FrankenWM
FrankenWM は動的タイル型ウィンドウマネージャです。dwm や awesome に匹敵します。定義済みのレイアウトが存在し、それを使ってウィンドウをタイル状に配置します。ソースコードは monsterwm-xcb をベースとしていますが、大量のバグフィックスが含まれており、実行しながらの設定やスクラッチパッドウィンドウ、ウィンドウの最小化、キーボードによるフロートコントロールなど様々な機能が追加されています。現在、13の異なるタイルレイアウトを揃えています。
目次
インストール
frankenwm-gitAUR パッケージをインストールするか、Github から直接 FrankenWM を入手することができます。設定はすべてコンパイル時に行われるので、下のセクションを見ておくと良いでしょう。
AUR
AUR のパッケージを使う場合、デフォルト設定の代わりに自分で記述した config.h
を使うことができます。
Git
Git バージョンを使う場合、config.def.h
を config.h
にコピーして FrankenWM をコンパイルする前に設定を行う必要があります。設定後、make
と sudo make install
を実行してバイナリと man ページをインストールしてください。
FrankenWM の起動
FrankenWM は .xinitrc
を使って startx
で手動で起動したり、slim
や lightdm
などのディスプレイマネージャで自動的に起動できます。
設定
設定は config.h
を編集することでコンパイル時に行います。デフォルト設定 (config.def.h
) に設定の方法を記述した大量のコメントが存在します。
使用方法
基本的な使い方としては、ターミナルを開く (Meta+Enter
)、dmenu を開く (Meta+r
)、ウィンドウを閉じる (Meta+c
) などがあります。デフォルトのキーバインドと、タイルレイアウトの説明は man ページに存在します。インストールする前は man ./frankenwm.1
で、インストールした後は man frankenwm
で閲覧できます。
パネル
FrankenWM にパネルは付属していませんが、上部または下部に conky
や dzen
などのパネルのためのスペースが作られています。この領域の設定はコンフィグで変えられます。
FrankenWM の状態をバーに表示したい場合、FrankenWM をシェルスクリプトにパイプすることで出力をバーに流すことができます。これをするサンプルスクリプトが こちら にあります。
トラブルシューティング
何も表示されない
仕様です。FrankenWM にはバーやデスクトップの背景などが含まれていません。何もしないで frankenwm
だけを実行しても、黒い画面が表示されます。デスクトップにパネルを追加する方法は、上のパネルセクションを見て下さい。壁紙は xsetroot, feh, hsetroot などのソフトウェアで設定できます。
ターミナル/メニューが開けない
ビルドディレクトリに存在する、FrankenWM をビルドするのに使った config.h
を見て下さい。termcmd
/menucmd
コマンドと termcmd
/menucmd
を実行するショートカットが、インストールしたターミナル/メニューを起動するように正しく設定されているか確認してください。