Pidgin
プロジェクトの ホームページ より:
- Pidgin は数百万人のユーザーによって使われている、簡単に使えてフリーなチャットクライアントです。AIM, MSN, Yahoo などのチャットネットワークに一度に接続することができます。
目次
インストール
公式リポジトリから pidgin はインストールできます。別バージョンも存在します:
- Pidgin Light — GStreamer, Tcl/Tk, XScreenSaver, 動画・ボイスサポートを取り除いた Pidgin の軽量版。
purple-plugin-pack から追加のプラグインをインストールすることも可能です。
スペルチェック
Aspell は依存パッケージとしてインストールされますが、テキストが全て間違っていると表示されないようにするために aspell-en などの aspell の辞書をインストールする必要があります。pacman -Ss aspell
を使って利用できる言語を表示できます。
スペルチェックが動作しない場合には aspell を個別に実行してみて、正しく設定されているか、エラーメッセージを吐いていないか確認してみてください。
$ echo center | aspell -a
サウンドの修正
イベント音を鳴らすには、gstreamer0.10-good パッケージをインストールしてください。もしくは、"Sounds" 設定タブで、方法を 'command' に設定して以下のサウンドコマンドの中で使用しているものに設定してください。
ALSA を設定した後:
$ aplay %s
OSS を使っている場合:
$ ossplay %s
PulseAudio の場合:
$ paplay %s
ブラウザのエラー
Pidgin の中でリンクをクリックすると、リンクを開くための 'sensible-browser' を使用しようとしているというエラーメッセージが作成される場合、~/.purple/prefs.xml
を編集してください。'sensible-browser' に言及している行をさがして以下のように変更します:
<pref name='command' type='path' value='firefox'/>
上の例では Firefox を使用しています。
QIP エンコードバグ
Pidgin と QIP で対話するときの文字エンコーディングにはバグが存在し、特にチェコ語に影響がありますが、他の言語でも問題が出ることがあります。このバグには2つの解決方法があります。QIP から QIP 2012 か QIP Infium にアップグレードするというのが一つで、もう一つは AUR から pidgin-qip-decoderAUR パッケージをインストールしてプラグインを有効にすることです。
ICQ
Buddy Information のエンコーディングが正しくない場合、ICQ アカウントのエンコーディングを変更することができます:
Account > your ICQ account > Edit account > Advanced tab
(キリル文字の場合) Encoding: CP1251
を選択。
IRC
以下は Freenode に接続する簡単なチュートリアルです。ポート番号とその他の設定を変えれば、他の IRC ネットワークでも同じように設定できるはずです。
Accounts > Manage Accounts > Add を開いて下さい。以下のオプションを入力・選択します:
Protocol: IRC Username: your username
Buddies > New instant message を開いて (もしくは Ctrl+m
を押す)、テキストボックスに 'freenode.net' と username@irc.freenode.net と入力して、'Ok' をクリックしてください。以下を入力:
/join #archlinux
チャンネルは重要ではありません。
ニックネームを登録するために、次を入力:
/msg nickserv register password email-addres
登録メールの指示に従って下さい。ヘルプを表示するには以下を入力:
/msg nickserv help /msg nickserv help command
後はチャンネルを 'Buddies' に追加するだけです: Buddies > Add chat を開いて、テキストボックスに適当なチャンネルを入力してください (#archlinux)。
Xfire
pidgin-gfire をインストールして新しいアカウントを追加し、xfire をプロトコルで選択してください。
Web QQ
pidgin-lwqq をインストールして新しいアカウントを追加し、webQQ をプロトコルで選択してください。QQ はプロプライエタリのチャットプロトコル/IM サービスで、主としてアジア、特に中国で使われています。
Facebook XMPP
Facebook のチャットは XMPP をサポートしているため、特別なプラグインなしで Pidgin を使うことができます。詳しくは次の記事を参照: Facebook Chat Now Available Everywhere
1. "Accounts" を開いて "Manage Accounts" を選択。
2. Basic タブで、以下の情報を入力:
- Protocol: XMPP
- Username: Your FacebookID (without e-mail domain, e.g. @yahoo.com, etc)
- Domain: chat.facebook.com (make sure you haven't typed any extra space)
- Resource: Pidgin (leave this empty if you get "username@chat.facebook.com/Pidgin Not Authorized" error message)
- Password: Your Password
- Local alias: Your Name
3. Advanced タブをクリックして、以下の情報を入力:
- Connect port: 5222
- Connect server: chat.facebook.com (make sure you haven't typed any extra space)
- (Uncheck the box labeled "Require SSL/TLS")
プライバシー
Pidgin has some privacy rules set by default. Namely, the whole world cannot send you messages; only your contacts or people selected from a list. Adjust this, and other settings through:
Tools > Privacy
Pidgin-OTR
これは Pidgin に Off-The-Record (OTR) メッセージングをもたらすプラグインです。OTR はインスタントメッセージを暗号化する暗号プロトコルです。
まず公式リポジトリから pidgin-otr をインストールして、OTR を Pidgin に追加する必要があります。
- OTR を有効化するには、Pidgin を起動して Tools > Plugins を開くか
Ctrl+u
を押します。"Off-The-Record Messaging" というタイトルのエントリまでスクロールしてください。その横のチェックボックスにチェックが入ってなかったら、チェックを入れます。 - 次に、プラグインエントリをクリックして一番下の "Configure plugin" を選択します。鍵を生成したいアカウントを選択して、"Generate" をクリックして下さい。これで秘密鍵が生成されます。他のオプションが何をするのかよくわからない場合、そのままにしておいてください。デフォルトのオプションで問題ありません。
- The next step is to contact a buddy who also has OTR installed. In the chat window, a new icon should appear to the top right of your text input box. Click on it, and select "Start private conversation". This will start an 'Unverified' session. Unverified sessions are encrypted, but not verified - that is, you have started a private conversation with someone using your buddy's account who has OTR, but who might not be your buddy. The steps for verification of a buddy are beyond the scope of this section; however, they might be added in the future.
Pidgin-Encryption
pidgin-encryption は RSA 暗号によってインスタントメッセージを透過的に暗号化します。使い方は簡単で、とてもセキュアです。
Pidgin-OTR と同じ方法で有効化できます。
Now you can open conversation window and new icon should appear beside menu. Press it to enable or disable encryption. Also if you want to make encryption enabled by default right-click on a buddy's name (in your buddy list), and select Turn Auto-Encrypt On. Now, whenever a new conversation window for that buddy is opened, encryption will start out as enabled.
Pidgin-GPG
Pidgin-GPG は GPG を使って会話を透過的に暗号化し、既存の WoT の機能を全て利用することができます。
このプラグインは AUR の pidgin-gpgAUR でインストールすることができ、上記と同じ方法で有効にできます。
Sametime プロトコル
Sametime のサポートは AUR から2つのパッケージをインストールすることで利用できます:
- meanwhileAUR
- libpurple-meanwhileAUR
以前はコンパイルフラグから --disable-meanwhile
を取り除いて Pidgin を再ビルドしなくてはなりませんでしたが、その必要はなくなりました。上記の2つのパッケージをインストールすれば、アカウントの作成時に 'Sametime' プロトコルを選ぶことができます。
Live Communications Server 2003/2005/2007 の SIP/Simple プロトコル
pidgin-sipe プラグインが公式リポジトリからインストールできます。
他のパッケージ
Arch には他にも Pidgin 関連のパッケージがあります。以下は有名なパッケージです (完全なリストは、AUR を検索してください):
- pidgin-libnotify - Libnotify のサポート、テーマにそって通知
- guifications - トースターのようなポップアップ通知
- microblog-purpleAUR - Twitter などのマイクロブログサービスをサポートする Libpurple プラグイン
- pidgin-latexAUR - pidgin の小さな latex プラグイン。$$ の間に数式を記述するとレンダリングされます (相手側もインストールする必要があります)
Skype プラグイン
AUR から skype4pidgin-svnAUR をインストールしてください。
サスペンド時に自動でログアウト
コンピューターをサスペンドした場合、pidgin は約15分間、接続中のままになります。メッセージを得損なわないようするには、サスペンドやハイバネーションをする前にステータスをオフラインに設定しなくてはなりません。ステータスメッセージは変更されません。
したがって /etc/systemd/system
に新しい systemd ユニット pidgin-suspend
を作成してください。以下のスニペットを使って myuser をあなたの使用しているユーザーに置き換えます。
[Unit] Description=Suspend Pidgin Before=sleep.target StopWhenUnneeded=yes [Service] Type=oneshot User=myuser RemainAfterExit=yes Environment=DISPLAY=:0 ExecStart=-/usr/bin/purple-remote setstatus?status=offline ExecStop=-/usr/bin/purple-remote setstatus?status=available [Install] WantedBy=sleep.target
pm-utils を使っている場合、代わりに /etc/pm/sleep.d/
に 00pidgin
ファイルを作成することもできます。
#!/bin/sh # # 00pidgin: set offline/online status case "$1" in hibernate|suspend) DISPLAY=:0 su -c 'purple-remote setstatus?status=offline' ''%myuser'' ;; thaw|resume) DISPLAY=:0 su -c 'purple-remote setstatus?status=available' ''%myuser'' ;; *) exit $NA ;; esac
トラブルシューティング
- If Facebook XMPP verification does not work for you, there a package in the aur pidgin-facebookchat which does not require a unique user name (you may login with an email address)
- The facebookchat plugin will prompt for varification (enter these two words...), if that fails, hit cancel and log onto Facebook with pidgin open, this will configure the plugin's security setting)
Carrier をインストールした後に Pidgin をインストール
carrierAUR (別名 FunPidgin) をインストールしている場合、Pidgin をインストールする前に以下の手順に従って下さい:
- Carrier を終了する
~/.purple
ディレクトリを削除:
rm -r ~/.purple
- carrier と libpurple をアンインストール。
- pidgin と libpurple をインストール。
Kopete から Pidgin に履歴をインポート
- xalan-c をインストールして以下の内容で
~/bin/history_import_kopete2pidgin.sh
を作成:
#!/bin/sh KOPETE_DIR=~/.kde4/share/apps/kopete/logs PIDGIN_DIR=~/.purple/logs CURRENT_DIR=~/bin cd if [ ! -d $KOPETE_DIR ];then echo "Kopete log directory not found" exit 1; fi if [ ! -d $PIDGIN_DIR ];then echo "Pidgin log directory not found" exit 2; fi for KOPETE_PROTODIR in $(ls $KOPETE_DIR); do PIDGIN_PROTODIR=$(echo $KOPETE_PROTODIR | sed 's/Protocol//' | tr [:upper:] [:lower:]) for accnum in $(ls $KOPETE_DIR/$KOPETE_PROTODIR); do echo "Account number: $accnum" for num in $(ls $KOPETE_DIR/$KOPETE_PROTODIR/$accnum); do FILENAME=$(Xalan $KOPETE_DIR/$KOPETE_PROTODIR/$accnum/$num $CURRENT_DIR/history_import_kopete2pidgin_filename.xslt) if [ $? = 0 ]; then echo "$KOPETE_DIR/$KOPETE_PROTODIR/$accnum/$num" echo " -> $PIDGIN_DIR/$PIDGIN_PROTODIR/$FILENAME" mkdir -p $(dirname $PIDGIN_DIR/$PIDGIN_PROTODIR/$FILENAME) Xalan -o $PIDGIN_DIR/$PIDGIN_PROTODIR/$FILENAME $KOPETE_DIR/$KOPETE_PROTODIR/$accnum/$num $CURRENT_DIR/history_import_kopete2pidgin.xslt fi done done done
~/bin/history_import_kopete2pidgin.sh
を実行可能にする:
chmod +x ~/bin/history_import_kopete2pidgin.sh
- 以下の内容で
~/bin/history_import_kopete2pidgin.xslt
を作成:
<?xml version="1.0"?> <xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform"> <xsl:output method="text" indent="no" /> <xsl:template match="kopete-history"> <xsl:apply-templates select="msg"/> </xsl:template> <xsl:template match="msg"> <xsl:text>(</xsl:text> <xsl:value-of select="translate(substring-after(@time,' '),':',',')"/> <xsl:text>) </xsl:text> <xsl:value-of select="@nick"/> <xsl:if test="not(@nick) or @nick = "> <xsl:value-of select="@from"/> </xsl:if> <xsl:text>: </xsl:text> <xsl:value-of select="."/> <xsl:text> </xsl:text> </xsl:template> </xsl:stylesheet> </nowiki>
- 以下の内容で
~/bin/history_import_kopete2pidgin_filename.xslt
を作成:
<?xml version="1.0"?> <xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform"> <xsl:output method="text" indent="no" /> <xsl:template match="kopete-history"> <xsl:value-of select="head/contact[@type = 'myself']/@contactId"/> <xsl:text>/</xsl:text> <xsl:value-of select="head/contact[not(@type)]/@contactId"/> <xsl:text>/</xsl:text> <xsl:value-of select="head/date/@year"/> <xsl:text>-</xsl:text> <xsl:if test="head/date/@month < 10">0</xsl:if> <xsl:value-of select="head/date/@month"/> <xsl:text>-</xsl:text> <xsl:if test="string-length(substring-before(msg[1]/@time,' ')) < 2">0</xsl:if> <xsl:value-of select="translate(msg[1]/@time,' :','.')"/> <xsl:text>+0200EET.txt</xsl:text> </xsl:template> </xsl:stylesheet>
- シェルからコマンドを実行:
~/bin/history_import_kopete2pidgin.sh