Go
Go は C 言語に由来する構文を持つ静的型付言語です。ガベージコレクションによるメモリ管理、型安全性、動的型付けの機能、可変長配列やキーバリューマップなどの型、膨大な標準ライブラリなどが追加されています。
目次
インストール
今日 Go のコンパイラは2つ存在しており、どちらも公式リポジトリからインストールできます:
- gccgo: gcc-go でインストールできるコンパイラコレクションに含まれている gcc のフロントエンド
- goroutine がフルフローになる
- バイナリのサイズが小さい(dynamic linking)
インストールのテスト
Go が正しくインストールされたかは以下のような小さなプログラムをビルドして確認できます:
hello.go
package main import "fmt" func main() { fmt.Println("Hello, Arch!") }
go ツールを使って実行:
$ go run hello.go
Hello, Arch!
標準の gc コンパイラでコンパイル (go build -compiler=gc hello.go
と同じ):
$ go build hello.go
gccgo でコンパイル (go build -compiler=gccgo hello.go
と同じ):
$ gccgo hello.go -o hello
$GOPATH
import
ステートメントなどで使用される、Go の依存パッケージは、$GOPATH
変数、そして $GOROOT
(go のインストールディレクトリ、デフォルトでは /usr/lib/go
) で検索されます。基本の $GOROOT
からだけでなく、外部の依存パッケージを使う場合は、~/.bash_profile
(もしくはそれに類する設定ファイル) にワークスペースを指定する必要があります:
export GOPATH=~/go
ワークスペースを作成:
$ mkdir -p ~/go/{bin,src}
プロジェクトのソースの保存には src
ディレクトリが、実行可能ファイルには bin
が使われます。
また、bin
ディレクトリのパスを $PATH
環境変数に追加することで (Go 言語で書かれた) インストールしたプログラムを (ls
などと同じように) どこでも実行できるようになります:
export PATH="$PATH:$GOPATH/bin"
必要な実行可能ファイルが実行できるように $PATH
に bin
ディレクトリも追加します。
詳細は go help gopath
を実行してください。
他のプラットフォームのクロスコンパイルを有効にする
公式パッケージは Linux の amd64, i386, arm アーキテクチャしかサポートしていません。Darwin, FreeBSD, MS Windows などのクロスコンパイルをサポートするには、以下のようにしてください。
$GOROOT_BOOTSTRAP
を/usr/lib/go
に設定すると/usr/lib/go/src
をビルドできません。以下のような警告が出力されます。
$ cd /usr/lib/go/src $ GOROOT_BOOTSTRAP=/usr/lib/go GOOS=darwin GOARCH=amd64 ./make.bash --no-clean ##### Building Go bootstrap tool. cmd/dist ERROR: $GOROOT_BOOTSTRAP must not be set to $GOROOT Set $GOROOT_BOOTSTRAP to a working Go tree >= Go 1.4.
この問題を回避するには、https://golang.org/からGoのソースを入手してください。
ダウンロードしたGoをビルドしてください。
$ cd ~/downloads/go/src $ GOROOT_BOOTSTRAP=/usr/lib/go GOOS=linux GOARCH=amd64 ./make.bash --no-clean
これでダウンロードしたGo as bootstrapを使用してGoをビルドできるようになりました。以下のコマンドでビルドします。
$ cd /usr/lib/go/src; for os in darwin freebsd windows; do for arch in amd64 386; do sudo GOROOT_BOOTSTRAP="$HOME/downloads/go" GOOS=$os GOARCH=$arch ./make.bash --no-clean; done; done
詳細は FS#30287 を参照。
トラブルシューティング
Jetbrains Goプラグイン
もしJetbrainsのIDEを使用していてGoプラグインがGo SDK のパスを見つけられない場合、互換性のないパッケージを使用している可能性があります。gcc-go
パッケージを削除し、go
パッケージで置き換えてください。GOPATHが設定されている場合にはIDEは/usr/lib/go
でGo SDKを見つけられます。