LXD
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LXD はコンテナ(LXC経由)および仮想マシン(QEMU経由)のマネージャー/ハイパーバイザーです。
セットアップ
必要なソフトウェア
lxd パッケージをインストールして、lxd.service
を有効にします。
他のインストール方法
snapdAUR パッケージをインストールしてから以下のコマンドを実行することで snapd を使って LXD をインストールできます:
# snap install lxd
Setup for unpriviledged containers
It is recommended to use unpriviledged containers (See Linux_Containers#Privileged_containers_or_unprivileged_containers for an explanation of the difference).
In order to use them, you need to enable support to run unprivileged containers.
Once enabled, every container will be started unpriviledged
by default.
For the alternative see howto set up priviledged containers.
LXD の設定
LXD を使うにはストレージプールと (インターネットを使いたい場合) ネットワークを設定する必要があります。以下のコマンドを root で実行してください:
# lxd init
非特権ユーザーとして LXD にアクセス
デフォルトでは LXD デーモンは lxd
グループのユーザーからのアクセスを許可するので、ユーザーをグループに追加してください:
# usermod -a -G lxd <user>
基本的な使い方
コンテナの作成
LXD はデーモン (lxd バイナリ) とクライアント (lxc バイナリ) の2つに分かれています。デーモンを設定して実行したら、コンテナを作成できます:
$ lxc launch ubuntu:16.04
もしくは、リモートの LXD ホストをイメージソースとして使うこともできます。LXD で設定済みのイメージを使用するには (images.linuxcontainers.org):
$ lxc launch images:centos/7/amd64 centos
ヒントとテクニック
LXD のネットワーク
LXD は LXC のネットワーク機能を使います。デフォルトではコンテナを lxcbr0
ネットワークデバイスに接続します。コンテナのブリッジを設定する方法は LXC のネットワーク設定のドキュメントを読んでください。
lxcbr0
以外のインターフェイスを使いたい場合、lxc のコマンドラインツールを使ってデフォルト設定を編集してください:
$ lxc profile edit default
エディタで設定ファイルが開きます。デフォルトでは以下の内容になっています:
name: default config: {} devices: eth0: name: eth0 nictype: bridged parent: lxcbr0 type: nic
parent
パラメータを設定することで LXD でコンテナに接続するブリッジを決めることができます。
ネットワーク設定例
LXD パッケージにはネットワークの設定例が付属しており /usr/share/lxd/
に保存されます。設定を使用するには以下のコマンドを実行してください:
$ ln -s /usr/share/lxd/dnsmasq-lxd.conf /etc/dnsmasq-lxd.conf $ ln -s /usr/share/lxd/systemd/system/dnsmasq@lxd.service /etc/systemd/system/dnsmasq@lxd.service $ ln -s /usr/share/lxd/netctl/lxd /etc/netctl/lxd $ ln -s /usr/share/lxd/dbus-1/system.d/dnsmasq-lxd.conf /etc/dbus-1/system.d/dnsmasq-lxd.conf
NetworkManager を使用する場合、以下のようにシンボリックリンクを作成してください:
$ ln -s /usr/share/lxd/NetworkManager/dnsmasq.d/lxd.conf /etc/NetworkManager/dnsmasq.d/lxd.conf
parent: lxcbr0
を parent: lxd
に変更してください:
$ lxc profile edit default
最後に、dnsmasq@lxd.service
と netctl@lxd.service
を起動・有効化してください。
プロセスやファイルの制限を変更する
ファイル記述子の制限やユーザーが使用できる最大プロセス数の制限を増やしたい場合 (Arch Linux ではデフォルトで1024になっています)、lxd.service
を編集してください:
# systemctl edit lxd.service
[Service] LimitNOFILE=infinity LimitNPROC=infinity TasksMax=infinity
トラブルシューティング
カーネルコンフィグの確認
デフォルトで Arch Linux のカーネルは Linux Containers とフロントエンドの LXD が動くようにコンパイルされています。カスタムカーネルを使っている場合やカーネルオプションを変更している場合、LXD が動かない場合があります。コンテナを実行できるようにカーネルが設定されているか確認してください:
$ lxc-checkconfig
CONFIG_USER_NS 無しでコンテナを起動する
イメージを起動するにはイメージの生成時に security.privileged=true
が必要です:
$ lxc launch ubuntu:16.04 ubuntu -c security.privileged=true
もしくは既存のイメージを使う場合は設定を編集してください:
$ lxc config edit ubuntu
name: ubuntu profiles: - default config: ... security.privileged: "true" ... devices: root: path: / type: disk ephemeral: false
新しいコンテナで security.privileged=true
を有効にしたい場合、デフォルトプロファイルの設定を編集してください:
$ lxc profile edit default
非特権の Arch コンテナ で IPv4 アドレスが取得できない
LXD v2.20 ではコンテナが systemd-networkd
サービスを起動できずに IPv4 アドレスが取得できません。LXD ホストで以下のコマンドを実行してからコンテナを再起動することで解決できます (Github Issue):
$ lxc profile set default security.syscalls.blacklist "keyctl errno 38"
原因は systemd の networkd ユニットが利用しているカーネルキーリングが非特権コンテナで機能しないためです。上記のコマンドを使うことでシステムコールは未実装を返すようになります。