Demlo
Demlo は Lua と FFmpeg を使用する音楽ライブラリ管理・タグ付けバッチツールです。変換・照合・CUE シート・MusicBrainz によるオンラインタグ設定・お好きなエディタによる手動タグ編集・カバー画像のダウンロード・設定などができます。
インストール
設定
パッケージには設定サンプルが含まれています。最初はサンプルを使用すると良いでしょう:
$ install -Dm644 /usr/share/demlo/demlorc -t ~/.config/demlo
スクリプト
Demlo には自由に使える公式スクリプトが付属しています。
一時的なスクリプトを書きたい場合 (あるアルバムにのみ使えるようなスクリプトなど)、ローカルフォルダにスクリプトを作成して、コマンドラインから呼び出して、削除することができます。
何度も使用するユーザースクリプトの場合、Demlo の設定フォルダにスクリプトを保存します。
公式スクリプトから派生して作成することができます:
$ install -Dm644 /usr/share/demlo/scripts/tag.lua -t ~/.config/demlo/scripts/
同じ名前を持つスクリプトが2つ存在した場合、ユーザースクリプトが優先されます (フルパスで指定しなかった場合)。
使用方法
ファイルセットに対して Demlo を実行して変更をプレビュー:
$ demlo *.ogg album/ other-album/*.flac
スクリプトチェインを設定して結果を変更:
$ demlo -s tag'-s ./my-script.lua -s encoding <input-files>
細かく調整したい場合、コマンドラインからスクリプトチェインの前後に Lua コマンドを実行できます:
$ demlo -pre 'o.artist="John Doe";o.disc=output.filename:match("Disc (\d+)")' -post 'output.format="ogg"' <input-files>
ファイルを処理するには -p
パラメータを使います。Demlo はデフォルトで利用可能な全てのコアを使います。使用するコアを制限するには:
$ demlo -cores 2 -p <input-files>
カバー画像をオンラインから取得したい場合:
$ demlo -c -s cover -rmsrc -p <input-files>
タグやプロパティを手動で編集したい場合 (スクリプトで自動的に修正できないときなど)、インデックスファイルに変更をエクスポートできます:
$ demlo <some-tuning> <input-files> >> ./index.json
同じインデックスファイルに出力を集めることもできます。ファイルはお好きなエディタで編集してください。変更を適用するには、ファイルセットを指定して -i
オプションを付けて Demlo を実行します。スクリプトを実行することもできますし、変更を加えたくない場合、スクリプトは使わないようにすることもできます。
$ demlo -i ./index.json -s -post 'o.artist,o.album_artist=o.album_artist,artist' <input-files>
インデックスファイルを使うことで他のプログラムと Demlo を入出力で組み合わせることが可能です。
詳しくは demlo -h
や demlo マニュアル を参照してください。