dmenu

提供: ArchWiki
2015年1月10日 (土) 00:03時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

関連記事

dmenu は X 向けの高速で軽量なダイナミックメニューです。標準入力から任意のテキストを読み込んで、1行ごとを1つのアイテムとしてメニューを作成します。ユーザーは矢印キーや名前の一部を入力してアイテムを選択することができ、標準出力に行が出力されます。dmenu_run は dmenu をアプリケーションランチャーとして使えるようにするラッパーです。

インストール

公式リポジトリから dmenu パッケージをインストールしてください。git の開発ビルドを使いたい場合は、Arch User Repository から dmenu-gitAUR パッケージをインストールしてください。

dmenu にはデフォルトの機能を拡張した、様々な亜種も存在します。AUR から以下のパッケージがインストールできます:

  • dmenu-xftAUR: XFT フォントをサポート
  • dmenu-xft-heightAUR: XFT フォントをサポートし、高さのカスタムもサポート
  • dmenu-xft-transparencyAUR: XFT フォントと透過をサポート
  • dmenu-xft-mouse-heightAUR: XFT フォント、高さのカスタム、マウスをサポート
  • dmenu2AUR: 多数の便利なパッチが適用された dmenu のフォーク。明るさの調整や透過のカスタマイズ、下線などの機能が追加されています。

dmenu は次のコマンドで実行できます:

$ dmenu_run

設定

dmenu_run コマンドにはキーストロークのコンビネーションを割り振ると良いでしょう。ウィンドウマネージャやデスクトップ環境の設定を使ったり、xbindkeys などのプログラムで設定できます。詳しくはホットキーの記事を見て下さい。また、dmenuPrelink するのも有用です。

カスタムアイコンの表示

dmenu にカスタムアイテムをパイプで渡すことで表示できます。例えば:

$ echo -e "first\nsecond\nthird" | dmenu

手動でアイテムを追加

dmenu$PATH で定義されたディレクトリにある実行可能ファイルを検索します。$PATH を変更する方法については次の記事を参照: 環境変数

フォント

dmenu は (xorg-xfontsel に入っている) xfontsel ツールを使って X 論理フォント記述子 を利用してフォントを表示できます。次の例は terminus-font を使って dmenu を実行します:

$ dmenu_run -fn "-xos4-terminus-medium-r-*-*-14-*"

XFT サポートのパッチが適用された dmenu を使用する場合も構文は同じです:

$ dmenu_run -fn 'Droid Sans Mono-9'

シェルのエイリアスのサポート

dmenuシェルのエイリアスに対応していません。dmenu にエイリアスを認識させるには、AUR から dmenu-recent-aliasesAUR パッケージをインストールして dmenu_run_aliases を実行してください。dmenu_run_aliases によって認識させるにはエイリアスを ~/.bash_aliases~/.zsh_aliases のどちらかに記述する必要があります。

トラブルシューティング

No locale support

dmenu_run を実行すると以下のエラーメッセージが表示される場合:

$ dmenu_run
no locale support

LANG 環境変数が正しく設定されていることを確認してください。詳しくは次のページを参照: ロケール#トラブルシューティング

メニューエントリが表示されない

特定のメニューエントリが dmenu に表示されない場合、キャッシュが壊れている可能性があります。キャッシュを削除して dmenu を再起動してください:

$ rm ~/.dmenu_cache
$ rm ~/.cache/dmenu_run

$XDG_CACHE_HOME が設定されている場合、キャッシュファイルは一つしか存在しません。詳しくは /usr/bin/dmenu_run の中を見て下さい。

参照