PCSX-Reloaded

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PCSX-Reloaded (別名: PCSXR, PCSXr, PCSX-r) はプラグインベースのコンソールエミュレータです。PSEmu Pro プラグインインターフェイスを元にしており、PC で Play Station 1 のゲームを遊ぶことができます。

プラグインベースのエミュレータであるため、画面解像度やテクスチャの品質をオリジナルのコンソールよりも高く設定するなど、様々な設定が可能です。

インストール

pcsxr パッケージをインストールしてください。開発版は pcsxr-gitAUR パッケージでインストールできます。

さらに、GTK2 バージョンの pcsxr-gtk2AUR パッケージをインストールすることもできます。lib32-gtkAUR パッケージをインストールしなくても GTK ベースのプラグインインターフェイスを使うことができます。

64ビットのマシンを使っている場合、AUR にあるパッケージをインストールした場合、PCSXR が64ビットアーキテクチャ用にコンパイルされるため、32ビットでしか使えない多くのプラグインが利用できなくなります。エミュレータに付属しているプラグイン以外のプラグインを使用するのであれば、Multilib リポジトリから32ビットのパッケージをインストールしてください。

使用方法

最初の起動時に PCSXR はホームディレクトリに .pcsxr という名前の隠しディレクトリを作成します。全ての設定とプラグイン、セーブデータ、コンソール BIOS が保存されます。ディレクトリを削除すると PCSXR の設定が最初の状態にリセットされます。

BIOS

警告: エミュレータを使うには Sony PlayStation BIOS ファイルが必要です。Sony PlayStation, Sony PSOne, Sony PlayStation 2 コンソールを所有していない場合は PSX エミュレータで BIOS を使ってゲームを遊ぶことはできません。実際のコンソールを所有せずに BIOS イメージを入手するのは著作権法違反です。

エミュレータを動かすには実際のコンソールの BIOS のダンプが必要になります。BIOS の配布は Sony の著作権を侵害し違法であるため PCSXR は提供していません。

BIOS のダンプは ~/.pcsxr/bios/ ディレクトリに配置してください。PCSXR は内部 BIOS をエミュレートすることもできますが、全てのゲームと互換性はなく問題が存在します。PCSXR のサイトには 不完全な互換リスト があります。

プラグイン

PCSXR にはすぐにプレイできるプラグインセットが付属していますが、ビデオやサウンド、コントローラのサポートを追加するためにプラグインをインストールしたい場合、~/.pcsxr/plugins/ ディレクトリにプラグインと設定ファイルを配置することで使用できます。Linux 対応のプラグインの多くは Pete's Domain から見つけられます。

一部のプラグインは設定インターフェイスを表示するのに lib32-gtkAUR を必要とするので注意してください。

設定

Configuration > Plugins & Bios からビデオとサウンド、コントローラ、CDROM と BIOS の設定ができます。

プレイ

CDROM からゲームを実行するには File > Run CD をクリックするか Ctrl+O を押してください。

ISO や BIN ファイルからゲームを実行するには File > Run ISO をクリックするか Ctrl+I を押してください。

Play Station BIOS の起動とメモリーカードとセーブデータの管理をするには File > Run BIOS をクリックするか Ctrl + B を押してください。

ステートセーブ

PCSXR はステートセーブに対応しており、いつでもゲームの状態を保存することができます。セーブポイントを気にしたり新しいメモリーカードを接続する必要はありません。

ステートセーブの空きスロットは9つあり、ゲーム毎にそれぞれ9つまで状態を保存できます。

状態を保存するには Emulator > Save States をクリックしてスロットを選択するか Ctrl+Slot Number を押してください。例えばスロット1なら Ctrl+1 です。

状態をロードするには Emulator > Load States をクリックしてスロットを選択するか Alt+Slot Number を押してください。例えばスロット1なら Alt+1 です。

トラブルシューティング

wrong ELF class: ELFCLASS32

エミュレータが64ビット版なのに32ビットのプラグインを動作しようとすると発生するエラーです。Multilib リポジトリの32ビット版の pcsxr をインストールしてください。

cfgPeteXGL2, cfgPeteMesaGL or cfgPeopsOSS not found

最新の Linux 版の Pete's plugins は設定ファイルを用意していないために発生します。問題を解決するには Pete's GPU Plugins ページLinux GPU Configs セクションから設定ファイルをダウンロードしてください。ファイルの拡張子は全て .tar.gz です。Gzip ファイルから必要なファイルを ~/.pcsxr/plugins/ フォルダに配置してください。

PE.Op.S OSS Audio Driver で音が出ない

OSS は古いため、エミュレータに付属している SDL Sound 1.1.0 プラグインを使ってください。

ゲームや BIOS を起動したときにセグメンテーション違反が発生する

Intel HD Graphics 965 を搭載したコンピュータでセグメンテーション違反が発生することが確認しています [1]。ただし、AMD や Nvidia を搭載した PC でも発生するという報告もあります。

解決するには ~/.pcsxr/pcsxr.cfg ファイルを開いて Cpu プロパティの値を 0 から 1 に変更してください。

coredumpctlコアダンプを確認することでセグメンテーション違反の原因を調査することができます。

Pete のプラグインインターフェイスが機能しない: error while loading shared libraries: libgtk-1.2.so.0

lib32-gtkAUR パッケージをインストールしてください。