Emacs
Emacs は拡張性があり、カスタマイズ可能な、セルフドキュメント方式のリアルタイム表示エディタです。Emacs のコアには、多数の Emacs の内蔵機能や拡張を実装するのに使われている言語である、Emacs Lisp のインタプリタが存在します。GNU Emacs 22 から GTK がデフォルトの X ツールキットとして使われていますが、CLI 環境でも負けず劣らずに機能します。
目次
- 1 インストール
- 2 Emacs の実行
- 3 クイックスタート
- 4 カスタマイズ
- 5 ヒントとテクニック
- 6 パッケージ
- 7 トラブルシューティング
- 7.1 Emacs が 'Undefined color: "WINDOW_FOREGROUND"' というエラーメッセージで起動しない
- 7.2 カラー出力の問題
- 7.3 X ウィンドウでの文字の表示問題
- 7.4 起動が遅い
- 7.5 Cannot open load file: ...
- 7.6 デッドアクセントキーの問題: '<dead-acute> is undefined'
- 7.7 C-M-% やその他のバインディングが emacs nox で動作しない
- 7.8 Emacs がフリーズする
- 7.9 Emacs-nox の出力が汚い
- 7.10 emacs ターミナルにおかしなエスケープ数字 (utf-8) が表示される
- 7.11 tmux で emacs を使っているときに Shift + 矢印キーが動作しない
- 7.12 KDE でウィンドウのリサイズがおかしい
- 8 派生
- 9 参照
インストール
Emacs には複数の種類があります (時々 emacsen と呼ばれます)。その中で最も一般的なのは GNU Emacs です。
emacs パッケージをインストールしてください。いつもターミナルで作業をする場合は、GTK+ がいらない emacs-nox の方が良いでしょう (サウンドなどの装飾的な機能もありません)。 ただしテキストバージョンにはいくつか欠点が存在します: サポートしている色やフォント処理の機能 (実行中にサイズを変更したり、単一の文章で複数のサイズを使うなど) が少なくなっています。その上、emacs-nox には Speedbar や GUD (デバッグ環境) などの高度な機能について制限があり、複雑なフェイスを使おうとするとやや遅くなります ("フェイス"とは Emacs におけるテキストの外観のことです)。
Emacs の実行
emacs を起動する前に、終了の方法を知っておきましょう (特にターミナルで実行する場合): Ctrl+x
Ctrl+c
キーシーケンスを使って下さい。
Emacs を起動するには次を実行:
$ emacs
また、コンソールから使うには:
$ emacs -nw
(.emacs を使わずに) 高速でロードして CLI で編集するには:
$ emacs -Q -nw
nox バージョンをインストールしている場合、'emacs' と 'emacs -nw' は同じになります。
ファイル名を指定することですぐにファイルを開くこともできます:
$ emacs filename.txt
色無し
デフォルトでは、Emacs はハイパーリンクが濃青で表示されるカラーテーマで起動します。Emacs をカラーテーマやスキームを使わずに起動するには:
$ emacs -nw --color=no
このコマンドでは全てのテキストがターミナルの前景色だけで表示されます。通常は黒背景に白字か、白背景に黒字となります。
デーモンとして
毎回 .emacs
ファイルをロードするため Emacs を起動するときには時間が多少かかります。また、別のインスタンスから同じファイルにアクセスしたいと思うときもあるかもしれません。バージョン23から、Emacs はユーザーが接続できるデーモンとして起動することが可能になっています。Emacs をデーモンとして実行するには:
$ emacs --daemon
起動時にデーモンを実行してウィンドウをデーモンに接続すると良いでしょう。さらに、グラフィカル・コンソールクライアント両方を同意時にデーモンに接続して GUI を素早く起動することも可能です。
デーモンに接続したいときは場合は次のコマンドを使って下さい (グラフィカル環境から実行したときはグラフィカルクライアントが、tty などのコンソールから実行したときはコンソールクライアントが起動します):
$ emacsclient
グラフィカル環境にいるときもコンソールクライアントを使いたい場合は次のコマンドを使って下さい:
$ emacsclient -t
さらに、-a ""
パラメータを追加することもできます。
これで、最初にコマンドを実行したときは、デーモンとして emacs が起動します。バックグラウンドで動き続けるので後で呼び出した時に起動時間が早くなります (バッファも残り続けます)。
ターミナルや他のプログラムからクライアントを起動した場合、呼び出すプログラムを使うことで Emacs クライアントを閉じなくてもクライアントを使い続けることができます。そのためには、 -n
(--no-wait
) パラメータを使ってクライアントを起動します:
$ emacsclient -nc
Mutt や Git などのプログラムは (コミットメッセージを読むための) エディタが終了するまで待機するため、-n
パラメータを使うことはできません。デフォルトエディタが設定されている場合、他のエディタを指定する必要があるかもしれません (例: emacsclient -a "" -t
)。
以下のシェル設定が利用できます:
alias emt='emacsclient -nc -a ""' alias emc='emacsclient -t -a ""' EDITOR='emacsclient -a ""'
ただしこれには注意事項があります: コマンドのスペースの関係で多数のプログラムが外部エディタをロードすることはできません。
スクリプトを書くほうがもっと使い勝手が良く信頼性があります:
/usr/local/bin/emc
#!/bin/sh if [ -z "$DISPLAY" ]; then IS_GRAPHICAL=true else IS_GRAPHICAL=$(emacs --batch -Q --eval='(if (fboundp '"'"'tool-bar-mode) (message "true") (message "false"))' 2>&1) fi if $IS_GRAPHICAL; then emacsclient -a "" -nc "$@" else emacsclient -a "" -t "$@" fi
スクリプトは実行可能属性を付けて下さい:
# chmod 755 /usr/local/bin/emc
これで 'emc' が期待通りに動作するようになります。このクライアントをデフォルトのエディタにしたいときは上記のスクリプトで EDITOR
環境変数を設定すれば OK です。
systemd ユニットとして
Emacs 26.1 から systemd ユニットが含まれています。Emacs のインストール後に以下のように有効化してください:
$ systemctl --user enable --now emacs
Emacs サーバーを実行したいユーザーで上記のコマンドを実行してください。サービスの起動後、Emacs の準備ができます。ユニットファイルは /usr/lib/systemd/user/emacs.service
に存在します。ユニットファイルの中身は以下のようになっています:
/usr/lib/systemd/user/emacs.service
[Unit] Description=Emacs text editor Documentation=info:emacs man:emacs(1) https://gnu.org/software/emacs/ [Service] Type=simple ExecStart=/usr/bin/emacs --fg-daemon ExecStop=/usr/bin/emacsclient --eval "(kill-emacs)" Environment=SSH_AUTH_SOCK=%t/keyring/ssh Restart=on-failure [Install] WantedBy=default.target
systemd のユーザーユニットはログインシェル (~/.bash_profile
など) から環境変数を継承しないため、~/.pam_environment
に変数を設定すると良いでしょう。詳しくは Systemd/ユーザーを参照。
emacs をデーモンとして起動する場合、VISUAL
と EDITOR
環境変数を emacsclient
に設定することでプログラムからエディタを起動するときにエディタの新しいインスタンスを起動するかわりに emacsclient が使われるようになります。外部エディタを使用するプログラムとしてメールプログラム (メッセージを編集するため) や Git (コミットメッセージを編集するため)、less (v
コマンドで表示されたファイルを編集するため) などが存在します。emacsclient の -n
(--nowait
) オプションは使用しないでください。基本的にプログラムはエディタが終了したときに編集が完了したと認識するためです。
GUI の Emacs のスタートメニューエントリなども emacs ではなく emacsclient が使われるように変更することを推奨します。
クイックスタート
Emacs は複雑ですが、そのカスタマイズと拡張性のレベルによってもたらされる利益を理解し始めるのにそう時間はかからないでしょう。さらに、幅広い拡張を利用することで Emacs はあらゆる種類の文章編集のための強力な環境に姿を変えることができます。
Emacs には素晴らしいチュートリアルが内蔵されており、スプラッシュ画面の最初のリンクをクリックしてアクセスできます。メニューから Help->Emacs Tutorial を選択するか 'F1' の後に 't' を押して下さい。このページは Emacs を始めるのに追加的なリソースになるように書かれています。
初心者にもエキスパートにも役立つ、リファレンスカードのセットも Emacs に含まれています、/usr/share/emacs/<version>/etc/refcards/
を見て下さい (<version> はあなたの emacs のバージョンに置き換えて下さい)。
基本的な用語と慣習
始めは慣れないと思うかもしれませんが Emacs にはいくつか特別な用語法と約束事があり、必要に応じて紹介していきます。ただ、Emacs を使うにあたって当然知ってるべきとされるような、基本的な用語についてはあらかじめ説明しておいたほうが良いでしょう。
真っ先に知るべきはバッファの概念です。バッファは Emacs の中のデータを表します。例えば、Emacs でファイルを開いたとき、ディスクからファイルから読み込まれてバッファに中身が保存され、バッファを編集して後でディスクに上書き保存することができます。バッファはテキストに限られず、画像やウィジェットなども含めます。作業中でもバッファでアプリケーションを表示することすらできます。こういう考え方もできます: ディスク上のデータは'ファイル'であり、一方、Emacs 上のデータは'バッファ'である。
Emacs におけるキーシーケンスの決まり事も見慣れないかもしれません。即ち:
C-x は Control-x を示します
M-x は Meta-x を示します
例えば、Emacs を終了するには次のキーシーケンスを使います: C-x C-c。これは "Control を押しながら 'x' を押す。手を離す。Control を押しながら 'c' を押す" と読み替えることができます。Emacs にはメニューバーが存在しますが、キーシーケンスを使いこなせるように練習することを推奨します。以下から、Emacs で使われるキーバインディングと慣習について説明します。
移動
カーソルの移動は他のグラフィカルエディタとよく似ています。マウスや方向キーを使ってカーソルの位置 (Emacs ではポイントと呼ばれます) を変更することができます。一般的な移動コマンドは方向キーで出来ますが、Emacs には他にも便利なバインディングが存在します。1文字先に移動するには C-f を使用して、1文字前に移動するには C-b を使用します。C-n と C-p でそれぞれ次の行と前の行に移動できます。基本的に、マウスや方向キーを使うよりもこれらのキーシーケンスを使うことが推奨されています。
当然、Emacs には、単語や文単位で移動できる、もっと高度な移動コマンドが用意されています。M-f は1単語先に移動して M-b は1単語前にポイント移動します。同じく、M-e は1文先にポイント移動して M-a は前に戻ります。
ここまでは、紹介した全ての移動コマンドはポイントに関連しています。M-< を使うことでバッファの最初にポイントを移動することができ、逆に、M-> はバッファの最後に移動します。特定の行番号にポイントを移動するには、M-g g を使います。M-g g は移動したい行番号を尋ねます。また、現在の行の先頭と末尾に移動するには、C-a あるいは C-e を使って下さい。
ファイルとバッファ
Emacs にはファイルを操作するためのコマンドが用意されています。このセクションでは最もよく使われるコマンドを紹介します。ファイルを開くには C-x C-f を使います (Emacs ではこのコマンドを 'find-file' と呼びます)。指定されたファイルが存在しなかった場合、Emacs は空のバッファを開きます。バッファを保存するとバッファの中身が入ったファイルが作成されます。C-x C-s を使うことでバッファを保存できます。別のファイル名でバッファを保存するには、C-x C-w を使って下さい (this is a mnemonic for the command 'write-file')。新しいファイル名が尋ねられ、ディスクにファイルが書き込まれます。C-x s で全てのバッファを保存することも可能です。最後に保存されていた状態からバッファに変更が加えられている場合、保存を実行するかどうか訊くプロンプトが表示されます。
"find-file" や "write-file" などのインタラクティブなコマンドでは Emacs ウィンドウの一番下の行に入力が求められます。この行のことはミニバッファと呼びます。ミニバッファでは基本的な編集コマンドを使うことができ、多くの *nix シェルで利用できるのと同じようなタブ補完機能があります。<TAB> を2回連続で押すと補完リストが表示され、マウスを使ってリストから補完候補を選択することも可能です。ミニバッファでの補完はコマンドやファイル名など様々な形で使えます。
ミニバッファには履歴機能も存在します。前に入力したコマンドは Up Arrow または M-p を使うことで再呼び出しできます。
ミニバッファは C-g を押すことでいつでも終了できます。
ファイルを複数開いたら、ファイルを切り替える手段が必要です。Emacs 内に既に存在するバッファにファイルを開くと、Emacs はそのバッファに切り替えます。しかしながらこれは効率的とは言えません。Emacs には表示するバッファを選択する C-x b が存在します (タブ補完が使えます)。存在しないバッファの名前を入力すると、その名前で新しいバッファが作成されます。
全てのバッファのリストを C-x C-b で表示することができます。バッファが必要なくなったときは C-x k で削除することが可能です。
編集
Emacs には多数の編集コマンドが存在します。まだ紹介していない最も重要なコマンドはおそらく 'undo' でしょう。C-_ または C-/ で実行することができます。基本的に移動コマンドには対応する削除コマンドが存在します。例えば M-<backspace> で後方の単語を削除することができ、M-d
で前方の単語を削除できます。行末または文章の終わりまで削除するにはそれぞれ C-k
または M-k
を使います。
1行は80文字を超えていはいけないという経験則が存在します。1行の長さを長くしすぎないことで、特にウィンドウの縁で改行してしまうような場合に、可読性を維持することができます。改行の自動挿入 (または削除) は Emacs では詰め込み (filling) と呼ばれます。M-q
を使うことでパラグラフを折り返させることができます。
文字列と単語はそれぞれ C-t
と M-t
で置き換えることが可能です。例えば Hello World!
を World! Hello
と置き換えられます。
単語の大文字小文字はすぐに修正できます。M-l
は単語を小文字に変換し (HELLO
は hello
)、M-u
は単語を大文字に変換します (hello
は HELLO
)。そして M-c
は単語の最初の文字を大文字にして他の文字は小文字にします (hElLo
は Hello
)。
kill と yank とリージョン
リージョンとは、2点間にあるテキストです。2点のうちの1つは、マーク と呼ばれ、もう1つはポイントです。 C-<SPC> によってマークの位置がセットされ、その後でポイントが移動することでリージョンが作られます。GNU Emacs 23.1 以降、リージョンはデフォルトで可視化されます。リージョン上で動作する多くのコマンドがあり、もっともよく使われるコマンドに killing コマンドがあります。
Emacs では、カット&ペーストはそれぞれ、kill と yank と呼ばれます。1文字以上の文字を削除するコマンド( C-k や M-d といった上で記述したコマンドも含めて)は、実際にテキストをカットし、kill-ring として知られるものに追加します。kill-ring は、単に kill されたテキストのリストです。kill-ring は、デフォルトでは直近60個の kill されたテキストを保存します。kill に成功すると、リストの先頭に接続されて保存されます。
C-w と M-w によって、それぞれリージョンの kill とコピーができます。
kill されたテキストをバッファに挿入する('yanking' として知られます)ためには、C-y を使います。 C-y は、複数回使用することで、繰り返しテキストを yank できます。前述の通り、以前の kill は、リストに保存されます。しかし、C-y は、そのうち最初のものしか取得しません。それより前の kill は、M-y によってアクセスすることができます。これによって、'yank' で挿入されたテキストをリストの先頭に移動させます。 M-y は C-y に続けて使われなければならず、kill-ring をたどるために何度でも使えます。
検索と置換
文字列を検索することは、テキストの編集において一般的な作業です。検索は、C-s (後方検索) または C-r (前方検索) によって実行されます。これらのコマンドは、検索する文字列を入力するプロンプトを表示します。検索は1文字入力するごとに実行され、タイプごとに次に(あるいは前に)一致した文字列にマッチします。次の検索結果に行くには C-s を、前の検索結果に行くには C-r を押します。 もし探しているものが見つかったのであれば、<RET> を押すことで検索を終了できます。一方、検索を開始した場所に戻りたければ C-g を押します。
いったん検索が完了すると (たとえば C-g 等で中断していない場合)、検索された文字列は、次の検索のデフォルト検索文字となります。検索された文字を使用するには、後方検索なら C-s C-s , 前方検索なら C-r C-r をそれぞれ押します。
I-search には、いくつかの有用なコマンドがあります。 M-e によって、検索文字列の編集が可能です。 M-c によって、大文字小文字を区別するか、しないかを切り替えることができます。
正規表現検索は、検索の開始コマンド以外、上述の検索と同様に動作します。 C-M-s あるいは C-M-r によって、それぞれ正規表現による後方検索、前方検索を開始します。いったん正規表現検索を開始すると、文字列検索と同様に C-s と C-r を後方検索、前方検索に使用することができます。
検索に加え、文字列や正規表現を置換することができます(それぞれ M-% および C-M-% によって実行されます)。元のテキストと変換後のテキスト用にプロンプトが表示され、それからハイライトされた一致箇所に対する動作のために別のプロンプトが表示されます。多くのオプションが使用できますが(使用できるオプションの完全なリストは ? を押してください)、もっとも一般的に使われるのは、変換を実行する y と、スキップする n 、そしてハイライトされている文字列を含め、以降すべての一致に対して変換する ! になります。
前置引数
C-u は、'universal-argument' コマンドに対応づけられています。'universal-argument' を渡すことによって、より多くの情報をコマンドに提供できます(この情報を '前置引数' と呼びます)。たとえば
C-u 80 %
は、%記号の行を挿入します。また、
C-u 4 M-d
は4単語を削除します。この場合、M-d によって実行されるコマンドへ、要求する単語の数を渡しています。
universal argument は、M-<数字> によって少し早く入力することができます。
M-80 %
インデント
インデントは、1行をインデントする <TAB> やリージョンをインデントする C-M-\ によって実行されます。リージョンが有効(たとえばハイライトされている)場合、<TAB> はリージョンもインデントします。
テキストがどのようにインデントされるかは、正確には有効になっている メジャーモード に依ります。メジャーモードは、しばしば特定の種類のテキストをインデントするときに特化したインデントスタイルを定義します。(より詳しくは Modes を見てください。)
いくつかの場合、ファイルタイプに対して適したメジャーモードがありません。その場合、手動でのインデントが必要になります。リージョンを作成( kill と yank とリージョン 参照)し、C-u <n> C-x <TAB> でインデントを実行してください。(ここで、'<n>' はリージョンに含まれるテキストがインデントされる列の数です。)例えば、
リージョンのインデントを4列追加する:
C-u 4 C-x <TAB>
リージョンのインデントを2列減らす:
C-u -2 C-x <TAB>
ウィンドウとフレーム
Emacs は、多くのファイルを同時に編集するために便利であるよう設計されています。これは、Emacs のインタフェースを3つの階層にわけることで実現されています。つまり、すでに紹介済みのバッファ、ウィンドウ と フレーム です。
ウィンドウ とは、Emacsでバッファを表示している場所のことです。1つのウィンドウは、一度に1つのバッファしか表示できません。しかし、1つのバッファは複数のウィンドウに表示できます。それぞれのウィンドウの下には、モードライン があります。モードラインには、そのバッファの情報が表示されています。
フレーム とは、Emacs の"ウィンドウ"(一般的な意味。たとえば最近のデスクトップパラダイムの意味での 'ウィンドウ')です。フレームには、タイトルバー、メニューバー、1つ以上の 'ウィンドウ' (Emacs 的な意味。たとえば上で定義した 'ウィンドウ') が含まれます。
以降では、これらの単語は Emacs に存在するものでの定義として使用します。
ウィンドウを水平あるいは垂直に分割するには、それぞれ C-x 2 あるいは C-x 3 を使います。これは、現在のフレームにもう1つのウィンドウを生成する効果があります。複数のウィンドウ間を巡回するには、C-x o を使用します。
ウィンドウ分割の反対は、ウィンドウを削除することです。現在のウィンドウを削除するには C-x 0 を使い、現在のウィンドウ以外を削除するには C-x 1 を使います。
ウィンドウと同様に、フレームも生成や削除が可能です。 C-x 5 2 によってフレームを生成できます。 C-x 5 0 によって現在のフレームを削除し、C-x 5 1 によってr現在のフレーム以外のすべてのフレームを削除します。
モード
Emacs モードは Emacs Lisp で書かれた拡張であり、接続されているバッファの挙動を制御します。大抵の場合、インデントやシンタックスハイライト、テキストを編集するときのキーバインドを提供します。洗練されたモードは Emacs を完全な IDE (統合開発環境) に変貌させます。Emacs は基本的にファイルの拡張子でモードをロードすべきか判断します。
シェルスクリプトを編集するのに役立つモードとして sh-mode, line-number-mode, column-number-mode が存在します。同時に使用することができ、以下のコマンドで呼び出します:
M-x sh-mode <RET>
M-x column-number-mode <RET>
line-number-mode はデフォルトで有効になっていますが、コマンドを再度実行することでオンとオフを切り替えられます:
M-x line-number-mode <RET>
sh-mode は、メジャーモード の1つです。メジャーモードは Emacs を調整し、時には、特定の種類のテキストの編集用に特別なコマンドを提供します。それぞれのバッファでは、メジャーモードは1つだけが有効です。シンタックスハイライトやインデントサポートに加えて、sh-mode はシェルスクリプトを書く助けになるいくつかのコマンドを定義しています。以下に、それらの内のいくつかを示します。
C-c ( 関数定義を挿入する C-c C-f 'for' ループを挿入する C-c TAB 'if' 文を挿入する C-c C-w 'while' ループを挿入する C-c C-l 1 から n までの番号付きループを挿入する
'line-number-mode' と 'column-number-mode' はマイナーモードです。マイナーモードはメジャーモードを拡張することができ、同時に任意の数のマイナーモードを有効にできます。
マニュアル
Emacs を本当にマスターしたいのであれば、一番よく読むべき文章はやはり公式マニュアルです:
- Emacs: 完全な Emacs ユーザーマニュアル
- Emacs FAQ
- Emacs Lisp Intro: プログラミング言語を使用したことがない場合
- Elisp: プログラミング言語をよく知っている場合
これらは、 GNU.org から PDF として入手できます。あるいは Emacs 自身にて組み込みの 'info' リーダー C-h i を用いて直接読むこともできます。本を選択するには m を押してください。
ユーザーの幾人かは、'info' で読むことを好みます。便利なショートカットであり、段落はウィンドウ幅に調整され、フォントは現在の画面解像度に調整されるためです。何人かは目に優しいと気づいています。最後に、本の内容を任意の Emacs バッファへ簡単にコピーでき、さらに例示されている Lisp コードを直接実行することさえできます。
info 本について、もっとよく知りたいなら、C-h i m info <RET> を実行してください。 info モードで ? を押すと、ショートカットの簡易リストが表示されます。
カスタマイズ
Emacs は ~/.emacs
を編集するか M-x customize を使うことで設定をすることができます。このセクションでは手動で ~/.emacs
を編集する方に焦点をあて、いくつかのカスタマイズ例を示すことで、一般的な Emacs の設定をデモンストレーションします。customize コマンドは調整を行うためのシンプルなインターフェイスを提供しますが、おそらく Emacs に慣れてくるにつれて制約を感じるようになるでしょう。
ここでの例は、すべて Emacs が動作している間に動作します。Emacs 内で式を評価するには、以下を使います。
C-M-x ポイントがある式を評価する
あるいは、
C-x C-e ポイントの直前の ')' を最後のカッコとする式を評価する
何人かのユーザーは、プロンプトで 'yes' や 'no' をタイプすると、すぐに疲れます。その代わりに 'y' や 'n' を使うために:
(defalias 'yes-or-no-p 'y-or-n-p)
カーソルの点滅を止めるには、次を使用:
(blink-cursor-mode -1)
同じく、前のセクションにある column-number-mode を有効にするには:
(column-number-mode 1)
前の2つのコマンドに類似性があるのは偶然ではありません。blink-cursor-mode と column-number-mode は、共にマイナーモードです。ルールとして、マイナーモードは正の数を引数にとると有効になり、負の数で無効になります。引数が省略された時、マイナーモードは on/off を切り替えます。
マイナーモードのその他いくつかの例を示します。以下はそれぞれ、スクロールバー、メニューバー、ツールバーを無効にします。
(scroll-bar-mode -1) (menu-bar-mode -1) (tool-bar-mode -1)
変数 'auto-mode-alist' によって、特定のファイル名に対してデフォルトで使われるメジャーモードを変更することができます。以下の例では、'.tut' および '.req' ファイルのデフォルトのメジャーモードを 'text-mode' にします。
(setq auto-mode-alist (append '(("\\.tut$" . text-mode) ("\\.req$" . text-mode)) auto-mode-alist))
設定は、基底となるモードごとに適用することもできます。基本的な方法は、hook に関数を追加することです。例えば、text-mode でだけインデントをタブの代わりに強制的にスペースを使用するためには:
(add-hook 'text-mode-hook (lambda () (setq indent-tabs-mode nil)))
同様に、場所によらずインデントにてスペースを使用するには:
(setq-default indent-tabs-mode nil)
キーバインドは、2つの方法で調整できます。1つ目の方法は 'define-key' です。'define-key' は、コマンドに対するキーバインドを作成できますが、1つのモードに対してだけ作成します。以下の例では、F8 に、'text-mode' バッファでは行末のホワイトスペースを除去するよう割り当てます。
(define-key text-mode-map (kbd "<f8>") 'delete-trailing-whitespace)
もう1つの方法は、'global-set-key' です。これによって、場所によらずキーにコマンドを割り当てることができます。'query-replace-regexp' (C-M-%) を '<f7>' に割り当てるには:
(global-set-key (kbd "<f7>") 'query-replace-regexp)
他のキーにコマンドを割り当てることは、既存の割当を入れ替えるわけではありません。たとえば、上記例の後、'query-replace-regexp' は、F7 と C-M-% の両方に割り当てられます。
Emacs のほとんどすべてがカスタマイズできます。Emacs Wiki を通して見ることが基礎固めに適しています。
マルチ設定
複数の設定を使い、Emacs にどれか一つをロードさせることができます。
例えば、2つの設定ファイルを定義してみましょう。
.emacs
(load "~/.emacs.d/main" nil t) (load "~/.emacs.d/functions" nil t) (load "~/.emacs.d/modes" nil t) (load "~/.emacs.d/plugins" nil t) (load "~/.emacs.d/theme" nil t)
これによって、デーモンとしての起動用にフルカスタムをロードします。しかし、plugins ファイルは巨大で、ロードが遅いです。plugins 機能が不要な新しい Emacs インスタンスを生成したい場合、plugins を毎回ロードすることは面倒です。
.emacs-light
(load "~/.emacs.d/main" nil t) (load "~/.emacs.d/functions" nil t) (load "~/.emacs.d/modes" nil t) (load "~/.emacs.d/theme" nil t)
Emacs を以下のコマンドで起動します。
emacs -q -l ~/.emacs-light
これによって、エイリアスを生成して、呼び出しを簡単にすることができます。
ローカル・カスタム変数
設定ファイル内で変数を定義することができます。この変数はファイル内でローカルに変更することができます。
(defcustom my-compiler "gcc" "Some documentation")
どんなファイルでもローカル変数を定義するには2つの方法があります。完全な詳細のマニュアル を参照してください
M-x add-file-local-variable-prop-line
は、ファイルの先頭に以下のようなコメント行を追加します。
// -*- my-compiler:g++; mode:c++ -*-
M-x add-file-local-variable
は、ファイルの末尾付近に行を追加します。
// Local Variables: // my-compiler: g++ // mode: c++ // End:
変数の効果を得るためには、M-x revert-buffer
を実行する必要あることに注意してください。
カスタム変数は、デフォルトでは安全でないと考えられています。もしカスタム変数によって再定義されたローカル変数を含むファイルを開こうとすると、Emacs は確認するよう通知します。
変数を安全であるとして宣言することもできます。これによって確認のためのプロンプトを除去することができます。新しい変数が安全と考えられるためには検証されなければならない、と述語を指定する必要があります。
(defcustom my-compiler "gcc" "Some documentation" :safe 'stringp)
この例では、文字列以外の何かにセットしようとすると、Emacs は安全でないと考えます。
カスタムカラーとテーマ
face を使うことで簡単に色をカスタマイズすることができます:
(set-face-background 'region "color-17") (set-face-foreground 'region "white") (set-face-bold-p 'font-lock-builtin-face t )
ポイントがある場所の face の名前を Emacs に表示させることができます。そのためには customize-face を使います。どのように色、太字、下線、等が設定されているかを示すことができます。
コンソール上の Emacs は、256色を扱うことができます。しかし、それには適したターミナルを使わなければなりません。たとえば URxvt は256色をサポートしています。list-colors-display によって、サポートされる色の包括的なリストが表示できます。これは強くターミナルに依存します。
SyncTeX サポート
Emacs は強力な LaTeX エディタです。LaTeX モードを必要に応じて自由に編集・作成することができます。
SyncTeX サポートといった、まだいくつかの挑戦があります。最初に TeX ディストリビューションに SyncTeX があるかを確認する必要があります。もし TeX Live を手動でインストールした場合、synctex パッケージをインストールする必要があるかもしれません。
# umask 022 && tlmgr install synctex
SyncTeX サポートは、ビューア依存です。ここでは例として Zathura を使用します。他の PDF ビューアを使用する場合、コードを変更する必要があります。
(defcustom tex-my-viewer "zathura --fork -s -x \"emacsclient --eval '(progn (switch-to-buffer (file-name-nondirectory \"'\"'\"%{input}\"'\"'\")) (goto-line %{line}))'\"" "TeX 文書用 PDF ビューア。 同じドキュメントを2回起動したこと検出する、または Emacs を 閉じても表示を継続するためにビューアを fork したい場合、 シンプルなコマンド: zathura --fork SyncTex を用いて pdf を逆検索するために以下が使用できる。 emacsclient --eval '(progn (switch-to-buffer (file-name-nondirectory \"%{input}\")) (goto-line %{line}))' 引用符および二重引用符は必須で、適切にエスケープされなければならない点に注意。" :safe 'stringp)
カスタム変数を定義します。もし AucTeX や Emacs 標準の LaTeX-mode を使用しているなら、それに応じてビューアを設定する必要があります。
LaTeX ソースファイルを Emacs で開き、文書をコンパイルし、ビューアを起動します。Zathura が起動します。Ctrl+Left click
を押すと、Emacs は対応する位置にポイントを移動させます。
Systemd ファイルのシンタックスハイライト
systemd-mode を使うことができます。
もしくは init ファイルに以下を追加することで、簡単に emacs で systemd のファイル (サービスやタイマーなど) をカラー表示できます:
(add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.service\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.timer\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.target\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.mount\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.automount\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.slice\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.socket\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.path\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.netdev\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.network\\'" . conf-unix-mode)) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.link\\'" . conf-unix-mode))
emacs-nox のクリップボードサポート
emacs-nox で Xorg クリップボードを使うには、xclip をインストールして以下の関数を ~/.emacs
に追加してください [1]:
;; use xclip to copy/paste in emacs-nox (unless window-system (when (getenv "DISPLAY") (defun xclip-cut-function (text &optional push) (with-temp-buffer (insert text) (call-process-region (point-min) (point-max) "xclip" nil 0 nil "-i" "-selection" "clipboard"))) (defun xclip-paste-function() (let ((xclip-output (shell-command-to-string "xclip -o -selection clipboard"))) (unless (string= (car kill-ring) xclip-output) xclip-output ))) (setq interprogram-cut-function 'xclip-cut-function) (setq interprogram-paste-function 'xclip-paste-function) ))
ヒントとテクニック
前のセクションでは基本的な編集コマンドを説明していますが、それだけでは Emacs の可能性はわかりません。このセクションではより高度なテクニックや機能を紹介します。
ただし全てを説明するとなると長くなりすぎます。そのためこのセクションはあくまで Emacs の雅やかな機能をいくつかデモするだけにとどめます。
全ての機能の詳細な説明はドキュメントを見て下さい。
TRAMP
TRAMP (Transparent Remote Access, Multiple Protocols) は多数のプロトコルで、リモートファイルに透過的にアクセスすることができる拡張です。ファイル名を入力するときに、特定の形式を入力すると TRAMP が呼びだされます。例:
/etc/hosts
を root 権限で開く前に root のパスワードを要求するには:
C-x C-f /sudo::/etc/hosts
SSH で 'myhost' に 'myuser' として接続して ~/example.txt
ファイルを開くには:
C-x C-f /ssh:myuser@myhost:~/example.txt
TRAMP のパスは '/[protocol]:[[user@]host]:<file>' という形式で指定します。TRAMP がサポートしているのは上記の例に限りません。詳しくは TRAMP の info マニュアルを参照してください。マニュアルは Emacs に付属しています。
キーボードマクロとレジスタ
This section will provide a practical demonstration of the use of a couple of more powerful editing features. Namely, keyboard macros and registers.
The aim will be to produce a listing of a series of characters and their corresponding position in this list. While it is possible to format each of them by hand, this would be slow and error-prone. Alternatively, some of Emacs' more powerful editing functionality could be leveraged. Before describing a solution, some details behind the techniques which will be used follow.
The first feature which will be introduced is registers. Registers are used to store and retrieve a variety of data types ranging from numbers to window configurations. Each register is given a name of a single character: this character is used to access the register.
The other which will be demonstrated is keyboard macros. A keyboard macro stores a sequence of commands so they can be easily repeated later. These changes will now be performed step-by-step.
Starting with a buffer containing our set of characters:
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz
Prepare a register by invoking the `number-to-register' command (C-x r n) then storing the number '0' in register 'k':
C-x r n k
With point at the beginning of the buffer, start a keyboard macro (C-x () and begin to format the characters:
C-x ( C-f M-4 .
Insert (C-x r i) and increment (C-x r +) the register 'k'. The prefix argument (C-u) is used to leave point positioned after the inserted text:
C-u C-x r i k C-x r + k
Complete the formatting by inserting a newline. Emacs can then repeat that process, beginning from the point where we started defining the keyboard macro, for the rest of the characters. C-x e completes then invokes the keyboard macro. The prefix argument, M-0, causes the macro to repeat until it comes across an error. In this case it aborts once it reaches the end of the buffer.
<RET> M-0 C-x e
The result:
A....0 B....1 C....2 [...] x....49 y....50 z....51
If you want to save your macro for later use, you must give it a name and save it to your configuration file:
name-last-kbd-macro insert-kbd-macro
All defined macros are stored in the macro ring. To cycle between macros, use
C-x C-k C-n next macro C-x C-k C-p previous macro
You can also use registers to save virtually anything.
C-x r SPC Copy current point (position) to register C-x r w Copy current window configuration to register. C-x r j Restore register.
So if you often work with windows side by side, for different project, you can save the configuration for the different projects and easily switch from one view to the other.
You can list used registers with the list-registers command.
正規表現
Emacs Manual より: "正規表現 (regexp と略す) とは、一致する可能性がある一連の (無限個でもよい) 文字列を表現するパターンである"。このセクションでは正規表現自体には深くは立ち入りません (単純に説明しきれない)。そのかわり正規表現のパワーを簡単にデモンストレーションします。詳しい説明は Emacs Manual の Regular Expressions セクションを見て下さい。
Given the same scenario presented above: A list of characters which are to be formatted to represent their respective position in the list. (see Keyboard macros and registers). Again, starting with a buffer containing.
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz
At the beginning of the buffer, use C-M-% (if the key-sequence is difficult to perform, it may be more comfortable to use M-x query-replace-regexp). At the prompt:
\(.\)
which simply matches one character. Then, when prompted for the replacement:
\1....\#^J
The replacement expression reads: "Insert the matched text between the first set of parentheses (in this case, a single character), followed by 4 periods then insert an automatically incremented number followed by a newline.
Finally, press ! to apply this across the entire buffer. All of the formatting that was performed in the previous section was performed with a single regexp replacement.
矩形選択
先進的なテキストエディタが当然備えているべき強力な機能として、テキストを矩形で選択・編集できるというのがあるでしょう。
Emacs でも矩形選択は可能です。C-SPC で普通にテキストを選択してから、複数の矩形コマンドを使うことができます。
C-x r t Replace rectangle with text. C-x r k Kill (and save in kill-ring) rectangle. C-x r y Yank rectangle. C-x r o Blank out rectangle.
たとえハイライトされていても、上記のコマンドが矩形の外のテキストに影響を与えることはありません。
ブックマーク
Emacs は開いたファイルのリストを記録できます。
C-x r m カレントバッファをブックマークに追加。 C-x r b ブックマークからバッファを開く。 C-x r l ブックマークの確認。
Elisp インタプリタ
Evaluate an elisp expression using eval-last-sexp (C-x C-e). Emacs always spawns a *scratch* buffer when started. It will not be saved to disk, feel free to add any text / code you want. It is especially useful for elisp evaluation. Note that this buffer starts using lisp-interaction-mode by default.
Alternatively, Emacs provides a top-level elisp interpreter with the ielm command.
スマートなウィンドウ切り替え
長い間使っていると C-x o による伝統的なウィンドウ切り替えは面倒かもしれません。windmove コマンドはもっと便利にウィンドウを切り替えることができます。Shift
を押しながら方向キーでウィンドウを指定するだけです。
windmove キーを有効にするには、設定ファイルに以下を記述してください:
~/.emacs
(when (fboundp 'windmove-default-keybindings) (windmove-default-keybindings))
シェルコマンドの実行
Use M-! to call an external command. Use a prefix argument (C-u M-!) to output the result to current buffer at point.
You can use M-| on a region to use it as input for a command. For instance
C-u M-| sort -u RET
will sort region, remove duplicates and replace the region with the result.
シェルバッファ
You can spawn a shell buffer and execute commands just like you would do in any terminal. A classic shell buffer can be spawned with the shell command.
Emacs features a very powerful shell entirely written in Emacs Lisp, the eshell. The major advantage over shells like csh or zsh is that the native shell language is elisp itself. So you can use all advanced feature of elisp for your shell functions.
対応する括弧のハイライト
show-paren モードを使うことができます。デフォルトでは、対応する括弧が表示されるまで少し遅延がありますが、show-paren-delay を 0 に設定することでなくすことができます。
~/.emacs
(setq show-paren-delay 0) (show-paren-mode 1)
スペルチェック
辞書を選択するには:
M-x ispell-change-dictionary
To check a single work use M-$. You can start checking the whole buffer with
M-x ispell-buffer
You can enable on-the-fly spell checking by enabling the flyspell-mode. For source code files you can restrict the mode to comments by using the flyspell-prog-mode instead. You will also need the aspell package for spelling in Emacs. There are corresponding packages for each language, so for English, you'd also want aspell-en (as well as aspell).
テーブル
Emacs comes with some powerful functions to handle and generate tables for various languages. Let's show an example.
Fruits Quantity Apples 5 Melons 2
Now select the previous content in a region, and run
table-capture
Use two spaces for the column delimiter, and a line break (C-q C-j) for the row delimiter. This will lead to the following result.
+------+--------+ |Fruits|Quantity| +------+--------+ |Apples|5 | +------+--------+ |Melons|2 | +------+--------+
You can revert back the operation with
table-release
There is a lot of handy table-* functions, like table-insert-row, table-span-cell, table-widen-cell, etc.
Finally, the ultimate purpose of the table functions is to convert it to the desired markup language. Use the table-generate-source for that. For LaTeX, the previous table would result in
% This LaTeX table template is generated by emacs 24.2.1 \begin{tabular}{|l|l|} \hline Fruits & Quantity \\ \hline Apples & 5 \\ \hline Melons & 2 \\ \hline \end{tabular}
Using the table mode you can also do some spreadsheet work like sum on rows and columns, but you will quickly find it limited. Besides it is quite slow. Have a look at the org-mode for much more powerful possibilities.
予定表、スプレッドシート、文章作成
Emacs can offer powerful office features thanks to the famous and powerful Org mode. This mode is part of the standard Emacs distribution.
Org mode is originally a powerful TODO and Agenda agent, but has quickly evolved to a much wider set of features. There is simply too much to tell about Org that we cannot aford even to skim over all the features. So we will only whet your appetite with a few exemples.
Open a new file TODO.org file, Org mode should be loaded. If not, switch to it with M-x org-mode.
TODO.org
* First entry ** Subentry Some comments *** Subsubentry * Second entry - List item 1 - List item 2
Now a few useful bindings.
- TAB to cycle-fold current entry.
- S-TAB to cycle-fold all entries.
- M-RET to start a new item on the same level as the current one.
- M-<left> and M-<right> to change level.
- M-<up> and M-<down> to move item together with all its subsections.
- S-<left> and S-<right> to change status. On list items it will change the item style.
- S-<up> and S-<down> to change priority.
- C-c ^ to sort all subentries of the current entry.
- C-c . to add a timestamp to the current entry. Use
Shift
and arrows to skip days or weeks. Use the mouse on the calendar or pressEnter
on a specific day to choose it.
The spreadsheet features are very comprehensive. Let's give an excerpt from the manual:
Finally, just to whet your appetite for what can be done with the fantastic `calc.el' package, here is a table that computes the Taylor series of degree `n' at location `x' for a couple of functions. |---+-------------+---+-----+--------------------------------------| | | Func | n | x | Result | |---+-------------+---+-----+--------------------------------------| | # | exp(x) | 1 | x | 1 + x | | # | exp(x) | 2 | x | 1 + x + x^2 / 2 | | # | exp(x) | 3 | x | 1 + x + x^2 / 2 + x^3 / 6 | | # | x^2+sqrt(x) | 2 | x=0 | x*(0.5 / 0) + x^2 (2 - 0.25 / 0) / 2 | | # | x^2+sqrt(x) | 2 | x=1 | 2 + 2.5 x - 2.5 + 0.875 (x - 1)^2 | | * | tan(x) | 3 | x | 0.0175 x + 1.77e-6 x^3 | |---+-------------+---+-----+--------------------------------------| #+TBLFM: $5=taylor($2,$4,$3);n3
Org mode recognizes a table when the pipe | is the first non-whitespace character on line. In the previous text, no line was drawn. This is done automatically when TAB is pressed after an entry or the |- sequence. The result column was not written by hand neither, it is computed from the calc formula on the last line. Use C-u C-c C-c to recompute all values in a table.
There is also some handy row and column manipulation bindings like those for the TODO file. Alt
plus arrows will move columns and arrows.
For more in-depth details, refer to the official manual: C-h i m Org mode RET.
リファクタリングとスマート補完
(Eclipse などの) IDE が大抵備えているプログラミング機能が必要な場合、Semantic ツールが役に立ちます。Semantic は Emacs の標準ディストリビューションに含まれています。現在 C, C++, Scheme, Javascript, Java, HTML, Make がサポートされています。現在のサポート状況は CEDET のページ で確認できます。
Open a file in your favorite programming language supported by Semantic and turn on the Semantic minor mode with
M-x semantic-mode
Semantic will work for a few seconds parsing the libraries included from your file (in C that would mostly be the standard library for instance).
機能
Once done, you can start using the great Semantic features:
- Smart completion
Press C-c , SPC to complete a symbol at point. If it is an argument, it will check for type correctness.
- Jump to symbol
Press C-c , j to prompt for a symbol and jump to its definition. You can use auto-completion with TAB. Use a capital J to search for symbol accross files.
- List symbol calls
Press C-c , g to prompt for a symbol and list the places where it is being referred to. You can use n and p to navigate through the resulting entries. Press RET to toggle details, and RET again on a reference to jump to it. Use a capital G in the first command to work across files.
- Refactoring
First list use of the symbol you want to refactor with the aforementioned command. Now press ( to start defining a macro on the symbol. This is actually much more powerful than refactoring since you can apply any function to the symbol and even act on its surrounding symbols. Press C-x ) to finish the macro and E to call it.
- Describe symbol
Call the following function to display details on a symbol.
semantic-ia-show-summary
This can be very useful for complexe data structures and function prototypes. There is no binding by default.
設定
Here follows a sample configuration for use of Semantic with all supported programming languages: an example binding and a display configuration.
;; Semantic with ghost display (allows M-n and M-p to browse completion). (semantic-mode 1) (define-key my-keys-minor-mode-map (kbd "C-c , d") 'semantic-ia-show-summary) (setq semantic-complete-inline-analyzer-displayor-class 'semantic-displayor-ghost)
You can also add some specialization for a specific language. Here for C:
(add-hook 'c-mode-hook (lambda () (local-set-key (kbd "M-TAB") 'semantic-complete-analyze-inline) (local-set-key "." 'semantic-complete-self-insert) (local-set-key ">" 'semantic-complete-self-insert)))
文献
Emacs から直接 info マニュアルにアクセスすることが可能です: C-h i m Semantic RET。
Emacs を git のマージツールとして使う
By default, Git provides support for using Emacs' Emerge mode as a merge tool. However you may prefer the Ediff mode. Unfortunately this mode is not supported by git for technical reasons. There is still a way to use it by evaluating some elisp code upon emacs call.
.gitconfig
[mergetool.ediff] cmd = emacs --eval \" (progn (defun ediff-write-merge-buffer () (let ((file ediff-merge-store-file)) (set-buffer ediff-buffer-C) (write-region (point-min) (point-max) file) (message \\\"Merge buffer saved in: %s\\\" file) (set-buffer-modified-p nil) (sit-for 1))) (setq ediff-quit-hook 'kill-emacs ediff-quit-merge-hook 'ediff-write-merge-buffer) (ediff-merge-files-with-ancestor \\\"$LOCAL\\\" \\\"$REMOTE\\\" \\\"$BASE\\\" nil \\\"$MERGED\\\"))\" [merge] tool = ediff
Note that the command has to be on a single line. In the above example, we launch a new instance of Emacs. You might want to use emacsclient for quicker startup; it is not recommended though since the Ediff call is not really clean: it could mess with your current Emacs session.
If you want an instant startup you can use the -q parameter. If you want to launch Emacs quickly while preserving at least a part of your configuration, you can call Emacs with
emacs -q -l ~/.emacs-light
where the light configuration file loads only what you need for Ediff.
See kerneltrap.org and stackoverflow for more details on this trick and the Ediff issue.
Caps Lock キーを Control キーとして使う
いわゆる 'emacs 小指' にならないようにこちらの挙動を好むユーザーもいます。X で試用してみたいときは、次を実行:
$ setxkbmap -option 'ctrl:nocaps'
また、キーを交換するには、次を実行:
$ setxkbmap -option 'ctrl:swapcaps'
永続的に設定したくなったら、.xinitrc
ファイルに上のコマンドを追加してください。
リージョンを小文字から大文字にする必要がある場合は、デフォルトの C-x C-u
キーバインディングを使って下さい、upcase-region
関数が呼び出されます。
Caps Lock がない場合は、両方の "Shift" にマッピングしてください:
$ setxkbmap -option "shift:both_capslock"
一部のデスクトップ環境にはキーボードのマッピングを変更するためのグラフィカルなツールが含まれています。例えば Plasma 5 ならシステム設定を開いて入力デバイスをクリックしてください。キーボードを選択して高度な設定タブから Caps Lock を Ctrl として使用するように設定できます。
パッケージ
Emacs の機能はサードパーティ製のパッケージで拡張できます。公式にサポートされているパッケージマネージャとして package.el
が組み込まれていますが、Emacs のコミュニティメンバーによって書かれたパッケージマネージャが他にも存在します。package.el
は package-archives
変数を使ってパッケージを検索します。デフォルトでは Emacs Lisp Package Archive (ELPA) が含まれています。M-x list-packages
で Emacs が認識している全てのパッケージが列挙されたバッファが作成されます。マニュアル ((info "(emacs) Packages")
) にはさらに詳しい情報が載っています。
サードパーティ製のパッケージのアーカイブを追加することもできます。MELPA が広く使われています。
人気の拡張の多くは [community]
リポジトリのパッケージや AUR からインストールできます。大抵の場合、パッケージの名前の前に 'emacs-' が付きますが (例: emacs-lua-mode)、常にそうなっているわけではありません (例: auctexAUR)。
パッケージによっては設定ファイルに変更を加えないと機能が有効にならない場合があります。例えば、auctexAUR をインストールしたときは、設定ファイルに以下を追加:
(load "auctex.el" nil t t) (load "preview-latex.el" nil t t)
パッケージのソースコードや README で有効化する方法が書かれているはずです。
トラブルシューティング
Emacs が 'Undefined color: "WINDOW_FOREGROUND"' というエラーメッセージで起動しない
mcpp パッケージまたは gcc パッケージをインストールする必要があります。xrdb は X resources を前処理するために C のプリプロセッサ cpp を使用します。C のプリプロセッサがインストールされていない場合、xrdb は C のプリプロセッサを実行しないため WINDOW_FOREGROUND が16進数のカラーコードに展開されません。
カラー出力の問題
デフォルトでは、Emacs シェルはカラー表示に使われるエスケープシーケンスをそのまま表示してしまいます。つまり、カラー出力がされるべきところに変な記号が表示されます。
この問題を解決するには以下を ~/.emacs
に記述してください:
(add-hook 'shell-mode-hook 'ansi-color-for-comint-mode-on)
X ウィンドウでの文字の表示問題
X ウィンドウで emacs を起動した時にメインウィンドウの文字が全て黒縁の白四角になってしまう場合 (対応するフォントがインストールされていない文字を表示したときと同じような記号)、xorg-fonts-75dpi や xorg-fonts-100dpi をインストールして X ウィンドウを再起動してください。
起動が遅い
しばしば起動時間が遅くなる原因は2つあります。
どちらが原因なのか調べるために、次のコマンドで Emacs を実行してください:
$ emacs -q
このコマンドでも Emacs の起動が遅い場合、不適切なネットワーク設定を参照してください。そうでない場合は、ほぼ確実に .emacs に問題があります。
/etc/hosts
の設定が間違っていると、Emacs の起動が5秒以上遅くなることになります。詳しくはネットワーク設定ガイドの 'ホストネームの設定' を見てください。
- A simple way to search for the cause is to comment-out (i.e., prefix lines with ';') suspect sections of your
~/.emacs
(or~/.emacs.d/init.el
) then start Emacs again to see if there's any change. Keep in mind use of "require" and "load" can slow the startup down, especially when used with larger extensions. They should, as a rule, only be used when their target is either: needed once Emacs starts or provides little more than "autoloads" for an extension. Otherwise, use the 'autoload function directly. For example, instead of:
(require 'anything)
you might use:
(autoload 'anything "anything" "Select anything" t)
Cannot open load file: ...
The most common cause of this error is the 'load-path' variable not including the path to the directory within which the extension is located. To solve this, add the appropriate path to the list to be searched prior to attempting to load the extension:
(add-to-list 'load-path "/path/to/directory/")
When attempting to use packages for extensions and Emacs has been configured with a prefix other than '/usr', the load-path will need to be updated. Place the following in ~/.emacs
prior to the instructions provided by the package:
(add-to-list 'load-path "/usr/share/emacs/site-lisp")
If compiling Emacs by hand, keep in mind that the default prefix is '/usr/local'.
デッドアクセントキーの問題: '<dead-acute> is undefined'
このバグについて Google で検索すると、次のリンクが見つかります: https://lists.gnu.org/archive/html/help-gnu-emacs/2009-05/msg00167.html
Explaining the problem: in recent versions of b72
Emacs, the normal way to use accent keys doesn't work as expected. Trying to accent a word like 'fiancé' will produce the message above.
A way to solve it is just put the line above on your startup file, ~/.emacs
:
(require 'iso-transl)
And no, it isn't a bug, but a feature of new Emacs versions. Reading the subsequent messages about it on the mail list, we found it (https://lists.gnu.org/archive/html/help-gnu-emacs/2009-05/msg00179.html):
- It seems that nothing is loaded automatically because there is a choice betwee iso-transl and iso-acc. Both seem to provide an input method with C-x 8 or Alt-<accent> prefix, but what you and I are doing is just pressing a dead key (^, ´, `, ~, ¨) for the accent and then another key to "compose" the accented character. And there is no Alt key used in this! And according to documentation it seems be appropriate for 8-bit encodings, so it should be pretty useless in UTF-8. I reported this bug when it was introduced, but the bug seems to be classified as a feature ... Maybe it's just because the file is auto-loaded though pretty useless.
C-M-% やその他のバインディングが emacs nox で動作しない
これはターミナルが Xorg よりも制限的であることが原因です。ただし、ターミナルによっては多くのバインディングを扱うことができることがあります。2つの解決法が考えられます:
- グラフィカルバージョンを使用する。
- サポートされているバインディングに変更する。
例:
.emacs
(global-set-key (kbd "C-M-y") 'query-replace-regexp)
Emacs がフリーズする
シングルスレッドであるがゆえに、Emacs は様々な操作でブロックします。フリーズが発生する状況は様々です。例えば、Emacs はあなたからの入力を待っているのかもしれません (例えばあるフレームでミニバッファを開いているのに他のフレームで作業しようとしている場合など)。あるいは、Emacs は完了するまで時間のかかるコードを実行中なのかもしれません。あるいはバグを踏んだという可能性もあります。Emacs プロセスを殺さずに Emacs のブロックを解除する方法は複数存在します。
C-g
を押してみる。Emacs が行っていることによっては、複数回押す必要があります。ESC ESC ESC
を押してみる。- 他のターミナルで
killall -SIGUSR2 emacs
を実行する。
Emacs-nox の出力が汚い
When working in a terminal, the color, indentation, or anything related to the output might become crazy. This is (probably?) because Emacs was sent a special character at some point which may conflict with the current terminal.
If this happens you can do M-x redraw-display
, which will redraw the terminal's display. If this problem happens frequently, you might want to bind the command to a key, e.g. by putting something like
(global-set-key (kbd "<f7>") 'redraw-display)
in your .emacs file.
Graphical Emacs does not suffer from this issue.
emacs ターミナルにおかしなエスケープ数字 (utf-8) が表示される
.bashrc
または .zshrc
で以下の変数をエクスポートしてください:
~/.bashrc
export LANG="en_US.UTF-8" export LC_ALL="en_US.UTF-8" export TERM=xterm-256color
小文字の utf を使っていることがエラーの原因です (例: en_US.utf-8)。
利用可能なロケールは locale -a
で確認できます。
tmux で emacs を使っているときに Shift + 矢印キーが動作しない
まず tmux の設定で xterm-keys を有効にしてください:
.tmux.conf
setw -g xterm-keys on
しかしながら、この設定は他のキーコンビネーションを破壊します。それを修正するために、以下を emacs の設定に記述します:
~/.emacs
(defadvice terminal-init-screen ;; The advice is named `tmux', and is run before `terminal-init-screen' runs. (before tmux activate) ;; Docstring. This describes the advice and is made available inside emacs; ;; for example when doing C-h f terminal-init-screen RET "Apply xterm keymap, allowing use of keys passed through tmux." ;; This is the elisp code that is run before `terminal-init-screen'. (if (getenv "TMUX") (let ((map (copy-keymap xterm-function-map))) (set-keymap-parent map (keymap-parent input-decode-map)) (set-keymap-parent input-decode-map map))))
詳しくは tmux FAQ を参照。
KDE でウィンドウのリサイズがおかしい
KDE ユーザーには Emacs のウィンドウが正しくリサイズされないという現象がおこることがあります。リサイズした部分が透過されマウスでクリックしても下のウィンドウがクリックされます。この挙動を修正するには、KDE の GTK3 テーマを oxygen-gtk 以外のテーマに変更してください。例えば、gtk3 に含まれている Emacs テーマを使って下さい。
KDE で Emacs を完全に最大化するには、タイトルバーの Emacs アイコンをクリックして、More Actions > Special Window Settings を選択してください。そして "Size & Position" タブで "Obey geometry restrictions" を選択して、ドロップダウンメニューで "Force" を選んで右のラジオボタンで "No" を選んで下さい。
派生
Emacs の実装は多数存在します。おそらく GNU/Emacs が一番ポピュラーです。
軽量な Emacs 互換のテキストエディタは Arch のリポジトリや AUR にあります。
mg
mg (旧名 MicroGnuEmacs) は C で書かれた軽量な Emacs の実装です。
mg パッケージから入手できますが、上流の ページ からソースをダウンロードすることも可能です。mg は UTF-8 をサポートしていません。
zile
公式ウェブページによると "GNU Zile は軽量な Emacs クローンです。Zile は Zile Is Lossy Emacs の略となっています。Zile は出来る限り Emacs に近づくように書かれており、きっと全ての Emacs ユーザーの手に馴染むでしょう"。Zile は UTF-8 をサポートしていません。
zile パッケージからインストールできます。
最新の tarball は公式の GNU ミラー から落とせます。
uemacs
Linus Torvalds によるカスタム版 Micro-emacs。uemacs-gitAUR でインストール可能。
最新 (2005) の tarball は こちら にあります。
remacs
remacs はコミュニティによる Emacs の Rust 移植です。remacs-gitAUR パッケージでインストールできます。