AurJson

提供: ArchWiki
2018年4月19日 (木) 00:13時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版 (同期)
ナビゲーションに移動 検索に移動

関連記事

AurJson インターフェイスは AUR の軽量リモートインターフェイスです。http の GET クエリでリクエストすることで、json データとしてレスポンスを得ることができます。

ノート: この記事では2016年2月15日にリリースされた AUR v4.2.0 の RPC インターフェイス API バージョン5について説明しています。

API の使用方法

クエリタイプ

以下の2つのクエリタイプが存在します:

  • search
  • info

search

以下の形式のリクエストを実行することでパッケージを検索できます:

/rpc/?v=5&type=search&by=field&arg=keywords

keywords は検索単語に field は以下の値のどれかに置き換えてください:

  • name (パッケージ名だけで検索)
  • name-desc (パッケージ名と説明の両方で検索)
  • maintainer (パッケージメンテナで検索)

by パラメータは省略することができ、その場合は name-desc がデフォルトです。

返り値タイプは search または error になります。

検索単語を空にしてメンテナ検索した場合、メンテナが存在しないパッケージのリストが返ってきます。

例:

foobar で検索:

https://aur.archlinux.org/rpc/?v=5&type=search&arg=foobar

john によってメンテナンスされているパッケージを検索:

https://aur.archlinux.org/rpc/?v=5&type=search&by=maintainer&arg=john

コールバックを指定して検索:

https://aur.archlinux.org/rpc/?v=5&type=search&arg=foobar&callback=jsonp1192244621103

info

以下の形式のリクエストを実行することでパッケージの情報を取得できます:

/rpc/?v=5&type=info&arg[]=pkg1&arg[]=pkg2&…

pkg1pkg2 は情報を取得したいパッケージの名前に置き換えてください (完全一致です)。

返り値タイプは multiinfo または error になります。

例:

foobar パッケージの情報を取得:

https://aur.archlinux.org/rpc/?v=5&type=info&arg[]=foobar

foobarbar パッケージの情報を取得:

https://aur.archlinux.org/rpc/?v=5&type=info&arg[]=foo&arg[]=bar

返り値タイプ

返り値は3つあるタイプのどれかになります。かならずタイプを返すので、操作の結果がエラーだったかどうか判断することができます。

返り値のペイロードは以下の形式になっています:

{"version":5,"type":ReturnType,"resultcount":0,"results":ReturnData}

ReturnType は文字列で、以下のうちのどれかになります:

  • search
  • multiinfo
  • error

ReturnTypesearchmultiinfo の場合は ReturnData はオブジェクト配列となり、ReturnTypeerror の場合は空の配列になります。

error

error タイプはエラーのレスポンス文字列を返り値に含みます。エラーレスポンスは searchinfo クエリタイプで返ってくることがあります。

ReturnType error の例:

{"version":5,"type":"error","resultcount":0,"results":[],"error":"Incorrect by field specified."}

search

search タイプは search リクエストから返される結果です。検索の結果は、info リクエストと同じです。info セクションを見てください。

ReturnType search の例:

{"version":5,"type":"search","resultcount":2,"results":[{"ID":206807,"Name":"cower-git", ...}]}

info

info タイプは info リクエストから返される結果です。

ReturnType multiinfo の例:

 {
    "version":5,
    "type":"multiinfo",
    "resultcount":1,
    "results":[{
        "ID":229417,
        "Name":"cower",
        "PackageBaseID":44921,
        "PackageBase":"cower",
        "Version":"14-2",
        "Description":"A simple AUR agent with a pretentious name",
        "URL":"http:\/\/github.com\/falconindy\/cower",
        "NumVotes":590,
        "Popularity":24.595536,
        "OutOfDate":null,
        "Maintainer":"falconindy",
        "FirstSubmitted":1293676237,
        "LastModified":1441804093,
        "URLPath":"\/cgit\/aur.git\/snapshot\/cower.tar.gz",
        "Depends":[
            "curl",
            "openssl",
            "pacman",
            "yajl"
        ],
        "MakeDepends":[
            "perl"
        ],
        "License":[
            "MIT"
        ],
        "Keywords":[]
    }]
 }
 

jsonp

JavaScript ページを作っていて、JSON のコールバックメカニズムが必要な場合、callback 変数を追加で指定することで可能です。コールバックは基本的に JavaScript のライブラリで処理しますが、以下が例です。

クエリの例:

https://aur.archlinux.org/rpc/?v=5&type=search&arg=foobar&callback=jsonp1192244621103

結果の例:

/**/jsonp1192244621103({"version":5,"type":"search","resultcount":1,"results":[{"ID":250608,"Name":"foobar2000","PackageBaseID":37068,"PackageBase":"foobar2000","Version":"1.3.9-1","Description":"An advanced freeware audio player (uses Wine).","URL":"http:\/\/www.foobar2000.org\/","NumVotes":39,"Popularity":0.425966,"OutOfDate":null,"Maintainer":"supermario","FirstSubmitted":1273255356,"LastModified":1448326415,"URLPath":"\/cgit\/aur.git\/snapshot\/foobar2000.tar.gz"}]})

引数に RPC コールの結果が設定されて JavaScript 関数 jsonp1192244621103 が自動的に呼び出されます。

リファレンスクライアント

時と場合によっては例があったほうが物事を理解しやすいものです。リファレンス実装 (jQuery, python, ruby) が次の url にあります: https://github.com/cactus/random/tree/2b72a1723bfc8ae64eed6a3c40cb154accae3974/aurjson_examples

関連するコード

  • python3-aurAUR パッケージには AUR のリモート JSON インターフェイスなど AUR のサービスを使用するための Python 3 モジュールが入っています。詳しくは python3-aur を参照。
  • jshon はコマンドラインから JSON をパース・読み込み・作成します。詳しくは jshon を参照。