特別なキーボードキー
多くのキーボードには何らかの特別なキーが付いており (ホットキーやマルチメディアキーとも呼ばれる)、アプリケーションを起動したり特殊な文字を打ち込むのに使われます (標準的なキーマップには含まれていない機能)。udev は様々なキーボードに関する巨大なデータベースを持っているため、基本的なキーボードは何も設定せずとも問題なく動作します。最近発売されたばかり、または非常にレアなハードウェアを使っている場合に、マッピングを手動で調整する必要がでてきます。
キーマッピングを変更する前に、そのキーがシステムでどう認識されているのか知らなくてはなりません。いくつかの段階に分かれています:
- スキャンコードは最下層のキー識別番号で、キーボードがコンピュータに送信する値になります。
- キーコードは2番目のキー識別子で、キーコードは機能に対応しています。
- キーシムは3番目のキー識別子で、シンボルに対応しています。キーシムは Shift キーなどの修飾キーが押されているかどうかによって変わります。
スキャンコードはキーコードにマップされており、キーコードは使用しているキーボードレイアウトにあわせてキーシムにマップされています。ほとんどのキーにはキーコードが割り当てられているはずです。そして、キーコードがなくともスキャンコードは存在するでしょう。スキャンコードが存在しないキーはカーネルによって認識されていません。ゲーミングキーボードに追加されているキーなどでスキャンコードがないことがあります。
Xorg では、特定のキーシム (例: XF86AudioPlay
, XF86AudioRaiseVolume
など) をアクションにマップすることができます (例: アプリケーションの起動)。詳しくは Xorg での特別なキーボードキー#キーシムをアクションにマップ を見て下さい。
Linux コンソールでは、特定のキーシム (例: F1
から F246
) を特定のアクションにマップすることができます (例: 他のコンソールへの切り替えや特定の文字列の打ち込みなど)。詳しくはコンソールでの特別なキーボードキーを見て下さい。
目次
キーコードの確認
スキャンコード
showkey を使う
スキャンコードを取得するときは showkey ユーティリティを使うのが一般的です。showkey はキーが押されるまで待機し、10秒たってもキーが押されなかった場合、終了します。showkey を使用するには仮想端末上で実行させる必要があり、グラフィカル環境やネットワーク接続を介してログインした場合は使用できません。次のコマンドを実行してください:
# showkey --scancodes
コマンドを実行した後にキーボードのキーを押してみて下さい。スキャンコードが出力されます。
evtest を使う
USB キーボードの場合、showkey ではなく evtest パッケージに入っている evtest を使う必要があります [1]:
# evtest /dev/input/event12 ... Event: time 1434666536.001123, type 4 (EV_MSC), code 4 (MSC_SCAN), value 70053 Event: time 1434666536.001123, type 1 (EV_KEY), code 69 (KEY_NUMLOCK), value 0 Event: time 1434666536.001123, -------------- EV_SYN ------------
MSC_SCAN
の "value" フィールドを使って下さい。上記の例の場合、NumLock のスキャンコードは 70053 でキーコードは 69 です。
dmesg を使う
調べたいキーを押して dmesg
コマンドの出力を確認することでキーのスキャンコードを取得できます。例えば、以下のように表示された場合:
Unknown key pressed (translated set 2, code 0xa0 on isa0060/serio0
必要なスキャンコードは 0xa0
です。
キーコード
コンソール
The keycodes for virtual console are reported by the showkey utility. showkey waits for a key to be pressed and if none is during 10 seconds it quits, which is the only way to exit the program. To execute showkey you need to be in a virtual console, not in a graphical environment. Run the following command
# showkey --keycodes
and try to push keyboard keys, you should see keycodes being printed to the output.
Xorg
Xorg によって使用されるキーコードは xev という名前のユーティリティで判別できます (xorg-xev パッケージに入っています)。もちろん xev を使用するには、コンソールではなくグラフィカル環境から実行する必要があります。
次のコマンドで xev を起動して肝心の部分だけを表示できます:
$ xev | grep -A2 --line-buffered '^KeyRelease' | sed -n '/keycode /s/^.*keycode \([0-9]*\).* (.*, \(.*\)).*$/\1 \2/p'
出力例:
38 a 27 r 54 c 43 h 153 NoSymbol 144 NoSymbol
In the example the keys a
, r
, c
, h
and two other multimedia keys were pressed. The former four keys with keycodes 38
, 27
, 54
and 43
are properly mapped, while the multimedia keys with keycodes 153
and 144
are not. The NoSymbol
indicates that no keysyms are assigned to those keys.
If you press a key and nothing appears in the terminal, it means that either the key does not have a scancode, the scancode is not mapped to a keycode, or some other process is capturing the keypress. If you suspect that a process listening to X server is capturing the keypress, you can try running xev from a clean X session:
$ xinit /usr/bin/xterm -- :1
スキャンコードをキーコードにマッピング
次の記事を参照してください: スキャンコードをキーコードにマップ。
キーコードをキーシムにマッピング
コンソール
次の記事を参照してください: コンソールでの特別なキーボードキー。
Xorg
次の記事を参照してください: xmodmap。
ノートパソコン
Asus M シリーズ
In order to have control over the light sensor and the multimedia keys on your Asus machine, you should use the following command:
# echo 1 > /sys/devices/platform/asus_laptop/ls_switch
To have it run on boot create a Systemd tmpfile:
/etc/tmpfiles.d/local.conf
w /sys/devices/platform/asus_laptop/ls_switch - - - - 1
Asus N56VJ
特殊キーが動作しない場合、次のコマンドで asus-nb-wmi
カーネルモジュールをロードしてみてください:
# modprobe asus-nb-wmi
それから xev をもう一度確認してください。acpi_osi="!Windows 2012"
ブートオプションを使っている場合、xev で変な結果が表示されることがあるので、使わないようにしてください。モジュールをロードすることで問題が解決する場合、カーネルモジュールの記事に書かれているようにして、起動時にモジュールをロードするようにしてください。
参照
- Enabling Keyboard Multimedia Keys - guide on LinuxQuestions wiki
- Multimedia Keys on Gentoo Wiki Archives