Cairo Compmgr
Cairo Composite Manager は用途が広くて拡張性の高いコンポジットマネージャです。レンダリングに cairo を使っています。プラグインを使うことでデスクトップにクールなエフェクトを追加することができます。影を落としたり、ウィンドウの透過を設定したり、メニューやウィンドウのアニメーションや、デコレーションの適用などが可能です。
Xcompmgr と同じように、Cairo Compmgr は既存のウィンドウマネージャを置き換えません。Openbox や Fluxbox などを軽量なウィンドウマネージャを使っていて、エレガントなデスクトップを求めているユーザーにうってつけです。
インストール
cairo-compmgrAUR または cairo-compmgr-gitAUR (開発版) パッケージをインストールしてください。
gconf
を削除することでエラーなくコンパイルすることができ、問題なく動作します。ただし、vala
を依存パッケージから削除することはできません。gconf を削除する場合、PKGBUILD の package()
関数から一番後ろの3行を削除する必要があります。
設定
Cairo Composite Manager を起動するには、次を実行:
$ cairo-compmgr
数秒間だけ動作してターミナルを巻き込んでクラッシュする場合、Cairo Composite Manager を開いて 'Freeze' プラグインを無効化してください:
$ cairo-compmgr --configure
全く起動しない場合は 'Clone' プラグインを無効にしてください。
X が起動する度にロードするようにするには、~/.xinitrc
に以下を追加します:
cairo-compmgr &
起動したら、Cairo Composite Manager はシステムトレイに表示され、アイコンを右クリックすることで設定を行えます。
Xcompmg の機能だけが必要な場合は、プラグインを無効化することができます。Cairo Composite Manager がプラグインをアンロードすると、しばらく画面が動かなくなるので我慢してください。
参照
- Xcompmgr -- 影を落としたり簡単に透過ができるシンプルなコンポジットマネージャ
- Compiz -- リッチな 3D アクセラレーションのかかったデスクトップ環境を実現するコンポジットウィンドウマネージャ
- Wikipedia:ja:コンポジット型ウィンドウマネージャ