mkosi
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mkosi (Make Operating System Image) は起動可能な OS ツリーやイメージを生成するためのツールです。
インストール
mkosi または mkosi-gitAUR パッケージをインストールしてください。作成したいディストリビューションに応じて以下のパッケージもインストールしてください:
ディストリビューション | パッケージ |
---|---|
Arch | arch-install-scripts |
Debian | debootstrap, debian-archive-keyring, dpkg, aptAUR |
Ubuntu | debootstrap, ubuntu-keyring, dpkg, aptAUR |
Fedora | dnfAUR |
OpenSUSE | zypper-gitAUR |
CentOS | dnf-legacy-utilsAUR |
基本的な使い方
root で mkosi を実行することでイメージを作成できます:
# mkosi
オプションは引数で指定するかカレントフォルダのファイルを編集することで設定できます。
Debian のイメージを作成
以下のコマンドで openssh-clients パッケージがインストールされた最新版の debian イメージを作成できます:
# mkosi -d debian -t gpt_ext4 -b --checksum --password password --package openssh-client,vim -o image.raw
作成したイメージは systemd-nspawn で起動することができます:
# systemd-nspawn -b -i image.raw
もしくは QEMU を使って仮想環境で起動できます:
$ qemu-system-x86_64 -m 512 -smp 2 -bios /usr/share/ovmf/OVMF_CODE.fd -drive format=raw,file=image.raw
イメージを USB ドライブに書き込んで、そこからコンピュータを起動することも可能です。
設定ファイルを使う
上記と同じイメージは以下の設定ファイルで作成できます:
mkosi.default
[Files] [Distribution] Distribution=debian Release=stretch [Output] Format=raw_gpt Bootable=yes Output=image.raw [Packages] Packages= openssh-client vim [Validation] Password=password
設定
基本的なオプションはコマンドライン引数またはカレントフォルダの mkosi.default
ファイルで設定できます。最も重要なオプションは以下の通り:
引数 | mkosi.default のオプション | 説明 |
---|---|---|
-d
|
[Distribution] Distribution= |
インストールするディストリビューションを指定、サポートされているのは以下: fedora, debian, ubuntu, arch, opensuse, mageia, centos, centos_epel, clear, photon, openmandriva, rocky, rocky_epel, alma, alma_epel, gentoo
|
-r
|
[Distribution] Release= |
ディストリビューションのバージョンを指定: jessie, 21, … |
-t | [Output]
Format= |
作成するイメージの形式を指定:
|
-b | [Output] Bootable=yes |
イメージをブート可能にする |
--root-size | [Output] RootSize= |
ルートファイルシステムの容量を指定 |
-p | [Packages] Packages= |
イメージにインストールするパッケージのリスト |
-o | [Output]
Output= |
ファイル・ディレクトリの名前 |
--password | [Validation] Password=test |
初期 root パスワードを設定 |