Ripcord

Ripcord は Slack や Discord などのグループベースのチャットサービスの軽量なデスクトップチャットクライアントです。iQt ツールキットで作られています。プロプライエタリなソフトウェアでありフリーウェアとして配布されていますが、今後は商用リリースされる予定になっています。ただし Discord は無料で使えるままの予定です。

警告: Discord の 公式 Twitter において Ripcord を使用するのは ToS に違反すると何度か述べられています([1], [2], [3])。それでも利用する場合は自己責任で利用してください。

インストール

ripcord^AUR パッケージをインストールしてください。

カスタムテーマ

ガイド を見てください。settings.ini が含まれているディレクトリは $HOME/.local/share/Ripcord です。

絵文字のバグ

一部の絵文字フォントにはバグが存在し (既知のフォント: noto-fonts-emoji, ttf-joypixels, ttf-twemoji^AUR)、レンダリングで問題が発生します。

問題ない絵文字フォントとして ttf-twemoji-color^AUR や ttf-symbola^AUR が存在するので、これらを使用することを推奨します。また、Preferences ウィンドウの Experimental タブに Ripcord のシステムフォントを上書きするオプションが存在します。

ユーザーによってはシステムライブラリを使うことで問題が解決するという報告もでています。

詳しくはイッシュートラッカーの チケット を参照してください。

システムライブラリを使う

警告: 以下のハックは必ず機能するという保証はありません。

Ripcord の AppImage バンドルには必要なライブラリのコピーが含まれており、AUR パッケージからも使われます。しかしながら、システムに最初から存在するライブラリをプログラムからロードするように設定することも可能です。これによってデスクトップ環境や Arch とより良い統合を得ることができます。欠点としてはシステムライブラリが Ripcord のリリースと互換性がない場合があります。

以下の手順に従ってください:

• qt5-base, qt5-imageformats, qt5-multimedia, qt5-svg, qt5-websockets, qt5-x11extras パッケージをインストール (他のパッケージも必要かもしれません、見つけたらこのリストに追加してください)。
• /usr/lib/ripcord ディレクトリに移動、あるいは管理されているファイルに触れたくない場合、AppImage をダウンロードして --appimage-extract を付けて実行してから squashfs-root に移動。
• lib フォルダの中身を消去、あるいは別のディレクトリに移動。フォルダ自体は残しておいてください。
• ln -s /usr/lib/libsodium.so lib/libsodium.so.18 を実行。
• plugins フォルダ全体を削除あるいは別の場所に移動。
• QT_QPA_PLATFORM_PLUGIN_PATH=/usr/lib/qt/plugins 環境変数を設定。

ノート: Qt コンポーネントの最近のアップデートによって、Ripcord のバージョン 0.4 から 0.4.15 ではデフォルトのスタイルエンジンである Phantom を使おうとするとクラッシュが発生します。その場合、以下の手順も行ってください。

• 環境変数 RIPCORD_STYLE_ENGINE=wrong を設定して実行ファイルを実行。プログラムはクラッシュしますが、利用可能な QStyle エンジンのリストがターミナルに出力されます。Phantom 以外のエンジンをひとつ選択してください。
• 環境変数 RIPCORD_STYLE_ENGINE を選択したエンジンに設定。例: RIPCORD_STYLE_ENGINE=Fusion。

最後に、実行ファイルを実行。

IME

インプットメソッドフレームワークを使う場合、IBus は正しく動作します。Fcitx はシステムライブラリの使用が必要になります。