Arduino
Arduino は柔軟で手軽なハードウェアとソフトウェアによる、オープンソースの電子工作プロトタイププラットフォームです。芸術家やデザイナー、ホビイスト、その他インタラクティブな機器や環境を作成したい全ての人を対象としています。詳細は Arduino HomePage を見て下さい。
インストール
- AUR から arduinoAUR をインストールしてください。
- ユーザーを
uucp
とlock
グループに追加してください (詳しくは次のセクションを参照: "シリアル通信")。 - cdc_acm モジュールをロードする必要があります。
# modprobe cdc_acm
- PKGBUILD の arch=('i686' 'x86_64') 行に 'armv6h' を追加して arch=('i686' 'x86_64' 'armv6h') とすることで Raspberry Pi 上でもビルドできます。
Arduino Due / Yun
Arduino Due と Arduino Yun は Arduino IDE バージョン 1.5 以上を必要とします。
Pinoccio Scout
Pinoccio Scouts も Arduino IDE を使ってプログラムすることが可能です。手順は こちら に記載されています。もしくは、AUR から arduino-pinoccioAUR をインストールすることもできます。
Intel Galileo
Intel Galileo ボードをサポートする Arduino IDE は こちら からダウンロードできます。
Arm7 デバイス
こちら に対処方法が載っています。
設定
シリアル通信
arduino ボードはシリアル接続や USB シリアル接続によってコンピュータと通信します。そのためシリアルデバイスファイルへの読み書きアクセス権がユーザーに必要となります。Udev は uucp
グループによって所有されている /dev/tts/
にファイルを作成するためユーザーを uucp
グループに追加することで必要な読み書き権限が与えられます。デフォルトの Java IDE を使用する場合は、ユーザーを lock グループに追加して /var/lock/lockdev
にアクセスできるようにしてください。
# gpasswd -a $USER uucp # gpasswd -a $USER lock
arduino ボードは /dev/ttyACMx
のように認識されます。上記の設定で上手くいかない場合、ユーザーを tty
グループに追加してみてください:
# gpasswd -a $USER tty
Arduino にアップロードを行う前に、Tools メニューからシリアルポート、ボード、プロセッサを適切に設定してください。
stty
準備:
# stty -F /dev/ttyACM0 cs8 9600 ignbrk -brkint -imaxbel -opost -onlcr -isig -icanon -iexten -echo -echoe -echok -echoctl -echoke noflsh -ixon -crtscts
コマンドの後に改行せずにターミナルからコマンドを送信:
# echo -n "Hello World" > /dev/ttyACM0
Arduino からの出力を読み込み:
$ cat /dev/ttyACM0
他の IDE
ArduIDE
ArduIDE は Arduino 用の Qt ベース IDE です。AUR の arduide-gitAUR からインストールできます。
ターミナルから作業したい場合、複数の選択肢が存在します。
Arduino-CMake
arduino-cmake と CMake を使うことで複数のビルド環境でコマンドラインから Arduino のファームウェアをビルドすることができます。CMake があなたのニーズに合わせたビルド環境を生成し、お好きなツールを使用できます。シンプルな Makefile から Eclipse, Visual Studio, XCode などのプロジェクトまであらゆるビルド環境を準備可能です。
必要パッケージ:
gnoduino
gnoduinoAUR はオリジナルの Arduino IDE を GNOME 用にした実装で AUR からインストールできます。オリジナルの Arduino IDE ソフトウェアは Java で書かれています。gnoduino は Python で実装されており、GNOME を対象にしています。ただし xfce4 など他の WM でも動作します。軽量であることを謳っていますが、オリジナルの Arduino IDE と互換性は維持しています。ソースエディタは gtksourceview をベースとしています。
Ino
Ino は arduino ハードウェアを使うためのコマンドラインツールキットです。inoAUR は AUR からインストールできます。
Ino
は /etc/avrdude/avrdude.conf
にある avrdude.conf
ファイルを確認しますが、(avrdude のインストール時に) pacman はこのファイルを /etc/avrdude.conf
に配置します。Ino
が何かエラーを表示するときは /etc/avrdude
ディレクトリを作成してシンボリックリンクを作ってください:
# ln -s /etc/avrdude.conf /etc/avrdude/avrdude.conf
Makefile
Arduino IDE を使用する代わりに他のエディタと Makefile を使用することができます。
Arduino をプログラムするためのディレクトリをセットアップして、ディレクトリに Makefile をコピーしてください。Makefile のコピーは /usr/share/arduino/hardware/cores/arduino/Makefile
から取得できます。
設定にあわせて多少修正が必要です。Makefile には豊富に説明が付いています。以下は編集が必要な行の一例です:
PORT = usually /dev/ttyUSBx, where x is the usb serial port your arduino is plugged into TARGET = your sketch's name ARDUINO = /usr/share/arduino/lib/targets/arduino
スケッチでコールするライブラリにあわせて、ライブラリの一部をコンパイルする必要があります。SRC と CXXSRC を編集して必要なライブラリを記述してください。
編集したら make && make upload
でボードからスケッチを実行できるようになります。
Arduino-mk
arduino-mkAUR は Makefile を使用するもうひとつのアプローチです。Arduino.mk を include するローカルな Makefile を作成することができます。使い方は プロジェクトページ を見てください。
Arduino 1.5 の場合、以下のローカル Makefile を試してください (Arduino 1.5 のライブラリディレクトリの構造は少し変わっています):
ARDUINO_DIR = /usr/share/arduino ARDMK_DIR = /usr/share/arduino AVR_TOOLS_DIR = /usr ARDUINO_CORE_PATH = /usr/share/arduino/hardware/arduino/avr/cores/arduino BOARDS_TXT = /usr/share/arduino/hardware/arduino/avr/boards.txt ARDUINO_VAR_PATH = /usr/share/arduino/hardware/arduino/avr/variants BOOTLOADER_PARENT = /usr/share/arduino/hardware/arduino/avr/bootloaders BOARD_TAG = uno ARDUINO_LIBS = include /usr/share/arduino/Arduino.mk
場合によっては avr-libc や avrdude のインストールが必要です。
Scons
scons と arscons を組み合わせて使うことでコマンドラインから簡単に Arduino プロジェクトをコンパイル・アップロードすることができます。Scons は python で作成されておりシリアルインターフェイスを使うのに python-pyserial が必要です。python-pyserial と scons をインストールしてください。
パッケージをインストールすると必要な依存パッケージも一緒にインストールされます。上記のように Arduino 本体も必要なのでインストールしてください。プロジェクトディレクトリを作成したら (例: test)、新しいディレクトリに arduino のプロジェクトファイルを作成します。ディレクトリと同じ名前を付けて拡張子に .ino を追加してください (例: test.ino)。arscons から SConstruct スクリプトを取得してディレクトリに配置します。スクリプトの中身を確認して、必要であれば編集してください。中身は python スクリプトです。プロジェクトを編集したら、以下を実行:
$ scons # This will build the project $ scons upload # This will upload the project to your Arduino
PlatformIO
PlatformIO は複数のハードウェアプラットフォームのスケッチをビルド・アップロードすることができる python ツールです。現在、Arduino/AVR ベースの基盤、TI MSP430 や TI TM4C12x ボードに対応しています。近い将来、ライブラリ機能も追加して GitHub から直接ライブラリを検索できるようにすることを開発者は予定しています。
インストール
platformio は SCons がベースになっているので python2 を使用し、python3 はサポートしていません。そのため仮想環境を使うことを推奨します。
$ virtualenv --python=python2 venv $ source ./venv/bin/activate $ pip install platformio
使用方法
$ platformio install atmelavr $ platformio init $ vim platformio.ini
# # Atmel AVR based board + Arduino Wiring Framework # [env:ArduinoMega2560] platform = atmelavr framework = arduino board = megaatmega2560 upload_port = /dev/ttyACM0 targets = upload
$ platformio run
Emacs
Emacs を IDE として設定することができます。
AUR から emacs-arduino-mode-gitAUR パッケージをインストールして emacs で arduino-mode
を有効にしてください。
init スクリプトに追加:
~/.emacs
;; arduino-mode (require 'cl) (autoload 'arduino-mode "arduino-mode" "Arduino editing mode." t) (add-to-list 'auto-mode-alist '("\.ino$" . arduino-mode))
Arduino-mk
(上を参照) と M-x compile
make upload
を使うことでスケッチをコンパイル・アップロードできます。
参照: [1]。
トラブルシューティング
Version 1.6
2014年10月5日現在、サードパーティ製のツールの多くは Arduino 1.0 (arduino10AUR) でしか動作しません。一部のツールだけが Arduino バージョン 1.6 (arduinoAUR) 以降でも動作します。ツールが動作しない場合はバージョンを確認してください。
Arduino デバイスの永続的な命名
複数の arduino を使っている場合、接続した順番で /dev/ttyUSB[0-9]
という名前がデバイスに付けられているのに気づくかもしれません。IDE では大した問題ではありませんが、バックグラウンドで arduino プロジェクトと通信するようなソフトウェアをプログラムする場合、鬱陶しく感じられるでしょう。以下の udev ルールを使うことで arduino に固定のシンボリックリンクを割り当てることができます:
/etc/udev/rules.d/52-arduino.rules
SUBSYSTEMS=="usb", KERNEL=="ttyUSB[0-9]*", ATTRS{idVendor}=="0403", ATTRS{idProduct}=="6001", SYMLINK+="sensors/ftdi_%s{serial}"
これで arduino に /dev/sensors/ftdi_A700dzaF
のような名前でアクセスできるようになります。もっと意味のある名前をデバイスに付けたい場合:
/etc/udev/rules.d/52-arduino.rules
SUBSYSTEMS=="usb", KERNEL=="ttyUSB[0-9]*", ATTRS{idVendor}=="0403", ATTRS{idProduct}=="6001", ATTRS{serial}=="A700dzaF", SYMLINK+="arduino/nano"
which will create a symlink in /dev/arduino/nano to the device with the specified serialnumber. You do need to unplug and replug your arduino for this to take effect or run
udevadm trigger
シリアルポートを開くときのエラー
You may see the serial port initially when the IDE starts, but the TX/RX leds do nothing when uploading. You may have previously changed the baudrate in the serial monitor to something it does not like. Edit ~/.arduino/preferences.txt so that serial.debug_rate is a different speed, like 115200.
シリアルポートを開いてロックファイルを作成するパーミッション
Arduino uses java-rxtx to do the serial communications. It expects to create lock files in /var/lock/lockdev
, so you need to be in the lock group. USB serial devices such as /dev/ttyUSB0 or /dev/ttyACM0 will often be assigned to the uucp group, so as long as you are adding yourself to groups, you should add that one too.
Missing twi.o
If the file /usr/share/arduino/lib/targets/libraries/Wire/utility/twi.o
does not exist arduino may try to create it. Normal users do not have permission to write there so this will fail. Run arduino as root so it can create the file, after the file has been created arduino can be run under a normal user.
Working with Uno/Mega2560
The Arduino Uno and Mega2560 have an onboard USB interface (an Atmel 8U2) that accepts serial data, so they are accessed through /dev/ttyACM0 created by the cdc-acm kernel module when it is plugged in.
The 8U2 firmware may need an update to ease serial communications. See [2] for more details and reply #11 for a fix. The original arduino bbs, where you can find an image explaining how to get your Uno into DFU, is now in a read-only state. If you do not have an account to view the image, see [3].
You can perform a general function test of the Uno by putting it in loopback mode and typing characters into the arduino serial monitor at 115200 baud. It should echo the characters back to you. To put it in loopback, short pins 0 -> 1 on the digital side and either hold the reset button or short the GND -> RESET pins while you type.
コンパイルエラー
if you get following message (in verbose mode)
/usr/share/arduino/hardware/tools/avr/bin/../lib/gcc/avr/4.3.2/../../../avr/bin/ld: cannot find -lm
see this fix [4]
- install package avr-gcc
- Replace build-in avr-gcc compiler by same from package installed on previous step:
- cd /usr/share/arduino/hardware/tools/avr/bin
- mv ./avr-gcc ./avr-gcc-backup
- ln -s /usr/bin/avr-gcc ./
To use the avr tools that are system installed, remove the avr directory as per the Arduino Linux install page:
"If you want to use your system's compiler, delete the folder ./hardware/tools/avr
in your arduino IDE installation"
An alternate approach to take is to download the corresponding Linux install from Arduino.cc and replace the /usr/share/arduino/hardware/tools/avr
directory with the avr directory that comes in the stock installation archive.
avrdude missing libtinfo.so.5
Arduino にスケッチをアップロードしようとしたときに、以下のメッセージが Arduino UI コンソールに表示される場合:
/usr/share/arduino/hardware/tools/avr/bin/avrdude: error while loading shared libraries: libtinfo.so.5: cannot open shared object file: No such file or directory
シンボリックリンクを作成して依存関係の問題を解決してください:
# ln -s /usr/lib/libncurses.so.5 /usr/lib/libtinfo.so.5
参照: https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1108717#p1108717
ウィンドウマネージャでアプリケーションのサイズが変更できない、メニューがすぐ閉じる
Java#他のウィンドウマネージャになりすますを見てください。