HDR モニターのサポート

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このページは、Linux における HDR モニターサポートの現状を紹介するガイドとなります。どのような課題があるのかをより理解するために、この記事のこの記事をご覧ください。

HDR のサポートはまだ Wayland にマージされておらず、そのため、ほとんどのディスプレイサーバーにもまだ実装されていません。

X.org は HDR をサポートする予定はありません[1]

現在の進捗状況は以下の通り:

必要条件

  • HDR対応ディスプレイ。
  • HDR対応グラフィックドライバー: AMDGPU および NVIDIA (550.54.14 以上) が動作確認済み。
  • 対応カーネル:
    • 公式サポートカーネル - linux または linux-zen
    • linux-neptune-65AUR - SteamOS からのカーネル。AMD GPU用のマルチプレーン HDR スキャンアウトをサポートし、HDRコンテンツをコンポジット処理せずに表示することで表示遅延とVRR安定性を大幅に改善します。デスクトップGPUのRX 6000シリーズでの動作が確認されています。
  • 対応するディスプレイサーバー、詳細は #設定
  • HDR対応のゲーム、ビデオプレイヤー、またはブラウザー
    • ゲーム: HDR対応ゲームのリスト
    • ビデオプレイヤー: mpv、他にもあればこのリストを拡張してください!
    • ウェブブラウザー: 現時点では、Linux上でHDRをサポートするウェブブラウザーはありません。
  • Windowsゲームをプレイする場合に対応する互換層: Wine または Steam Proton
    • DXVK (2.1 以上) または VKD3D-Proton (2.8 以上)、ゲームに使用されるDirectXバージョンによります。
      ヒント: Proton 8.0、Experimental、または Proton GE 44+ のいずれかを使用してください。すべて十分なDXVKとVKD3Dバージョンが同梱されています。

設定

KDE Plasma

KDE#HDR を参照してください。

Gamescope with Steam session

Valve の Steam コンポジター gamescope は実験的な HDR サポートを提供しています。以下の手順に従うと、HDR対応の gamescope を介して Valve の Steam クライアントを試用することができます。

ヒント: gamescope との使用には AMDGPU が推奨されます - NVIDIA は画面のちらつきなどの重大な問題が知られています。
  • gamescopegamescope-session-steam-gitAUR をインストールします。
  • オプションで以下の内容を含む設定ファイル ~/.config/environment.d/gamescope-session.conf を作成できます:
if [ "$XDG_SESSION_DESKTOP" = "gamescope" ] ; then
    SCREEN_WIDTH=1920
    SCREEN_HEIGHT=1080
    CONNECTOR=*,eDP-1
    CLIENTCMD="steam -gamepadui -steamos3 -steampal -steamdeck -pipewire-dmabuf"
    GAMESCOPECMD="/usr/bin/gamescope --hdr-enabled --hdr-itm-enable \
    --hide-cursor-delay 3000 --fade-out-duration 200 --xwayland-count 2 \
    -W $SCREEN_WIDTH -H $SCREEN_HEIGHT -O $CONNECTOR"
fi
    • 上記の解像度値を適切なものに更新してください。ディスプレイを一覧表示するには xrandr --query を実行します。
    • ディスプレイ CONNECTOR がデフォルトで正しいものを選択しない場合は、設定する必要があります。

これで、ログインマネージャーやターミナルから以下の手順のいずれかを使用して gamescope を起動することができます:

ログインマネージャー経由

ログアウトして、ログインマネージャーで Steam Big Picture を選択し、ログインします。

コマンドライン経由

  1. Ctrl+Alt+F2 を押して新しい TTY に移動します。
  2. ログインして gamescope-session-plus steam を実行し、HDR で スタンドアロンの steam セッション を開始します。
    • ネットワークが機能しない場合は、NetworkManager をインストールして有効化することで修正できます。

Steam の設定

  1. 一般設定の表示設定で、HDR 設定が見えるはずです。HDR と実験的 HDR サポートを有効にします。
  2. HDR対応ゲームを選択し、その隣の歯車アイコンをクリックします。
  3. 互換性設定で Proton 8.0 または Proton Experimental を強制的に設定します。
  4. ゲームの解像度をモニターに合わせて設定しないと、Steam Deck のネイティブ解像度で起動します。
  5. 「プレイ」をクリックしてゲームを開始します。ゲーム内設定でHDR設定が利用可能か確認し、有効にします。
  6. 通常のセッションに戻るには、Steam メニューから PowerSwitch to desktop mode を選択します。

参照

翻訳ステータス: このページは en:HDR monitor support の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2024/06/16 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。