「Acer Chromebook R13」の版間の差分

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2022年5月9日 (月) 10:33時点における版

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Acer Chromebook R13 (elm) は ARMv8 Mediatek MT8173 クアッドコアプロセッサと 4GB メモリを搭載した、コンバーチブルなタッチスクリーン搭載ノートパソコンです。サイズは 22.8cm×32.6cm×1.5cm で重量は約 1.5kg です。

ハードウェア

  • Mediatek MT8173 Cortex-A72/A53 2.1GHz/1.7GHz クアッドコア HMP プロセッサ
  • 4GB LPDDR3 RAM
  • 13.3" 1920x1080 IPS ディスプレイ
  • PowerVR GX6250 GPU
  • 32GB または 64GB の eMMC
  • 12時間動作する 4670 mAh バッテリー
  • 1x USB 3.0 端子
  • 1x USB Type-C 端子 (電源供給)

インストール

以下の手順では Arch Linux ARM と標準の ChromeOS を切り替えて起動できるデュアルブート環境を構築します。内蔵 eMMC ドライブには手を加えず、Arch Linux ARM は完全に外部ストレージから起動するようにします。試しにインストールしたり ChromeOS を捨てたくない場合に推奨される構成です。

インストールする前に ChromeOS が最新であることを確認してください。

デベロッパーモードに切り替える

  • ノートパソコンの電源を切ってください。
  • ESC と Refresh キーを押しながら電源ボタンを押してリカバリモードで起動します。
  • リカバリ画面で Ctrl-D を押してください (確認は出ません)。
  • Enter を押してデベロッパーモードに切り替えると、ノートパソコンが再起動してシステムがリセットされます。リセットには約10-15分かかります。
ノート: デベロッパーモードを有効にした場合、起動するたびに Ctrl-D を押すか、起動が進むまで30秒待機する必要があります。

外部ストレージからの起動を有効化

  • デベロッパーモードで起動した後、Ctrl と Alt を押しながら T キーを押してください。crosh シェルが起動します。
  • shell と入力して bash シェルを立ち上げます。
  • sudo su と入力して root になってください。
  • 以下のコマンドを実行して USB ブートを有効化:
crossystem dev_boot_usb=1 dev_boot_signed_only=0

変更を適用するにはシステムを再起動する必要があります。

デュアルブートするためのルート USB または SD カードを作成

ノート: マイクロ SD カードにインストールする場合、USB 接続の SD カードアダプタを使うことを推奨します。ChromeOS カーネルは SD スロットで高速転送を行うため、カードの読み書きでエラーが発生する可能性があります。Arch Linux ARM カーネルは速度を落とすことでマイクロ SD スロットで安全に操作できるようにしています。

以下の手順では sda デバイスの USB ドライブにインストールを行い、他の USB ドライブは接続していない状況を想定しています。SD カードを使う場合、デバイスを mmcblk1 に置き換えてください。

#外部ストレージからの起動を有効化の手順に従って root シェルを開いてください。

ChromeOS は認識したパーティションを全て自動でマウントするため、アンマウントしてください:

umount /dev/sda*

fdisk を起動して GPT パーティションテーブルを作成:

fdisk /dev/sda

fdisk プロンプトで以下を実行:

  • g を押してください。新しい空の GPT パーティションテーブルが作成されます。
  • w を押してパーティションテーブルを書き込んで終了してください。

マイクロ SD カードをパーティショニング:

cgpt create /dev/sda
cgpt add -i 1 -t kernel -b 8192 -s 65536 -l Kernel -S 1 -T 5 -P 10 /dev/sda

root ファイルシステムのパーティションを作成するために、cgpt show の情報を使ってパーティションの大きさを計算する必要があります。Sec GPT table の start カラムの値を確認してください。以下の例では 15633375 となります:

localhost / # cgpt show /dev/sda
   start        size    part  contents
       0           1          PMBR
       1           1          Pri GPT header
    8192       65536      1   Label: "Kernel"
                              Type: ChromeOS kernel
                              UUID: E3DA8325-83E1-2C43-BA9D-8B29EFFA5BC4
                              Attr: priority=10 tries=5 successful=1

15633375          32          Sec GPT table
15633407           1          Sec GPT header

以下のコマンドを実行して root パーティションを作成 (xxxxx は確認した数字に置き換えてください):

cgpt add -i 2 -t data -b 73728 -s `expr xxxxx - 73728` -l Root /dev/sda

認識されているディスクパーティションを更新:

partx -a /dev/sda

root パーティションをフォーマット:

mkfs.ext4 /dev/sda2

root ファイルシステム tarball をダウンロードして展開:

cd /tmp
curl -LO http://os.archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-oak-latest.tar.gz
mkdir root
mount /dev/sda2 root
tar -xf ArchLinuxARM-oak-latest.tar.gz -C root

カーネルをカーネルパーティションに書き込み:

dd if=root/boot/vmlinux.kpart of=/dev/sda1

root パーティションをアンマウント:

umount root
sync

インストールできたらコンピュータを再起動してください。

スプラッシュ画面で Ctrl-D を押して ChromeOS を起動するかわりに、Ctrl-U を押すことで外付けドライブから起動できます。

root でログインしたら (パスワードは "root" です)、以下のコマンドを実行することで無線ネットワークに接続できます:

wifi-menu

設定

Xorg

現時点では PowerVR GX6250 GPU はサポートされていません。そのため、特定の Xorg ドライバーは不要です。最初から入っている modesetting ドライバーによってディスプレイが認識されます。

タッチパッドとタッチスクリーンを快適に使うために xf86-input-evdevxf86-input-synaptics よりも xf86-input-libinput が推奨されます。タッチスクリーンのタッチ操作はディスプレイの向きとノートパソコンの向きが合っているときに揃います。

オーディオ

スピーカーを使うには以下のチャンネルのミュートを解除する必要があります。(alsa-utils に含まれている) alsamixer ユーティリティを使うことでミュートを解除できます。方向キーで操作して m キーでチャンネルがアンミュートされます。PulseAudio などのオーディオミキサーをインストールする場合、alsamixer で F6 キーを使って pulseaudio からサウンドデバイスに切り替えてください。

  • Speaker Channel
  • DAC MIXL DAC L2
  • DAC MIXL DAC R2
  • DAC MIXL Sto DAC Mix L
  • DAC MIXR DAC L2
  • DAC MIXR DAC R2
  • DAC MIXR Sto DAC Mix R
  • DAC1 MIXL DAC1
  • DAC1 MIXL Stereo ADC
  • DAC1 MIXR DAC1
  • DAC1 MIXR Stereo ADC
  • 003 I05
  • 004 I06
  • SPK MIXL DAC L1
  • SPK MIXR DAC R1
  • SPKVOL L
  • SPKVOL R
  • SPOL MIX DAC L1
  • SPOL MIX DAC R1
  • SPOL MIX SPKVOL L
  • SPOL MIX SPKVOL R
  • SPOR MIX DAC R1
  • SPOR MIX SPKVOL R

または、amixer を使って設定するには以下のコマンドを実行:

for i in 1 89 90 88 87 86 85 110 109 108 107 145 144 81 77 68 67 54 53 56 55 51 52; do amixer -c 0 cset numid=$i on; done

DAC1 (cset numid=10) のゲイン値は下げると良いでしょう。そうしないとボリュームを一番小さくしても音が多すぎる状態になります。

参照