K10ctl
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k10ctl を使うことで P-State を変化させ AMD K10 プロセッサ (例: Phenom, Phenom II) をオーバークロックしたり電圧を下げることができます。
電圧を下げると消費電力が落ちて熱量や騒音も少なくなります。
インストール
k10ctl は AUR の k10ctlAUR パッケージでインストールできます。
設定
k10ctl.conf
/etc/conf.d/k10ctl
# For information how to calculate the following values see: # http://www.ztex.de/misc/k10ctl.e.html#c1 # Change to "true" after you configurated the settings for your CPU # WARNING: Be SURE that the following values are correct and safe for # your system before doing this! CONFIGURATED=false # Number of cores for your CPU CORES=4 # List of P-states you want to change. # NOTE: all following arrays must have the same size! PSTATES=( 0 1 2 3 ) # List of Northbridge VIDs NBVID=( 45 45 45 45 ) # List of CPU VIDs CPUVID=( 36 45 55 68 ) # List of CPU FIDs FID=( 12 5 0 0 ) # List of CPU DIDs DID=( 0 0 0 1 )
事前設定
k10ctl を使うには msr カーネルモジュールが必要です。以下のコマンドを実行してください:
# modprobe msr
CPU の P-State のデフォルト値を確認してください:
# k10ctl 0-3
0-3 は CPU のコアを意味します。搭載されているコアが少ない場合、後ろの数字を減らしてください。
コマンドの出力から設定を適切な数字に調整してください。
全てが問題ないようでしたら、"CONFIGURATED" を "true" に設定して k10ctl を再起動してください:
# systemctl start k10ctl
CPU のデフォルト値でなら k10ctl は問題なく動作するはずです。
値の計算方法
設定を計算するときは "VID インターフェイスモード" をチェックしてください:
# k10ctl 0-3 -> first line
パラレル VID インターフェイスモード:
if vid>=64 then U=375 mV else if vid>=32 then U=1162.5mV - vid=12.5 mV else U=1550mV - vid*25 mV
シリアル VID インターフェイスモード:
if vid>=124 then U=0 mV else U=1550mV - vid*12.5 mV
最後に /etc/conf.d/k10ctl
で P-State を設定します。
k10ctl を再起動して再度 "k10ctl 0-3" を確認してください:
# systemctl start k10ctl # k10ctl 0-3
k10ctl を永続的に有効化
# systemctl enable k10ctl
'msr' モジュールについてはカーネルモジュール#ロードを見てください。
ヒントとテクニック
mprimeAUR を使うことでコンピュータの安定性をテストできます。