差分アップデート
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差分アップデートを使うことでシステムをアップデートするときのダウンロード時間と容量を節約できます。ダウンロードされるパッケージは新しいパッケージとの「差分」であり、ダウンロードが完了すると古いパッケージにパッチとして適用されて新しいパッケージにアップデートされます。
インストール
設定
/etc/pacman.d/mirrorlist
を編集して適切なリポジトリを追加してください:
/etc/pacman.d/mirrorlist
## ## Arch Linux repository mirrorlist ## Generated on 2011-03-24 ## ## Delta Archlinux.fr Server = http://delta.archlinux.fr/$repo/os/$arch .....
それから /etc/pacman.conf
を編集して UseDelta
オプションをアンコメントしてください:
/etc/pacman.conf
..... # Misc options (all disabled by default) #UseSyslog ShowSize UseDelta TotalDownload .....
比較
UseDelta
オプションを有効にする前にシステムのフルアップデートを確認してください:
# pacman -Syu
... Total Download Size: 416,89 MB Total Installed Size: 1933,56 MB Proceed with installation? [Y/n]
n
と入力してアップデートを中止します。上記の場合はダウンロードされるパッケージの容量は 416,89 MB となっています。
その後差分アップデートを有効にして、再度アップデートを確認してください:
# pacman -Syu
... Total Download Size: 343,15 MB Total Installed Size: 1933,56 MB Proceed with installation? [Y/n]
上記の出力から 416,89 MB から 343,15 MB にダウンロード容量が減っていることが確認できます。
欠点
システムをアップデートするときに標準で差分アップデートを使用する OpenSuSE や Gentoo と違って Arch Linux では差分アップデートは完全にはサポートされていません。利用可能な差分リポジトリはごく僅かです。リポジトリ内に差分アップデートパッケージが大量にあればアップデートはさらに効率的になります。例えば、各パッケージのひとつ前のバージョンとの差分だけしか保持しないリポジトリの場合:
kdeartwork-kscreensaver-4.6.2-1_to_4.6.3-1-x86_64.delta 2011-May-06 22:35:41 301.8K application/octet-stream kdeartwork-kscreensaver-4.6.3-1-x86_64.pkg.tar.xz 2011-May-06 08:57:57 589.2K application/octet-stream