マウスのポーリングレート
高解像度マウスを購入したときは、マウスの精度を活用するために USB のポーリングレートを調整するのが常套手段です。ポーリングレート (またはレポートレート) はマウスがコンピュータに情報を送信する頻度を示します。ヘルツ (Hz) で表されますが、この設定は遅延時間 (ms) と等しく考えることができます。
デフォルトでは、USB のポーリングレートは 125 Hz に設定されています。以下は Hz の値と遅延時間の対応表です:
Hz | ms |
---|---|
1000 | 1 |
500 | 2 |
250 | 4 |
125 | 8 |
100 | 10 |
ポーリングレートが 125 Hz に設定されている場合、マウスカーソルは8ミリ秒毎にしか更新されないことになります。遅延が致命的な状況では (例えばゲームなど)、できるかぎりポーリングレートを下げるのが良いでしょう。ポーリングの間隔を増やすと精度が上がりますが、CPU の使用量とトレードオフになります。値を調整するときはこのことに注意してください。
ポーリングレートの設定
カーネルの usbhid
モジュールを使って "mousepoll" のカスタムレートを設定します。以下を /etc/modprobe.d/modprobe.conf
ファイルに追加してください:
options usbhid mousepoll=[polling interval]
[polling interval] は上記の表における ms の数値に置き換えてください。例えばポーリングレートを 500Hz に設定するには:
options usbhid mousepoll=2
再起動せずにポーリングレートを変更するには:
modprobe -r usbhid && modprobe usbhid
それからマウスを一度切断してから再度接続してください。
現在のマウスレートの表示
現在のマウスのリフレッシュレートを表示することができるツールが存在します (evhz という名前です)。カスタマイズしたポーリングレートが適用されたかチェックするときに有用です。
AUR から evhz-gitAUR をインストールするか自分でコンパイルしてください:
evhz.c を保存 (evhz の github ページ)
次のコマンドでコンパイル:
gcc -o evhz evhz.c
root で実行:
./evhz
もしくは、DirectX mouserate checker などの Windows のツールを Wine で実行することも可能です。
参照
- CS:S Mouse Optimization Guide -- largely aimed at Windows users, though the same principles apply for Linux.