SDDM

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Simple Desktop Display Manager (SDDM) は KDE 5 の Plasma デスクトップで推奨されているディスプレイマネージャです。

Wikipedia より:

Simple Desktop Display Manager (SDDM) は X11 と Wayland ウィンドウシステム向けのディスプレイマネージャ (グラフィカルログインプログラム) である。SDDM は C++11 によってスクラッチで書かれており QML によるテーマ機能をサポートしています。KDE ディスプレイマネージャの後継で KDE Frameworks 5, KDE Plasma 5, KDE Applications 5 と合わせて使われる。

インストール

公式リポジトリから sddm パッケージをインストールしてください。

そしてディスプレイマネージャ#ディスプレイマネージャをロードするにしたがってブート時に SDDM を起動させます。KDM から移行する場合は、以下を実行してください:

# systemctl disable kdm && systemctl enable sddm 

Removed symlink /etc/systemd/system/display-manager.service.
Created symlink from /etc/systemd/system/display-manager.service to /usr/lib/systemd/sddm.service.

設定

SDDM の設定ファイルは /etc/sddm.conf です。オプションの全ては man sddm.conf を見て下さい。

systemd によって制御されている環境では、SDDM がデフォルトで systemd-logind を使ってセッションを管理するため、何も設定しなくても問題なく動作します。そのため、パッケージをインストールした時に設定ファイルは作成されません。SDDM にはデフォルト設定のサンプル設定ファイルを生成するコマンドがあるので、必要であれば使って下さい:

# sddm --example-config > /etc/sddm.conf

自動ログイン

KDM と同じように、SDDM は設定ファイルによって自動ログインをサポートしています、例:

/etc/sddm.conf

[Autologin]
User=john
Session=kde-plasma.desktop

上の設定だと、システムが起動した時に john ユーザーで KDE Plasma セッションが起動します。利用できるセッションのタイプは ls /usr/share/xsessions/ でわかります。

警告: 設定を誤ると、あなたのノートパソコンへの物理的なアクセスを手に入れた攻撃者が自動ログインを使って、たやすくデスクトップを破壊してしまう可能性があります。自動ログインは他の認証プロンプトによってシステムが保護されているときにだけ有効にしてください。例: パスフレーズによる root ファイルシステムの暗号化。

執筆時点で、セッションをロックしているときに KDE Plasma に自動ログインすることはできません。

トラブルシューティング

KDE Plasma でデスクトップ効果が使えない

KDM から SDDM に移行して KDE Plasma 4 にログインすると、デスクトップ効果が無効になって、有効化できなくなることがあります。SDDM で誤って KDE Plasma を Failsafe モードで起動しているのが原因です。デスクトップ効果を有効にできない場合、一度ログアウトして、ログインする前に SDDM のセッションの選択を確認してください。

SDDM が tty7 ではなく tty1 で起動する

SDDM は systemd の慣習 にしたがって tty1 に一番目のグラフィカルセッションを起動します。tty1 から tty6 まではテキストコンソール用にするという、昔のやり方が良い場合は、以下を sddm.conf に追加してください:

/etc/sddm.conf

[XDisplay]
MinimumVT=7