベース zabbix を作成します。これは zabbix_server.conf のデフォルト設定であり、スキーマと初期データをインポートします:

$ createuser zabbix
$ createdb zabbix -O zabbix
$ cat /usr/share/zabbix-server/postgresql/{schema,images,data}.sql | psql -U zabbix -d zabbix

データベースの設定

次に、データベース設定を使用して /etc/zabbix/zabbix_server.conf を編集します:

/etc/zabbix/zabbix_server.conf
DBName=zabbix
DBUser=zabbix
DBPassword=test
LogType=system

ICMP/ping の検出

Zabbix で ICMP 検出 (ping など) を使用するには、fping パッケージを インストール します。

起動

MariaDB を使用する場合 zabbix-server-mysql.service ユニットを起動/有効化してください。PostgreSQL を使用している場合は、zabbix-server-pgsql.service ユニットを有効化して起動します

最後に、ローカルウェブサーバーを通して Zabbix にアクセスできるので (例: http://localhost/zabbix/)、インストールウィザードを完了してフロントエンドにアクセスしてください。

デフォルトのユーザー名は Admin でパスワードは zabbix です。

手順が全て説明されている公式ドキュメントへのリンクは下の参照を見て下さい。

エージェント (クライアント) のセットアップ

インストール

各監視先マシンに zabbix-agent パッケージをインストールしてください。zabbix-server をインストールした監視サーバーにもインストールしてください。zabbix-server には zabbix-agent は含まれていません。

設定

zabbix_agentd.conf を編集して server 変数をあなたの監視サーバーの IP に置き換えてください。この IP のサーバーだけがエージェントにアクセスできるように許可されます。

/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
Server=<IP of Zabbix server>
ServerActive=<IP of Zabbix server>

さらに監視するデバイスのポート 10050 がブロックされていないこと、適切に開かれていることを確認してください。

起動

zabbix-agent サービスを起動有効化してください。

ヒントとテクニック

Zabbix エージェントのデバッグ

クライアント側で、次のようにアイテムの状態を確認できます:

$ zabbix_agentd -t hdd.smart[sda,Temperature_Celsius]

サーバー・監視側では、次を試してみて下さい:

$ zabbix_get -s host -k hdd.smart[sda,Temperature_Celsius]

ArchLinux のシステムアップデートの監視

以下は UserParameter パラメータを使って ArchLinux クライアントのシステムアップデートを監視する方法です:

/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
Include=/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf.d/*.conf
/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf.d/archlinuxupdates.conf
UserParameter=archlinuxupdates,checkupdates | wc -l

zabbix-agentd を再起動して設定を適用してください。後でウェブフロントエンドで使用するアイテムのキーワードは archlinuxupdates です。利用可能なアップデートの数が返ってきます。

トラブルシューティング

Error "Specified key was too long; max key length is 767 bytes"

データベースのインポート時にこのエラーが表示されることがあります。MariaDB データベースのコードページ設定を変更することで解決できます: MariaDB#UTF8MB4 を使う

参照

翻訳ステータス: このページは en:Zabbix の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2024-5-20 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。