Alienware 13
この記事では Alienware 13 ノートパソコンの設定やトラブルシューティングを記載しています。
一般的なインストール手順はインストールガイドを見てください。
Linux を起動
まず最初にブータブル USB を作成してください。それからコンピュータを再起動して F12
ボタンを押すと BIOS によってブートメニューが表示されるので、USB を選択して起動してください。
Arch Linux が起動せずに nouveau で止まったり黒画面になることがあります。その場合、Arch Linux を起動するためにカーネルパラメータを変更する必要があります。デフォルトのパラメータを全て消去して nomodeset
だけにしてみてください。
タッチパッド
タッチパッドが機能しない場合、i2c_hid
モジュールをアンロードしてデスクトップ環境を再起動してみてください:
# modprobe -r i2c_hid
それで問題が解決した場合、モジュールをブラックリストに追加してください。
ワイヤレス
執筆時点で、Alienware13 の無線チップは Atheros Qualcomm Killer N1525 ですが、デフォルトでは設定が行われません。
$ lspci ... 01:00.0 Network controller: Qualcomm Atheros QCA6174 802.11ac Wireless Network Adapter (rev 20) 02:00.0 Ethernet controller: Qualcomm Atheros Killer E220x Gigabit Ethernet Controller (rev 10) ...
詳しくは Ubuntu のバグトラッカー を見てください。
パッチを使うことで動作させることができます。以下のコマンドはカーネル 4.2.5-1 でテスト済みです:
$ git clone https://github.com/sumdog/ath10k-firmware # cp -a ath10k-firmware/ath10k/QCA6174 /lib/firmware/ath10k/QCA6174 # echo "options ath10k_core skip_otp=y" | tee -a /etc/modprobe.d/ath10k.conf
再起動後、無線が機能するようになるはずです。
スイッチャブルグラフィック
スイッチャブルグラフィックについては Bumblebee の記事を見てください。ユーティリティを使うことで必要に応じてグラフィックカードのオンオフを切り替えることができます。コンピュータの再起動やセッションを切り替える必要はありません。
執筆時点では nouveau ドライバーは NVIDIA のグラフィックチップを認識できないため、Intel/NVIDIA で Bumblebee をインストールの手順に従ってください。
以下のようなコマンドでインストールできます:
# pacman -S bumblebee xf86-video-intel dkms bbswitch nvidia primus mesa-demos
セットアップして再起動したら、グラフィックカードはオフにできます。確認するには:
$ optirun --status Bumblebee status: Ready (3.2.1). X inactive. Discrete video card is on.
起動したいプログラムの前に primusrun や optirun を使うことでグラフィックカードを利用することができます。例:
$ glxspheres64 ... OpenGL Renderer: Mesa DRI Intel(R) HD Graphics 5500 (Broadwell GT2) 60.004917 frames/sec - 28.911809 Mpixels/sec ... $ primusrun glxspheres64 ... OpenGL Renderer: GeForce GTX 860M/PCIe/SSE2 61.130011 frames/sec - 68.221092 Mpixels/sec ...
これで必要に応じてグラフィックカードを利用できます。
キーボードライト
適切な USB にデータを送信することでキーボードのライトを制御することができます:
$ lsusb ... Bus 002 Device 003: ID 187c:0527 Alienware Corporation ...
pyAlienFX や Alienware-kbl などのプログラムは機能しませんでしたが、libusb
を使用して USB にデータを送信する GitHub プロジェクトは動作しました。
$ git clone https://github.com/snooze6/hack-alienfx $ make all
"FILE is not defined"
などのコンパイルエラーが発生する場合、以下に stdio.h include
を追加してください:
/usr/include/readline/rltypedefs.h
# Add #include <stdio.h>
それからコンパイルしてみてください。
コンパイルできたら、以下を実行してテストします:
# ./run seq/snooze
キーボードのライトが光るはずです。
コマンドとして登録して root にならなくてもコマンドを使えるようにするには以下を実行:
# cp run /usr/local/bin/ # mkdir /usr/local/fx # cp seq/* /usr/local/fx # chmod 4755 /bin/fx # cp lights.sh /usr/local/bin/lights # chmod +x /usr/local/bin/lights
以下のコマンドでコンソールからライトを操作できます:
$ lights $ lights on $ lights off
起動時にコマンドを実行させることで自動的にキーボードのライトを変化させることが可能です。