Shadowsocks
Shadowsocks は軽量なプロキシです。これは SOCKS5 プロトコルに基づいていますが、追加で暗号化を使用しており、セキュリティを向上させ、ファイアウォールの回避を支援します。
目次
インストール
いくつかの実装が Arch Linux 用にパッケージされています。以下のいずれかをインストールできます。
- shadowsocks — Python で書かれた初期の実装。
- shadowsocks-rust — Rust で書かれた最新の積極的に開発されている実装。
- go-shadowsocks2AUR, shadowsocks-goAUR — Go で書かれた実装。
- shadowsocks-libev-staticAUR — C で書かれた実装。現在は開発されておらず、shadowsocks-rust に取って代わられています。
設定
Shadowsocks の設定は JSON 形式のファイルで行います。詳細は Configuration via Config File を参照してください。
使用方法
Shadowsocks の設定は JSON フォーマットのファイルを使って行うことができます。パッケージには以下のサンプル設定が含まれています:
/etc/shadowsocks/example.json
{ "server":"my_server_ip", "server_port":8388, "local_address": "127.0.0.1", "local_port":1080, "password":"mypassword", "timeout":300, "method":"chacha20-ietf-poly1305", "fast_open": false, "workers": 1 }
名前 | 説明 |
---|---|
server | サーバーが listen するアドレス |
server_port | サーバーのポート |
local_address | ローカルマシンが listen するアドレス |
local_port | ローカルマシンのポート |
password | 暗号化に使用するパスワード |
timeout | 秒数 |
method | デフォルト: "chacha20-ietf-poly1305"。Stream Ciphers/AEAD Ciphers を参照。 |
fast_open | TCP-Fast-Open を使用するかどうか (true / false) |
workers | ワーカーの数 |
ログ出力レベルを調整したい場合、"verbose": value
オプションを追加します。以下の値のどれかを使ってください:
- 2: 全てをログ出力
- 1: デバッグ
- 0: デフォルト
- -1: 警告
- -2: エラー
クライアント
コマンドラインから使う
ss-local
コマンドを使うことでクライアントを起動できます。設定ファイル /etc/shadowsocks/config.json
を使って起動するには:
$ ss-local -c /etc/shadowsocks/config.json
または、コマンドで設定を直接指定することも可能です:
$ ss-local -s server_address -p server_port -l local_port -k password -m encryption_method
systemd を使う
Shadowsocks クライアントは shadowsocks-libev@.service
のインスタンスを使って制御することができます。
例えば、設定ファイル /etc/shadowsocks/config.json
を使ってサービスを起動・有効化する場合、shadowsocks-libev@config.service
サービスを使ってください。
GUI クライアント
shadowsocks-qt5 をインストールしてください。
サーバー
コマンドラインから使う
サーバーは ss-server
コマンドで起動します。
設定ファイル /etc/shadowsocks/config.json
を使ってフォアグラウンドでサーバーを起動するには:
$ ss-server -c /etc/shadowsocks/config.json
バックグラウンドで実行するには:
$ ss-server -c /etc/shadowsocks/config.json -d start $ ss-server -c /etc/shadowsocks/config.json -d stop
systemd を使う
Shadowsocks サーバーは shadowsocks-libev-server@.service
のインスタンスを使って制御することができます。
例えば、設定ファイル /etc/shadowsocks/config.json
を使ってサービスを起動・有効化する場合、shadowsocks-libev-server@config.service
サービスを使ってください。
Shadowsocks で特権ポート (1024 以下) を使うには、root でサーバーを起動する必要があります:
/etc/systemd/system/shadowsocks-libev-server@.service.d/start-as-root.conf
[Service] User=root
暗号化
python2-m2crypto パッケージをインストールすると暗号化が少しだけ高速になります。
Salsa20 や ChaCha20 暗号を使いたい場合は libsodium パッケージをインストールしてください。
ヒントとコツ
パフォーマンスの最適化
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などの一般的なポートを使用します。グレート・ファイアウォール は、負荷を減らすために比較的少ない一般的なポートをチェックします。- TCP Fast Open を有効にする。
- BBR を有効にする。
- shadowsocks の速度を上げるために python-gevent をインストールします。
- カーネルパラメータを最適化します。詳細は Optimizing Shadowsocks を参照してください。
暗号化
AEAD Ciphers[リンク切れ 2023-05-20] を参照してください。
python-m2crypto パッケージをインストールすると、暗号化が少し速くなります。
Salsa20 または ChaCha20 暗号を使用するには、libsodium パッケージをインストールします。
参照
- Shadowsocks ウェブサイト
- Python パッケージ
- GitHub wiki
- Backup GitHub project (元のプロジェクトは 2015 年 8 月に「規制に従って削除」されました)