ZTE MF110/MF190
ZTE MF110 / MF190 はコンパクトな端末に 3G+/3G と EDGE/GPRS を搭載した USB モデムです。マイクロ SD カードリーダーも内蔵しています。3G+ ネットワークで最大 4.5 Mbps の速度でデータを送信することができ最大 7.2 Mbps で受信ができます。USB 3G モデムも参照。
目次
CD モードからモデムモードに切り替える
デバイスを最初に接続した時は、USB SCSI CDROM として認識されます。以下のコマンドでデバイス名を確認できます:
$ dmesg | tail [ 6102.172283] usb 1-5: new high-speed USB device number 4 using ehci_hcd [ 6102.300560] scsi24 : usb-storage 1-5:1.0 [ 6103.302591] scsi 24:0:0:0: CD-ROM ZTE USB SCSI CD-ROM 2.31 PQ: 0 ANSI: 0 [ 6103.305000] sr1: scsi-1 drive [ 6103.305422] sr 24:0:0:0: Attached scsi CD-ROM sr1
ドングルは以下のように認識されます:
$ lsusb | grep -i zte Bus 001 Device 005: ID 19d2:0150 ZTE WCDMA Technologies MSM
CDROM をエジェクトすることでモデムモードに切り替えることができます:
# eject /dev/sr1
上記のコマンドを実行すると、LED がオフになります。数秒後、オンに戻ってカーネルからモデムとして認識されます:
$ lsusb | grep -i zte Bus 001 Device 005: ID 19d2:0124 ZTE WCDMA Technologies MSM
CD モードを無効化する
Windows マシンを使用して、デバイスを接続してインストールウィザードを進めてください。ウィザードを完了したら、起動した Rogers アプリを閉じて、デバイスマネージャを開いてください (コントロールパネル -> システム -> ハードウェア -> デバイスマネージャ)。ポートセクションの下に、USB モデムに接続された COM ポートが確認できるはずです (Diagnostics モードは無視してください)。(スタートメニューのアクセサリにある) ハイパーターミナルを使って COM ポートに接続してください。接続パラメータは以下の通りです:
Bits per Second: 115200 Data bits: 8 Parity: None Stop bits: 1 Flow Control: None
接続したら、以下のコマンドを実行してください:
AT+ZOPRT=5 AT+ZCDRUN=8
上記のコマンドでコンピュータに接続されたときに CD モードが使われなくなります。ハイパーターミナルを閉じて USB デバイスを切断してください。これで Windows での設定は完了です。
wvdial で CD モードを無効化
以下のコマンドを実行してください:
# rmmod usb_storage # modprobe usbserial
/etc/wvdial.conf
を編集:
[Dialer Defaults] Modem = /dev/ttyUSB0 Modem Type = Analog Modem ISDN = 0 Init1 = AT+ZOPRT=5 Init2 = AT+ZCDRUN=8
wvdial を起動すると、上記のコマンドが使われますが接続には失敗します。
終了したら、デバイスを切断してください。また接続するとモデムとして認識されるはずです。
udev ルールの設定
以下の udev ルールを作成してください:
/etc/udev/rules.d/90-zte.conf.rules
# This is the Modem part of the card, let's load usbserial with the correct vendor and product IDs so we get our usb serial devices ACTION=="add", SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="19d2", ATTRS{idProduct}=="0124", RUN+="/sbin/modprobe usbserial vendor=0x19d2 product=0x0124", MODE="660", GROUP="network" # This is the ZeroCD part of the card, remove the usb_storage kernel module so it does not get treated like a storage device #ACTION=="add", SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="19d2", ATTRS{idProduct}=="0150", RUN+="/sbin/rmmod usb_storage" # This is the ZeroCD part of the card ACTION=="add", SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="19d2", ATTRS{idProduct}=="0150", RUN+="/usr/bin/eject /dev/sr1"
wvdial 設定の作成
Wvdial は使いやすい PPPd のフロントエンドです。設定はとても簡単です。以下のように記述して /etc/wvdial.conf
と保存してください。/dev/ttyUSB2
はあなたの接続した USB モデムに置き換えてください。dmesg で確認できます。
[Dialer Defaults] ; Disable usb CDROM ; Init1 = AT+ZCDRUN=8 ; Enable usb CDROM ; Init1 = AT+ZCDRUN=9 Modem = /dev/ttyUSB2 Modem Type = Analog Modem ISDN = 0 Baud = 7200000 Dial Attempts = 3 Username = MOVISTAR Password = MOVISTAR APN = movistar.es Phone = *99***# Auto Reconnect = off Stupid Mode = 1 Init1 = AT+CPIN=YOUR PIN HERE! Init2 = ATZ Init6 = AT+CGEQMIN=1,4,64,640,64,640 Init7 = AT+CGEQREQ=1,4,64,640,64,640
インターネットに接続
wvdial を起動して接続します:
# wvdial
PPP ローカルとエンドポイント IP アドレスが表示されたらちゃんと動作しています。