Lenovo ThinkPad T480s

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2021年12月16日 (木) 12:04時点におけるKusanaginoturugi (トーク | 投稿記録)による版 (→‎Qt アプリケーションでフリーズする (Intel ドライバー使用時): === Fix frequent WiFi disconnects === を追加)
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デバイス 動作
Intel Graphics Yes
ワイヤレス Yes
ALSA ビープ無し
トラックポイント Yes
タッチパッド Yes
ウェブカメラ Yes
指紋リーダー Yes
モバイルブロードバンド Yes
Bluetooth Yes
スマートカードリーダー Yes
PrivacyGuard Yes

この記事では Lenovo T480s ノートパソコンに Arch Linux をインストール・設定する方法を説明しています。大抵の機能は特に設定をしなくても上手く動作しまが、使用できない機能がいくつかあります。

ノートパソコン一般の記事や推奨事項についてはノートパソコンを見てください。

省電力機能

特別な設定をせず、ファームウェアのデフォルト設定では、使用電力量が少々高くなっています (アイドル状態で平均 7.5W)。バッテリーの持ちを良くする設定がいくつか存在します:

警告: Thunderbolt BIOS オプションを変更すると、Thinkpad が不可逆的に文鎮化することが報告されています [1] [2] [3]. これは BIOS のバグです。その問題について利用可能な情報が増えるまで(または修正が進行するまで)、これらのオプションは慎重に使用してください。
  • EFI ファームウェアインターフェイスで "Thunderbolt BIOS Assist Mode" を "Enabled" に設定。アイドル状態からの復帰が少なくなります。
  • ファームウェアの "Security" -> "I/O port access" で使用していない周辺機器を無効化。特に SD/MMC カードリーダーはアイドル状態でも電力を食います。

カーネル 4.15 現在、DisplayPort PSR (Panel self refresh) はデフォルトで無効になっており、強制的に有効にすると問題が発生します (システムがフリーズしたり、ディスプレイにラグが生じます)。4.17-rc1 では様々な改善がなされていますが、それでもときどき PSR を使うと画面が数秒間止まることがあります。

SD カードリーダー

SD カードリーダーは数ワットの電力を消費するという報告があります。たまに使用するなどの理由で BIOS で無効にしたくない場合、次のコマンドを使用してドライバをアンバインドすることで電源をオフにできます:

echo "2-3" | sudo tee /sys/bus/usb/drivers/usb/unbind

次のコマンドを実行して、リーダーの電源を入れることができます:

echo "2-3" | sudo tee /sys/bus/usb/drivers/usb/bind

指紋リーダー

指紋センサー 06cb:009alibfprint ではサポートされていません。

06cb:009a をサポートする open-fprintd に基づいた python-validity プロジェクトがあります。[4] を参照してください。

警告: suspend/resume 後にいくつかの問題や遅延が判明しています。[5]

python-validityAUR または python-validity-gitAURインストール して、デバイスを登録します:

 fprintd-enroll

設定については Fprint#設定 を参照してください。

トラブルシューティング

サーマルスロットリング

Lenovo T480/T480s/X1C6 ノートパソコンにはスロットリングに問題があるという報告があります [6]

MSR と MCHBAR のデフォルト値を5秒ごと (バッテリー稼働時は30秒ごと) に書き換えて組み込みコントローラが値をリセットしないようにすることで、CPU パッケージの電源上限 (PL1/2) を 44W (バッテリー稼働時は 29 W) に、温度トリップポイントを 95 ℃ (バッテリー稼働時は 85℃) に設定できます。

throttled パッケージをインストールして lenovo_fix.service有効化してください [7]

CPU も低電圧化することをお勧めします(CPU の低電圧化#intel-undervolt)。ほとんどの Kaby Lake R チップは -100mV 以上まで簡単に低電圧化することができます。これは、サーマルスロットリングを防ぐのに非常に役立ちます。

PrivacyGuard

PrivacyGuard 機能は LCD Shadow [8] とも呼ばれ、Linux 5.4 で導入されました [9]

LCD シャドウを有効化するには:

# tee /proc/acpi/ibm/lcdshadow <<< 1

反対に無効化するときは 0 を使います:

# tee /proc/acpi/ibm/lcdshadow <<< 0

Qt アプリケーションでフリーズする (Intel ドライバー使用時)

Intel Graphics#アクセラレーションメソッドの選択を見てください。

Fix frequent WiFi disconnects

The iwlwifi driver provided by Linux Kernel 5.1 and later has a bug that can cause disconnects of the WiFi. If this occurs, check the system log using journalctl(1) and search for this message: "No beacon heard and the time event is over already." If you see this message, try some of the suggested fixes discussed on Bug 203709. Workarounds discussed in the thread include:

1. Modifying kernel module parameter by adding a new configuration file for modprobe.d(5):

/etc/modprobe.d/mac80211.conf
options mac80211 beacon_loss_count=1000 probe_wait_ms=75
options ath9k debug=0xffffffff btcoex_enable=0 ps_enable=0 use_msi=0

2. Disabling IPv6

3. Applying the kernel patch linux-beaconAUR and creating the following kernel module parameter for modprobe.d(5):

/etc/modprobe.d/wifi-fix.conf
options iwlwifi beacon_timeout=256

参照