ThinkPad ドック
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Lenovo と IBM から ThinkPad のブランドで製造されているビジネスノートパソコンには、ノートパソコンの底部に独自のコネクターがあり、これをドッキングステーションに接続して ThinkPad をデスクトップ PC として使用することができます。
ドッキングステーションは2通りの方法で機能します:
- 受動的なポートリプリケータ (能動部品なし)
- 能動的なドック (USB ハブや USB 3.0 コントローラなどの能動部品)
上記のどちらも GNOME と KDE は何も設定しなくても動作するようになっており特別なソフトウェアを必要としません。GNOME や KDE を使っていない場合は dockd を使用する方法があります。
dockd を使う
KDE や GNOME 以外でドックを利用するにはモニターを自動で切り替えるドックデーモンをインストールする必要があります。dockdAUR はモニター設定を自動で切り替えることができる軽量デスクトップ用に開発されたドックデーモンです。
ノートパソコンをドックに接続・切断したときのディスプレイ設定をデーモンに知らせる必要があるため、使用する前に先にデーモンの設定を行います。
- ThinkPad をドックに接続してください。
- デスクトップ環境のインターフェイスや xrandr を使ってディスプレイのレイアウトや解像度を設定してください。
- ThinkPad をドックに接続したときのプロファイルを書き込みます:
# dockd --config docked
- ThinkPad をドックから取り外してください。
- デスクトップ環境のインターフェイスや xrandr を使って内蔵パネルの解像度やリフレッシュレートを設定してください。
- ThinkPad をドックから切断したときのプロファイルを書き込みます:
# dockd --config undocked
# systemctl enable acpid # systemctl start acpid
- i3 を使っている場合、XDG 自動起動がサポートされておらず、手動で自動起動を設定する必要があります:
~/.config/i3/config
exec --no-startup-id dockd --daemon
- 一度ログアウトしてからログインしなおしてください。
これでデーモンの設定は完了です。ThinkPad をドックに接続すればデーモンによって外部ディスプレイに自動的に切り替わります。
ドック接続・取り外し時のフック
dockd 1.21 時点では、ThinkPad をドックに接続したときと取り外しされたときのフックを定義できます。
例えば、WiFi を接続時に無効に、取り外し時に有効にするには:
/etc/dockd/dock.hook
nmcli radio wifi off
/etc/dockd/undock.hook
nmcli radio wifi on