Ryzen
Ryzen は2017年の Q1 から AMD によって発売されたマルチスレッドの高性能プロセッサです。Zen マイクロアーキテクチャを使用した最初の CPU になります。Intel の Broadwell-E プロセッサシリーズと競合し、特に Core i7-6900K との直接対決を目標としています。
目次
インストール
カーネル
- 最適な性能を得るには linux-zen カーネルをインストールします。Linux ZEN はあらゆるプロセッサで優れた速度と安定性を提供します。デフォルトカーネルと同じ電力を消費するためデスクトップで使用する場合のみ推奨です。
- システムの反応性を向上させるパッチが含まれている linux-ckAUR カーネルをインストールすることもできます。デスクトップに重点が置かれていますが、あらゆるワークロードで機能します。高い電力効率を目的としているため、CK カーネルはノートパソコンユーザーに推奨します。
GRUB を設定してインストールしたカーネルを使って起動するようにしてください。GRUB を使っていない場合、あなたが使っているブートローダーの設定ファイルを作成してカーネルを使ってください。
グラフィックドライバー
mesa パッケージをインストールしてください。3D アクセラレーションのための DRI ドライバーが含まれています (Ryzen APU や AMD GPU のみ)。
マイクロコードのサポートの有効化
amd-ucode パッケージをインストールしてマイクロコードのアップデートを有効にしてください。詳しくはマイクロコードのページを見てください。アップデートによってシステムの安定性に問題をきたす問題が解決されます。マイクロコードはプロプライエタリですが、アップデートすることが強く推奨されます。
Ryzen の設定
電源管理
RyzenAdj (CLI) は FlyGoat によって作成された、ターミナルエミュレータから Ryzen プロセッサの電源管理を設定するツールです。
オーバークロック
ZenStates-Linux (CLI) は r4m0n によって作成された、クロック速度と電圧を設定するツールです。詳しい例が Level1Techs のフォーラムに載っています。
Ryzen の改善
Ananicy デーモンの有効化
パフォーマンスの最大化#Ananicy を見てください。
Irqbalance
パフォーマンスの最大化#irqbalance を見てください。
CPU 緩和
パフォーマンスの最大化#CPU の脆弱性の緩和をオフにするを見てください。
ゲームのパフォーマンス
ゲームを見てください。
カーネルのコンパイル
Ryzen のサポートの有効化方法については [1] を見てください。
トラブルシューティング
画面のちらつき (APU)
Xorg を使用していてティアリングが発生する場合、"TearFree"
オプションを有効にすることで問題が解決します:
/etc/X11/xorg.conf.d/20-amdgpu.conf
Section "Device" Identifier "AMD" Driver "amdgpu" Option "TearFree" "true" EndSection