RepRap
RepRap はオープンソースの 3D プリンタープロジェクトです。RepRap はプラスチックのオブジェクトを印刷することができ、ラピッドプロトタイピングに向いています。プリンター自体も小さなプラスチック製パーツで出来ており、パーツを印刷して置き換えることが可能です。このページでは Arch Linux に RepRap のホストソフトウェアをインストールして 3D モデルを印刷する方法を紹介します。詳しい情報は RepRap のホームページ を読んでください。
目次
インストール
RepRap の制御チップの多くは arduino ベース、あるいは arduino の亜種 (Melzi など) がベースです。RepRap の 公式 Electronics ページから電子部品を確認してください。同じページにファームウェアに関する情報も載っています。
arduino ベースのコントローラを持っている場合は arduino の wiki ページを読んで、インストール・設定を行なってください。
ホストソフトウェアのインストールは Installing RepRap on your computer のガイドに従って行います。公式ホストソフトウェアの代わりに簡単にインストールできるソフトウェアも存在し、下のセクションで説明しています。
設定
3D プリンターをコンピュータに接続してホストソフトウェアを起動してください。ホストソフトウェアのユーザーインターフェイスを使ってプリンターにコマンドを送信します。
ホストソフトウェア代替
Cura
cura を実行:
$ cura
起動時の設定ウィザードで RepRap を使うように設定してください。使用する RepRap モデルを選択、あるいは Custom RepRap を選びます。
Lulzbot
- AUR から cura-aleph-binAUR をインストールしてください。
- ユーザーを uucp グループに追加してください:
$ usermod -a -G uucp username
MatterControl
MatterControl は Cura と同じようにスライサーとホストが組み合わさったソフトです。AUR から mattercontrolAUR をインストールして実行してください:
$ mattercontrol
AUR パッケージはソースからビルドされるのでクローズドソースのプラグインは含まれていません。mattercontrol.com にある Debian パッケージから DLL を抽出して /usr/lib/mattercontrol
にコピーすることでプラグインを追加することができます。以下のようなファイルが存在します:
CloudServices.dll CloudServices.dll.config CloudServices.dll.mdb MatterControlAuth.dll MatterControlAuth.dll.config MatterControlAuth.dll.mdb Mono.Nat.dll Mono.Nat.dll.mdb PictureCreator.dll PictureCreator.dll.config PictureCreator.dll.mdb PrintNotifications.dll PrintNotifications.dll.config PrintNotifications.dll.mdb
MatterControl に組み込まれているスライスエンジンは MatterSlice で、CuraEngine の C# 移植です。他のスライシングエンジンを選択することもできます。MatterControl で Slic3r を使用するには、/usr/lib/mattercontrol/Slic3r/bin
に Slic3r 実行ファイルのシンボリックリンクを作成してください:
$ mkdir /usr/lib/mattercontrol/Slic3r/bin $ ln -s /usr/bin/slic3r /usr/lib/mattercontrol/Slic3r/bin/slic3r
CuraEngine を使用するには、次を実行:
$ ln -s /usr/share/cura/CuraEngine /usr/lib/mattercontrol/CuraEngine.exe
Printrun / Pronterface
Printrun は printcore, pronsole, pronterface と便利なスクリプト群から構成されます:
- printcore.py は reprap ホストを簡単に書き込むことができるライブラリです。
- pronsole.py はタブ補完に対応しているインタラクティブなコマンドラインホストソフトウェアです。
- pronterface.py は pronsole と同じ機能を持っているグラフィカルホストソフトウェアです。
一番よく使うのは pronterface と pronsole になります。
AUR から printrunAUR をインストールしてください。
インストールしたら、pronterface と pronsole コマンドを直接実行することができます。GUI がある pronterface を起動するには:
$ pronterface.py
インターフェイスを使用して 3D プリンターにコマンドを送信してください。
mendel.sh などのヘルパースクリプトを呼び出して実行する必要がある場合、デフォルトの python (python3) の代わりに python2 を使うようにスクリプトを修正すると良いでしょう:
# sed -r 's,bin/python(2)*,bin/python2,' /path/to/mendel.sh
ReplicatorG
AUR から replicatorgAUR をインストールしてください。
使用しているユーザーが users グループに属していることを確認してください。
/opt/replicatorg
に書き込み権限を付与:
# chmod g+w /opt/replicatorg
64ビット環境の場合、以下のライブラリを /opt/replicatorg
にコピーしてください:
# cp /usr/lib/librxtxSerial-2.2pre1.so /opt/replicatorg/lib-x86_64 # cp /usr/share/java/rxtx/RXTXcomm.jar /opt/replicatorg/lib
そして replicatorg を実行:
$ replicatorg
別のところから ReplicatorG をダウンロードすることもできます。Java のインストールが必要です。
$ ./replicatorg
Repetier
Repetier は pronterface に少し似ています。
AUR から repetier-hostAUR をインストールしてください。
詳しくは http://www.repetier.com/ を参照。
参照
キャリブレーション
- http://youtu.be/wAL9d7FgInk
- http://calculator.josefprusa.cz/
- http://reprap.org/wiki/Calibration
- http://reprap.org/wiki/Triffid_Hunter%27s_Calibration_Guide
- http://www.thingiverse.com/thing:5573
- https://sites.google.com/site/repraplogphase/calibration-of-your-reprap