フロッピーディスク
フロッピーディスク(ディスケット とも)は磁性体を塗布した樹脂製の薄く柔らかい円盤を樹脂製の保護ケースに収めた記憶媒体です。
フロッピーディスクはフロッピーディスクドライブ (FDD)によって読み書きされます。
以下ではフロッピーディスクの基本的な使用方法やツールについて説明しています。
目次
インストール
カーネルモジュール
ATAコネクタで接続するフロッピーディスクドライブの殆どは標準カーネルでサポートされています。フロッピーディスクドライブのドライバーとしては floppy
モジュールが使われます。
floppy
モジュールはデフォルトでは読み込まれないかもしれません。そのような場合、以下のコマンドでロードしてください:
# modprobe floppy
USBで接続するフロッピーディスクドライブの殆どはUSB大容量記憶装置クラスに準拠しているため、そのまま使用できるかもしれません。
パッケージ
Arch のパッケージリポジトリにはフロッピーディスクに関係するパッケージが2つ存在します:
更に、USB接続のフロッピーディスクドライブで低レベルフォーマットを行うにはufiformatAURが必要です。
使用方法
以下にフロッピーディスクを使用する一般的な手順を示します。以下のコマンド例では全て /dev/fd0
をフロッピーディスクドライブの Linux デバイスとして仮定しています。
デフォルトでは、全てのコマンドは管理者権限で実行する必要があります。
また、USBで接続するフロッピーディスクドライブは /dev/sdX
と表示されることに注意してください。
ローレベルフォーマット
フロッピーディスク(及び極初期のハードディスクドライブ)では「ローレベルフォーマット」を実行することにより、ディスク上にセクタやトラックの様々なマーカーが作成されます。 これはファイルシステムより低いレイヤで実行されます。 USB接続のフロッピーディスクドライブでそれを行うにはufiformatAURを用います。
# ufiformat /dev/sdX
デフォルトでは、現在のメディアの記録密度でフォーマットします。
フロッピーディスクコントローラがサポートしているフロッピーディスクの記録密度はufiformat -i /dev/sdX
で確認することができます。
フォーマット
# mkfs.vfat /dev/fd0
マウント
# mount -t vfat /dev/fd0 /media/floppy
トラブルシューティング
Unable to get diskette geometry
# mkfs.msdos /dev/fd0
mkfs.msdos 3.0.5 (27 Jul 2009) mkfs.msdos: unable to get diskette geometry for '/dev/fd0'
上記のようなエラーが発生する場合、おそらくフロッピードライブが物理的に破損しています。
/dev/sg* family: No such file or directory
# ufiformat /dev/sdX
/dev/sg* family: No such file or directory
上記のようなエラーが発生する場合、sg
モジュールがロードされていないのかもしれません。
その場合は以下のコマンドを実行することでロードすることができます。
# modprobe sg
参照
- floppy(8)
- fdformat(8)
- http://www.daniel-baumann.ch/software/dosfstools/ - DOS ファイルシステムユーティリティ (not so verbosely documented IMHO)
- https://www.gnu.org/software/mtools/ - マウントせずに Unix から MS-DOS ディスクにアクセスするユーティリティコレクション
- https://github.com/tedigh/ufiformat/blob/master/README.md - ufiformat/README.md