Thinkpad Fan Control
デフォルトでは、EC がファンの速度を制御します。速度が遅すぎる、または音がうるさい場合、デーモンを使用することで制御を乗っ取ることができます。ただし危険性も伴います: あなたが責任を持って温度をコントロールしなければならなくなります。過度の高温はノートパソコンの寿命が縮まったり、致命的なダメージを与える可能性があります。
http://www.thinkwiki.org/wiki/How_to_control_fan_speed より:
- 安全上の理由からファンの制御はデフォルトで無効になっています。ファンの制御を有効にするには、thinkpad-acpi モジュールに
fan_control=1
パラメータを指定する必要があります。
現在 AUR からインストールすることができるファン制御デーモンは simpfand-gitAUR と thinkfanAUR です。
インストール
thinkfanAUR をインストールしてください。インストールしたら、パッケージに含まれているファイルを確認してください:
# pacman -Ql thinkfan
thinkfan パッケージは以下の内容の /usr/lib/modprobe.d/thinkpad_acpi.conf
をインストールするため、ファン制御はデフォルトで有効になります:
options thinkpad_acpi fan_control=1
ファンのレベルを確認するには:
$ su # modprobe thinkpad_acpi # cat /proc/acpi/ibm/fan
デフォルトではファンレベルが "auto" になっているはずです。/proc/acpi/ibm/fan
に設定したいレベルを echo することで手動でファンの速度を制御できます。thinkfan デーモンは自動的に設定を行います。
サンプル設定ファイルのどれか (例: /usr/share/doc/thinkfan/examples/thinkfan.conf.simple
) を /etc/thinkfan.conf
にコピーして、必要に応じて編集してください。このファイルではどのセンサーを読み込むのか指定したり、ファンを制御するのに使用するインターフェイスを指定します。/proc/acpi/ibm/fan
が使用できない場合、汎用の hwmon センサーが使われるように以下のように指定する必要があります:
hwmon /sys/devices/virtual/thermal/thermal_zone0/temp
実行
thinkfan を手動で (root で) 実行して設定をテストできます:
# thinkfan -n
他のプログラムを実行してみて負担によってどのようにファンが変わるか確認してください。
適切に設定できたら、以下のコマンドで thinkfan コマンドを起動できます (root で実行):
# systemctl start thinkfan
もしくはシステムの起動時に自動的にロードするには:
# systemctl enable thinkfan
消滅した古いパッケージ
tpfandAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] と tpfand-no-halAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] (HAL 不要版) はすでに開発が止まっており、インストールできません。AUR に存在していた GTK+ フロントエンドの tpfan-adminAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] パッケージは温度の監視や分岐点を視覚的に変更することができました。
tpfand が開発されなくなったことにより、tpfanco と呼ばれるフォークが存在していました (実行ファイルの名前は tpfand と同じです): tpfanco-svnAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]。
tpfand の設定ファイルは /etc/tpfand.conf
でした (tpfanco も同じファイルを使用します)。
さらに、AUR の tpfand-profilesAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] パッケージは様々な thinkpad モデルの最新のファンプロファイルを提供していました。