Firefox/設定
このページでは、Firefox の高度な設定オプションとパフォーマンスに関する設定を説明します。
目次
- 1 パフォーマンス
- 2 外観
- 3 マウスとキーボード
- 4 その他
- 4.1 ハードウェアビデオデコーディングを強制的に有効にする
- 4.2 フルスクリーンの警告を無効化
- 4.3 Firefox 検索バーの検索エンジンの順番を変更
- 4.4 Abiword や LibreOffice Writer で *.doc を自動的に開く方法
- 4.5 "I'm Feeling Lucky" モード
- 4.6 DNSSEC で DNS をセキュア化
- 4.7 マグネットプロトコルの関連付けの追加
- 4.8 突然終了してしまうのを防ぐ
- 4.9 スクロールがギクシャクしている
- 4.10 nspawn コンテナの中で Firefox を実行
- 4.11 WebRTC オーディオのポストプロセス処理を無効化
- 4.12 Fido U2F 認証
- 4.13 ALSA に戻す
- 4.14 WebGL を強制的に使用可能にする
- 4.15 Recommended by Pocket を有効にする
- 4.16 ダウンロードパネルを自動的に開かないようにする
- 5 参照
パフォーマンス
Firefox のパフォーマンスを向上させる方法は次の2つに分けられます: 開発者の意図通りに Firefox の実行中に入力できるパラメータや設定ファイルの変更、そして外部のプログラムやスクリプトを使用する高度な手順。
このセクションでは、パフォーマンスの調整に関する Firefox の高度なオプションを扱っています。その他の情報はこれらの MozillaZine の記事を参照してください。
パフォーマンス設定を変更する
Firefox は、ご使用のコンピューターに最適な設定を自動的に使用します [1]。
これらの設定は、設定 ページで、あるいは about:config
内で手動で dom.ipc.processCount
の値を 1-8
に、browser.preferences.defaultPerformanceSettings.enabled
を false
に変更することで行うことができます。
しかし、この設定を手動で設定して、ローエンドなデバイスでパフォーマンスをさらに向上させたり、メモリ使用量を削減したりするとよい場合もあります。
以下の場合では、現在のユーザーに対する Content process limit が 4 に上げられています:
$ ps -e | grep 'Web Content'
13991 tty1 00:00:04 Web Content 14027 tty1 00:00:09 Web Content 14031 tty1 00:00:20 Web Content 14040 tty1 00:00:26 Web Content
WebRender
WebRender は、Rust で書かれた、GPU でアクセラレートされた高パフォーマンスな 2D レンダリングエンジンです。Firefox と Servo ブラウザエンジンプロジェクトで使用されているコンポジタです。Firefox 93 の時点では、全ユーザに対してデフォルトで有効化されています。また、ハードウェアが最低でも OpenGL 3.0 か OpenGL ES 3.0 (2021年4月の時点) をサポートし、かつ最低限のドライバ要件を満たす場合においてはデフォルトでハードウェアレンダリングが使用されます。システムがこれらの要件を満たさない場合は、Software Webrender を使用するソフトウェアレンダリングにフォールバックします。
あなたのマシンと最新のドライバでレンダリングの問題が発生する場合、about:config
で gfx.webrender.software
プリファレンスを true
に設定することで Software Webrender を強制的に有効化することができます。
urlclassifier3.sqlite が作成されないようにする
全ての urlclassifier*
ファイルを削除することで、Firefox のプロファイルのサイズを数メガバイト削減できます。urlclassifier*
ファイルを削除しても、しばらくすると urlclassifier3.sqlite
が再び大きくなってしまうことがあります。これは、以下により簡単に解決できます:
$ cd ~/.mozilla/firefox/プロファイル $ echo "" > urlclassifier3.sqlite $ chmod 400 urlclassifier3.sqlite
これは、ファイルを空にして、読み取り専用にすることで、Firefox がそのファイルに書き込めないようにします。
ディスクキャッシュの無効化
読み込まれた全てのオブジェクト (HTML ページ、JPEG 画像、CSS スタイルシート、GIF バナー) は、今後ダウンロードせずに使用できるようにするために Firefox のキャッシュに保存されます。これらのオブジェクトのうちほんの一部だけ (通常、約 30 %) が再利用されると推定されます。これは、オブジェクトの有効期限が非常に短いことや、ページの更新、またはユーザの操作 (既に開いたページに戻らずに新しいページを開くこと) が原因です。Firefox のキャッシュはメモリキャッシュとディスクキャッシュに分割されており、後者ではディスクへの書き込みが頻繁に発生します: 新しく読み込まれたオブジェクトはメモリに書き込まれ、古いオブジェクトは削除されます。
別のアプローチは about:config
の設定を使用することです:
browser.cache.disk.enable
をfalse
に設定する。browser.cache.memory.enable
がtrue
に設定されていることを確認する。このオプションに関する詳細は browser.cache.memory に関する Mozilla 記事で見られます。browser.cache.memory.capacity
という名前のエントリを追加し、確保したいサイズを KB 単位で設定してください。あるいは、-1
に設定すると、自動的にキャッシュサイズが選択されます (この手順をスキップすると、-1
に設定することと同じになります)。- "自動的な" サイズ選択は、8GB 以下のメモリしか搭載していないシステムに対する設定のみを含む10年前のテーブルに基づいています。次の式はこのテーブルに非常に近く、Firefox のキャッシュをより動的に設定するために使用できます:
41297 - (41606 / (1 + ((RAM / 1.16) ^ 0.75)))
(ただし、RAM
は GB 単位で、結果は KB 単位です)。
- "自動的な" サイズ選択は、8GB 以下のメモリしか搭載していないシステムに対する設定のみを含む10年前のテーブルに基づいています。次の式はこのテーブルに非常に近く、Firefox のキャッシュをより動的に設定するために使用できます:
この方法にはいくつかの欠点があります:
- ブラウザがクラッシュした場合や再起動した場合、現在閲覧しているウェブページのコンテンツが失われますが、anything-sync-daemon や同様の定期的な同期スクリプトを使用することで、キャッシュが定期的にドライブにコピーされるようにすることで回避できます。
- 設定は各ユーザに個別に設定する必要があります。
ディスクキャッシュを RAM に移動
別の方法は、"ディスク" キャッシュを RAM ディスクに移動することです。これにより、上記 2 つの中間の解決策が得られます。キャッシュは Firefox の実行中 (Firefox のクラッシュリカバリを含む) は保持され、再起動 (OS のクラッシュを含む) すると破棄されます。
これを行うには、about:config
を開き、browser.cache.disk.parent_directory
を /run/user/UID/firefox
に設定します。ここで、UID
は、id -u
を実行することで取得できるユーザーの ID です。
about:cache
を開いて、新しいディスクキャッシュの場所を確認してください。
セッションを保存する間隔を長くする
Firefox は現在のセッションの状態 (開かれている URL、cookie、履歴、フォームデータ) を定期的にディスク上に保存します。これは、Firefox がクラッシュした場合に以前のセッションを回復するために使用されます。 デフォルトの設定では、15 秒おきにセッションが保存されます。その結果、頻繁にディスクアクセスが発生します。
例えば、保存間隔を 10 分 (600000 ミリ秒) に増やすには、about:config
で browser.sessionstore.interval
を 600000
に変更してください。
この機能を完全に無効化するには、browser.sessionstore.resume_from_crash
を false
に変更してください。
プロファイルの SQLite データベースのデフラグ
Firefox はブックマーク、履歴、パスワードを SQLite データベースに保存します。SQLite データベースは時間の経過とともに断片化し、あちこちに空きスペースが現れます。ただし、データベースをチェックして最適化する管理プロセスがないため、これらの要因により最終的にパフォーマンスが低下します。起動やその他のブックマークや履歴関連のタスクを改善する良い方法は、これらのデータベースから未使用の領域をデフラグしてトリミングすることです。
Firefox が実行されていない時に profile-cleaner を使うことでデフラグを行えます:
SQLite データベース | デフラグ前のサイズ | デフラグ後のサイズ | % 変化 |
---|---|---|---|
urlclassifier3.sqlite | 37 M | 30 M | 19 % |
places.sqlite | 16 M | 2.4 M | 85 % |
Firefox の最近のバージョンでは、ページのロードが遅くなったりプロファイルの破損の原因となる places データベースをデフラグ・最適化するツールが用意されています。このツールを使うには about:support
ページを開いてください。Places データベース
の下にある 完全性を検証
ボタンを押してください。
tmpfs 経由でプロファイル全体を RAM にキャッシュする
システムにメモリに余裕がある場合は、tmpfs
を使用して プロファイルディレクトリ全体をキャッシュすることができ、これにより Firefox の応答性が向上する可能性があります。
Pocket の無効化
Pocket サービスを使用しない場合、about:config
で extensions.pocket.enabled
を false に設定することで無効にできます。
外観
フォント
次の記事を参照してください: フォント設定
DPI の値の設定
システムの DPI が 96 を下回っている場合、設定を変更することで Firefox のフォントの見た目を良くすることができます。デフォルトでは Firefox は DPI の値は 96 を使用し、96 を上回っている場合だけシステム値を使います。値に関係なくシステム値を使うようにするには、アドレスバーに about:config
と入力して layout.css.dpi
を 0 に設定してください。
上記の設定は Firefox のユーザーインターフェースの DPI 設定にだけ影響を与えるので注意してください。ウェブページのコンテンツの DPI 値は 96 のままです。変更するには layout.css.devPixelsPerPx
をシステムの DPI を 96 で割った値に設定してください。例えばシステムの DPI が 144 の場合、設定する値は 144/96 = 1.5 です。layout.css.devPixelsPerPx
を 1.5 にするとウェブページのコンテンツの DPI が 144 になります。
高解像度ディスプレイについての情報は HiDPI#Firefox を参照してください。DPI の計算は [2] を見てください。
Microsoft Windows のデフォルトフォント設定
以下は Firefox を Microsoft Windows にインストールした時のデフォルトフォント設定です。多くのウェブサイトは Microsoft フォントを使っています。
Proportional: Serif Size (pixels): 16 Serif: Times New Roman Sans-serif: Arial Monospace: Courier New Size (pixels): 13
一般的なユーザーインターフェイスの CSS 設定
Firefox のユーザーインターフェイスは ~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/
内の userChrome.css
や userContent.css
ファイルを編集することで変更することができます (profile_dir は hash.name という形式を取っており、hash は8文字のランダムな文字列です。プロファイルの name は通常 default となっています)。
このセクションでは (ウェブページではなく) Firefox のユーザーインターフェイスを変更する userChrome.css
ファイルについてだけ扱います。
フォントの変更
この設定はグローバルな GTK+ のフォント設定を上書きします。ウェブページには影響を与えません、ユーザーインターフェイスのフォントだけが変更されます:
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css
* { font-family: "FONT_NAME"; }
ボタンアイコンの隠匿
テキストボタンを有効化:
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css
.button-box .button-icon { display: none; }
様々なタブボタンの隠匿
以下の設定はタブバーの縁で表示される矢印、全てのタブのドロップダウンリストを切り替えるボタン、新しいタブを作成するプラス記号を非表示にします:
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css
/* Tab bar */ .tabbrowser-strip *[class^="scrollbutton"] { /* Hide tab scroll buttons */ display: none; } .tabbrowser-strip *[class^="tabs-alltabs"] { /* Hide tab drop-down list */ display: none; } .tabbrowser-strip *[class^="tabs-newtab-button"] { /* Hide new-tab button */ display: none; }
水平タブ
タブバーをブラウザウィンドウの側面に横に並べて表示するには:
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css
/* Display the tabbar on the left */ #content > tabbox { -moz-box-orient: horizontal; } .tabbrowser-strip { -moz-box-orient: vertical; /* * You can set this to -moz-scrollbars-vertical instead, * but then the scrollbar will *always* be visible. this way * there is never a scrollbar, so it behaves like the tab bar * normally does */ overflow: -moz-scrollbars-none; } .tabbrowser-tabs { -moz-box-orient: horizontal; min-width: 20ex; /* You may want to increase this value */ -mox-box-pack: start; -moz-box-align: start; } .tabbrowser-tabs > hbox { -moz-box-orient: vertical; -moz-box-align: stretch; -moz-box-pack: start; } .tabbrowser-tabs > hbox > tab { -moz-box-align: start; -moz-box-orient: horizontal; }
ウィンドウの縁とタイトルバーを非表示にする
タイトルバーをタブバーに置き換えるには、about:config
で browser.tabs.drawInTitlebar
を有効にします。
または、"メニュー"、"カスタマイズ" の順に進み、左下隅に "タイトルバー" という名前のチェックボックスを見つけます。 チェックを外します。 チェックボックスがない場合は、XDG_CURRENT_DESKTOP
環境変数が正しく設定されているか、MOZ_GTK_TITLEBAR_DECORATION
環境変数が "client" に設定されていることを確認してください。
KDE でタイトルバーのみを非表示にする
上記の設定では、Firefox は KDE で最小化/最大化/閉じるボタンをタブバーに追加しますが、タイトルバーはそのまま残ります。
それを右クリックし、"More Actions > Configure Special Application Settings" を選択して削除できます。そこに "タイトルバーとフレームなし" の新しいプロパティを追加し、それを有効にすることを忘れないでください。"はい" を選択する必要があります。 (タイトルバーがなくなった後でルールを変更するには、System settings > Window Management > Window Rules に移動します。)
ただし、それではフレームも消えてしまいますので、基本的にウィンドウサイズの変更はできません。 別の方法として、System settings > Application Style > Window Decorations に移動し、Breeze を選択して設定を変更します。 最後のタブ Window-Specific Overrides で、新しいものを追加します。 名前を取得するには、Detect Window Properties ボタンを使用します。または、Firefox だけでなく、すべてのウィンドウに対してこのオーバーライドを設定する場合は、正規表現フィールドにドット (.) を入力できます。 その後、Decoration Options を設定して、タイトル バーのみを非表示にします。
ブックマークツールバーを自動で隠匿
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css
#PersonalToolbar { visibility: collapse !important; } #navigator-toolbox:hover > #PersonalToolbar { visibility: visible !important; }
サイドバーの幅の制限をなくす
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userChrome.css
/* remove maximum/minimum width restriction of sidebar */ #sidebar { max-width: none !important; min-width: 0px !important; }
ダーク GTK テーマの時に入力フィールドが読めない
ダーク GTK テーマを使用すると、入力フィールドとテキストフィールドが読めないインターネットページに遭遇することがあります (たとえば、白い背景に白いテキスト、暗い背景に黒いテキストのテキスト入力フィールド) これは、サイトが背景色またはテキスト色のいずれかのみを設定し、Firefox がテーマからもう一方を取得するために発生する可能性があります。 Firefox が Web ページでテーマの色と暗いテーマをそれぞれ使用しないようにするには、browser.display.use_system_colors
と widget.content.allow-gtk-dark-theme
が false
に設定されていることを確認します。 about:config
または、以前の変更で問題が解決しなかった場合は、widget.content.gtk-theme
という名前の新しい文字列を about:config に追加することで、Firefox をライト GTK テーマで起動することができます。 -override
に設定し、Breeze:light
や Adwaita:light
などのライト テーマに設定します。
入力フィールドの色を CSS でオーバーライドする
拡張機能 Text Contrast for Dark Themes は、コントラストを維持するために必要に応じて他の色を設定します。
userContent.css
または stylus アドオン を使用して、すべての Web ページに標準の色を明示的に設定します。
スタイル シートは通常、chrome/userContent.css
のプロファイル フォルダー (パスについては about:profiles
にアクセスしてください) にありますが、そうでない場合はそこに作成できます。
以下は、入力フィールドを標準の黒のテキスト/白の背景に設定します。色が意図したとおりに表示されるように、表示されているサイトで両方をオーバーライドできます。
input:not(.urlbar-input):not(.textbox-input):not(.form-control):not([type='checkbox']):not([type='radio']), textarea, select { -moz-appearance: none !important; background-color: white; color: black; } #downloads-indicator-counter { color: white; }
GTK テーマを変更する
Web コンテンツと UI の両方にライト テーマ (Adwaita など) を使用するよう Firefox に強制するには、GTK#テーマの基本設定 を参照してください。
コンテンツ処理のみの GTK テーマを変更する
Web コンテンツのみにライト テーマ (Adwaita など) を使用するように Firefox を強制するには:
- アドレスバーで
about:config
を開きます。 - (
マウスの右ボタン
> New > String) から新しいwidget.content.gtk-theme-override
文字列タイプのエントリを作成します。 - レンダリング目的で使用するライトテーマの値を設定します (例:
Adwaita:light
) - Firefox を再起動します。
ウェブコンテンツの CSS 設定
このセクションではウェブコンテンツに CSS のカスタムルールを追加できる userContent.css
ファイルについて扱います。このファイルへの変更はブラウザの再起動時に適用されます。
頻繁に使うウェブサイトに小さな修正を加えたり個人的なスタイルを適用することが可能です。人気のウェブサイトのカスタムスタイルシートは userstyles.org などから手に入れることができます。superUserContent などのアドオンをインストールしてテーマを管理することが可能です。アドオンは chrome/userContent.css.d
ディレクトリを作成してページが更新されたときに中に入っている CSS ファイルに変更を適用します。
他の CSS ファイルのインポート
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css
@import url("./imports/some_file.css");
ドメインの特定部位をブロック
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css
@-moz-document domain(example.com) { div#header { background-image: none !important; } }
PDF ファイルのリンクの後ろに [pdf] を追加
~/.mozilla/firefox/<profile_dir>/chrome/userContent.css
/* add '[pdf]' next to links to PDF files */ a[href$=".pdf"]:after { font-size: smaller; content: " [pdf]"; }
広告のブロック
userContent.css
を使って広告をブロックする方法については floppymoose.com にサンプルがあります。
マウスとキーボード
マウスホイールでスクロールする速度
マウスホイールによるスクロール速度のデフォルト値を修正するには (例: スピードアップ)、about:config
を開いて mousewheel.acceleration
を検索してください。利用可能なオプションが表示されるので、以下を修正します:
mousewheel.acceleration.start
を -1 に設定。mousewheel.acceleration.factor
を適当な値に設定 (10 から 20 が普通使われる値です)。
もしくは SmoothWheel add-on をインストールすることでも変更できます。
ピクセル単位で正確なトラックパッドのスクロール
(Nautilus などの GTK3 アプリケーションで使われている) 正確なトラックパッドスクロールを有効にするには、Firefox を起動する前に MOZ_USE_XINPUT2=1
環境変数を設定してください。
スクロールがぎくしゃくする場合、設定 > 詳細からスムーススクロールオプションを有効にしてみてください。
タッチスクリーンジェスチャを有効にする
dom.w3c_touch_events.enabled
が 1 (enabled) または 2 (default, auto-detect) に設定されていることを確認します。
MOZ_USE_XINPUT2 DEFAULT=1
を /etc/security/pam_env.conf
に追加し、システムをログアウトするか再起動して変更を有効にします。
デバイスによっては、以下を実行してxinputのタッチスクリーンジェスチャを無効にする必要があるかもしれません:
$ xsetwacom --set device Gesture off
Firefox の URL バーのマウスクリックを Windows と同じにする
about:config
で以下を設定してください:
browser.urlbar.clickSelectsAll true browser.urlbar.doubleClickSelectsAll false layout.word_select.stop_at_punctuation true
URL バーのシングルクリックで全てを選択し、ダブルクリックで単語を選択、トリプルクリックで全てを選択するようになります。
スムーズスクロール
Firefox でスムーズな物理ベースのスクロールを実現するには、 general.smoothScroll.msdPhysics
設定を変更して、他の Web ブラウザと同様のより高速な動作をエミュレートします。構成をより迅速に行うには、次の行を ~/.mozilla/firefox/your-profile/user.js
に追加します。(再起動が必要):
user_pref("general.smoothScroll.lines.durationMaxMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.lines.durationMinMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.mouseWheel.durationMaxMS", 200); user_pref("general.smoothScroll.mouseWheel.durationMinMS", 100); user_pref("general.smoothScroll.msdPhysics.enabled", true); user_pref("general.smoothScroll.other.durationMaxMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.other.durationMinMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.pages.durationMaxMS", 125); user_pref("general.smoothScroll.pages.durationMinMS", 125);
また、マウスホイールのスクロール設定も、スムーズに反応するように変更する必要があります。:
user_pref("mousewheel.min_line_scroll_amount", 30); user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.enabled", true); user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.horizontal.factor", 175); user_pref("mousewheel.system_scroll_override_on_root_content.vertical.factor", 175); user_pref("toolkit.scrollbox.horizontalScrollDistance", 6); user_pref("toolkit.scrollbox.verticalScrollDistance", 2);
パフォーマンスで問題が発生した場合は、mousewheel.min_line_scroll_amount
を修正してみてください。
バックスペースの動作を設定する
こちらを参照. バックスペースが '戻る' ボタンとして機能しない
マウスの中ボタンのクリップボードペーストを無効にする
こちらを参照. Middle-click_behavior
Emacs キーバインディング
テキストフィールドで Emacs/Readline に似たキー割り当てを有効にするには、Emacs キーバインド を参照してください。
その他
ハードウェアビデオデコーディングを強制的に有効にする
media.hardware-video-decoding.enabled
はデフォルトで有効になっていますが、media.hardware-video-decoding.force-enabled
を設定してハードウェアビデオデコードを強制的に有効にする必要がある場合があります。 true
にして下さい。
フルスクリーンの警告を無効化
フルスクリーンモードにしたときに表示される警告は about:config
で "full-screen-api.warning.timeout" を 0 に設定することで無効にできます。
Firefox 検索バーの検索エンジンの順番を変更
検索エンジンが表示される順番を変えるには:
- 検索エンジンのドロップダウンリストを開いて Manage Search Engines... エントリをクリック。
- 移動したい検索エンジンを選択して Move Up や Move Down で移動します。ドラッグアンドドロップで移動することも可能です。
Abiword や LibreOffice Writer で *.doc を自動的に開く方法
Preferences > Applications を開いて Word Document (または Word 2007 Document の *.docx
) を検索してください。見つけたら、ドロップダウンリストをクリックして Use other... を選択してください。そして Abiword や Writer の実行可能ファイルのパスを指定してください (/usr/bin/abiword
や /usr/bin/lowriter
)。
"I'm Feeling Lucky" モード
検索エンジンによっては "feeling lucky" 機能が存在することがあります。例えば、Google には "I'm Feeling Lucky" があり、DuckDuckGo には "I'm Feeling Ducky" があります。
機能を有効化するには:
- アドレスバーに
about:config
と入力。 keyword.url
という文字列を検索。- 値を検索エンジンの URL に設定。
Google の場合、次のように設定:
https://www.google.com/search?btnI=I%27m+Feeling+Lucky&q=
DuckDuckGo の場合、次のように設定:
https://duckduckgo.com/?q=\
DNSSEC で DNS をセキュア化
DNSSEC のサポートを有効にすることでブラウジングを安全にすることができます。
マグネットプロトコルの関連付けの追加
about:config
で network.protocol-handler.expose.magnet
を false に設定してください。
次にマグネットリンクを開いたとき、Launch Application
ダイアログが表示されます。ダイアログから、使いたい torrent クライアントを選択してください。他のプロトコルも同じように設定できます。
突然終了してしまうのを防ぐ
Disable Ctrl-Q Shortcut 拡張をインストールすることでブラウザを不注意に閉じてしまうことを防止できます。
もしくはウィンドウマネージャの設定ファイルにルールを追加する方法もあります。例えば openbox なら ~/.config/openbox/rc.xml
ファイルの <keyboard> セクションに以下を追加してください:
<keybind key="C-q"> <action name="Execute"> <execute>false</execute> </action> </keybind>
スクロールがギクシャクしている
Firefox でのスクロールが"ガタガタ"あるいは"ムラがある"と感じられることがあります。MozillaZine が Gentoo でスクロールを修正する設定を投稿していますが、Arch Linux でも同じように直ることが報告されています:
mousewheel.min_line_scroll_amount
を 40 に設定general.smoothScroll
とgeneral.smoothScroll.pages
を false に設定image.mem.min_discard_timeout_ms
を 2100000000 のように大きな値に設定、ただし 2140000000 を超えてはならない。この値よりも上の値に設定してしまうと Firefox は次のエラーを吐きます: "The text you entered is not a number"。image.mem.max_decoded_image_kb
を最低でも 512K に設定
これでスクロールがスムーズになるはずです。
nspawn コンテナの中で Firefox を実行
PID 1 で実行するには:
# systemd-nspawn --setenv=DISPLAY=:0 \ --setenv=XAUTHORITY=~/.Xauthority \ --bind-ro=$HOME/.Xauthority:/root/.Xauthority \ --bind=/tmp/.X11-unix \ -D ~/containers/firefox \ firefox
もしくは systemd-networkd を使って systemd でネットワークを設定したコンテナを起動する場合:
# systemd-nspawn --bind-ro=$HOME/.Xauthority:/root/.Xauthority \ --bind=/tmp/.X11-unix \ -D ~/containers/firefox \ --network-veth -b
コンテナを起動したら、以下のように Xorg ライブラリを実行してください:
# systemd-run -M firefox --setenv=DISPLAY=:0 firefox
WebRTC オーディオのポストプロセス処理を無効化
PulseAudio の module-echo-cancel を使用している場合、Firefox がポストプロセス処理を音声にかけないように設定すると良いでしょう。
キー | 値 | 説明 |
---|---|---|
media.getusermedia.aec_enabled | false | AEC = 音響エコー除去 (Acoustic Echo Cancellation) |
media.getusermedia.agc_enabled | false | AGC = 自動ゲインコントロール (Automatic Gain Control) |
media.getusermedia.noise_enabled | false | ノイズ除去。Firefox のノイズ除去を無効にすると音がミッキーマウスのようになることがあります。 |
Fido U2F 認証
Firefox は Fido U2F 認証プロトコルをサポートしています。必要な udev ルール用に libfido2 をインストールします。
ALSA に戻す
Arch が Firefox を ac_add_options --enable-alsa でビルドし続ける限り、Firefox はシステム上で特別な設定なしに、そして (ただし、システムでパルスを使用していて、 Firefox がパルスを使用しないようにしたい場合はこの限りではない。) パルスなしに、正常に動作します。以前は ioctl の syscall を許可しなければならず、デフォルトでは Firefox のサンドボックスでブロックされ、 about:config
のALSA の設定 security.sandbox.content.syscall_whitelist
で、正しい ioctl の syscall 番号にする必要がありました。これは x 86-64 では 16 x86-32 では 54 ですが、今ではそうではありません。詳細については、こちらを参照してください:
WebGL を強制的に使用可能にする
一部のプラットフォームでは、ユーザが WebGL を使用したい場合でも、 WebGL が無効になります [6] WebGL を強制的に有効にするには、webgl.force-enabled
を true
に設定し、WebGL アンチエイリアシングも強制的に有効にするには、 webgl.msaa-force
を true
に設定します。
次のようなエラーが表示された場合:
libGL error: MESA-LOADER: failed to retrieve device information libGL error: image driver extension not found libGL error: failed to load driver: i915 libGL error: MESA-LOADER: failed to retrieve device information ...
Firefox のバグ 1480755 で説明されている解決策を試してみてください:
参照. security.sandbox.content.read_path_whitelist
to /sys/
Recommended by Pocket を有効にする
"Recommended by Pocket" (設定 > ホーム > Firefox Home コンテンツ - "トップサイト" と "ハイライト" の間に) が表示されない場合は、browser.newtabpage.activity-stream.feeds.section.topstories
および browser.newtabpage.activity-stream.feeds.system.topstories
から true
。このオプションは 設定 には表示されませんが、新しく開いたタブ/ウィンドウ (Firefox Home
に設定した場合) に Pocket recommendations が表示されるようになりました。
ダウンロードパネルを自動的に開かないようにする
Firefox 98 以降では、ダウンロードが開始されるたびに、ダウンロードパネル (進行中/最近のダウンロード) が常に開きます。
この動作を無効にするには、about:config
で browser.download.alwaysOpenPanel
設定を false
に設定します。