Fcitx5

提供: ArchWiki
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Fcitx5 は、軽量コアを備えたインプットメソッドフレームワークであり、アドオンを介して追加の言語サポートを提供します。 Fcitx の後継です。

目次

インストール

fcitx5 パッケージをインストールしてください。

fcitx5-im パッケージグループは、fcitx5 本体、#設定ツール および必要な#インプットメソッドモジュールを提供します。

ノート: fcitx5 は基本的なフレームワークを提供するだけで英語のサポートが提供されます。中国語や日本語などの他の言語を入力する場合は、インプットメソッドエンジンが必要です。

使用可能な IME のリストについては、インプットメソッド#使用可能なインプトメソッドエディターの一覧を参照してください。

インプットメソッドモジュール

より良いエクスペリエンスを得るために、以下のモジュールもインストールすると良いでしょう。モジュールをインストールしなくても大抵のアプリケーションでインプットメソッドは動作しますが、インプットメソッドがフリーズしたり、プレビューウィンドウの位置がずれたり、プレビューが表示されなかったりする可能性があります。

  • Qt プログラムには fcitx5-qt をインストールしてください。
  • GTK プログラムには fcitx5-gtk をインストールしてください。
  • Qt4 プログラムには fcitx5-qt4-gitAUR をインストールしてください。
  • Qt5 プログラムには fcitx5-qt5-gitAUR をインストールしてください。
  • Qt6 プログラムには fcitx5-qt6-gitAUR をインストールしてください。
  • 日付と時刻のサポートについては fcitx5-lua をインストールしてください。
ヒント: 通常、fcitx5-qtfcitx5-gtk をインストールすると、あらゆる状況に対応できます。

使用方法

統合

以下の環境変数を設定し[1]、ログインし直してください。

GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx
ノート:
  • SDL2 ライブラリの特定のバージョンを使用する一部のゲームのサポートを有効化するには、SDL_IM_MODULE=fcitx追加してください。
  • kitty でのサポートを有効化するには GLFW_IM_MODULE=ibus追加してください。この環境変数の値として使えるのは ibus のみです。[2]
  • Fcitx5 上流で推奨されている通り、環境変数は fcitx と設定するべきです。一部のアプリケーション (telegram-desktop など) では、互換性の理由により fcitx5 に設定する必要があります。

ロケールが en_US.UTF-8 で、GTK2 アプリケーションが fcitx5 をアクティブ化できない場合、入力メソッドを xim に特化して設定することができます。例えば:

$ env GTK_IM_MODULE=xim your_gtk2_application

GTK3 のプログラムにも影響するので、グローバルに GTK_IM_MODULE を xim に設定しないようにしてください。XIM はいろいろと問題があるので (再起動すると入力できなくなるなど)、なるべく使わないでください。

自動起動

自動起動#Xorg のスタートアップ を参照し、必要に応じて以下のセクションも見てください。

ヒント: Fcitx5 が正しく動作しているか確認するには、何らかのアプリケーションを開き、Ctrl+Space を押してインプットメソッド (設定されていれば) を切り替えて、何か入力してみてください。

単語ライブラリ

中国語

For the Chinese input method of Fcitx5, several words libraries are currently provided in the repository:

ノート: Manually downloaded words library files can be directly placed in the path of ~/.local/share/fcitx5/pinyin/dictionaries. The suffix of the words library file should be .dict

カスタムの単語ライブラリ

中国語

Generally speaking, since fcitx5 supports importing the Sogou words library, there is no need to customize words library to a large extent, but fcitx5 still provides related tools.

The original words library file is a text file, its format is: Character Pinyin Frequency

After getting the original dictionary file, execute libime_pinyindict words-library.txt words-library.dict .

The custom dictionary file can be placed in ~/.local/share/fcitx5/pinyin/dictionaries

ノート: The following projects may help:

設定

設定ツール

fcitx5 の設定ファイルは、~/.config/fcitx5 にあります。テキストエディタを使用して設定ファイルを編集できますが、GUIを使った方が明らかに便利です。fcitx5-configtool パッケージをインストールします。

XKB の設定を上書きしないようにする

Fcitx5 はデフォルトで X のキーボード設定を上書きします。(setxkbmap コマンドや デスクトップ環境 が提供するグラフィカルなツールで設定できるものです) これを望んでいない場合は、fcitx5-configtool を実行して、Addons > XCB > Allow Overriding System XKB Settings のチェックを外してください。

テーマと外観

テーマ

収録されているテーマは非常に少ないですが、GitHub でより多くのテーマを見つけることができます。

ヒント: KCM を使用している場合は、Setting > Location > input method > Configure addons > Classic user interface > Theme でテーマを切り替えられます。
ノート: GNOME 環境で gnome-shell-extension-kimpanel-gitAUR を使用している場合、Fcitx5 でテーマを設定することはできません。[3]

シングルラインモードの有効化

ピンイン入力メソッド (または Rime 入力メソッド) の設定で、Show preedit within application を有効にすると、シングルラインモードが有効になります。

トラブルシューティング

問題の診断

​fcitx5 の使用に問題がある場合 (例: ​Ctrl+Space がすべてのアプリケーションで機能しないなど)、最初に試すべきことは、fcitx5-diagnose を使用して診断することです。​fcitx5-diagnose の出力には、最も一般的な問題の手がかりが含まれているはずです。

Fcitx5 シングルラインモードが一部のアプリケーションで動作しない

1. シングルラインモードが Firefox などの gtk アプリケーションで動作しない場合、fcitx5-gtk をインストールしてください。

2. シングルラインモードが WPS Office と Sublime Text で動作しない場合、これは WPS Office と Sublime Text 自体の問題であり、fcitx5 の問題ではありません。[4]

JetBrains IDE で Fcitx5 の位置がおかしい

IDE と同梱されている IDE に同梱されている JBR が正しくないことが原因です。この問題を解決するには、以下のことを行う必要があります:

代替の JetBrainRuntime をダウンロードし、展開してください。そして、JetBrains のサポートに従って IDE の JBR を変更してください。

候補ボックス内で絵文字の表示がおかしい

  • 絵文字のフォント (例えば noto-fonts-emoji) がインストールされていることを確認します。
  • システムフォントを (日本語の場合は) Noto Sans CJK JP などにします。
  • 次のコマンドを使用して、Fcitx5 を再起動します:
$ kill `ps -A | grep fcitx5 | awk '{print $1}'` && fcitx5&

RStudio で Fcitx5 が利用できない

以下のコマンドを実行してください:

$ strings /usr/lib/rstudio/lib/libQt5Core.so.5 | grep "Qt 5"

Qt ライブラリのバージョンを確認し、そのバージョンを使って fcitx5-qtlibfcitx5platforminputcontextplugin.so を再コンパイルし、成果物を /usr/lib/rstudio/plugins/platforminputcontexts/ ディレクトリ内に置いてください。

rstudio-desktop-binAUR を使用している場合、rstudio-fcitx5AUR を直接インストールできます。

Steam と Dota2 で Fcitx5 が利用できない

実際、Steam の big screen モードと Dota2 で Fcitx5 を使うことができます。ただし、IME をアクティブ化するには Ctrl+Shift ではなく Ctrl+Space を使う必要があります。[5]

Wayland の Chromium や Chrome で Fcitx5 が利用できない

この問題は Chromium や Chrome が Wayland で GTK IM をまだサポートしていないことが原因です。これは、スタートアップフラグに --gtk-version=4 を追加することで解決できます。これでうまく行かない場合、gtk4 がインストールされていることを確認してください。[6]

GTK 環境の HiDPI モードで候補ポップアップがずれる

候補ポップアップの位置がカーソル位置に固定されていない場合は、fcitx5-gtkインストール して下さい。

kitty で fcitx5 を使用できない

こちらを参照 Kitty#IME サポートを有効にする

Electron アプリケーションで Fcitx5 右 Alt キーが効かない

非システムキーボードが何らかのアプリケーション (Discord、Element など) によって使用されている場合、そのアプリケーションはインプットメソッドよりも前に ISO_Level3_Shift を処理することができます。その結果、一部のインプットソッドは特定のアプリケーションで動作しなくなります。解決策の一つとして、他のインプットメソッドグループを追加し、システムレイアウトをキーボードにお対応するように設定するというものがあります。例えば、プライマリシステムキーボードとして英語 QWERTY キーボードを使っている場合に ąćęłńóśźż といったポーランド語の文字を入力するには、Fcitx5 Configuration GUI で以下のようにできます:

  1. Add Group のプラスボタンをクリックする。
  2. ドロップダウンの中からそのグループを選択肢、インプットメソッドを追加する (キーボード。例えば Keyboard - Polish)。
  3. Select system keyboard layout でこのインプットメソッドと一致するものを選び、変更を適用する。

他の解決策が欲しい場合は、fcitx5 の開発者たちのコメントを参照してください。[7]

KDE Plasma で非 GTK/Qt の Wayland アプリケーション (Alacritty、Kitty など) で Fcitx5 が動作しない

KDE システム設定 > 入力デバイス > 仮想キーボード を開き、Fcitx5 を仮想エディタとして設定し、再起動してください。[8]

Wayland 入力プロトコルを使用するソフトウェアで Wayland のポップアップウィンドウが出ない

Wayland 入力プロトコルを使用するソフトウェア (環境変数 GTK_IM_MODULE=wayland が設定されている場合の wezterm や GTK ソフトウェア) は、編集することはできますが、text-input-v3 サポートが存在しないためポップアップウィンドウが表示されません。

Qt ソフトウェアや GTK ソフトウェアの Wayland でのサポートについて、fcitx5 の開発者は以下のように述べています [9]:

Qt には text-input-v2 サポートがあります。QT_IM_MODULE が空であれば、使用することはできますが、プリエディットに関してマイナーな問題が発生します。加えて、Wayland インプットメソッドプロトコルの現在のバージョンでは、Wayland は1つのグローバルなインプットコンテキストしか持てません。なので現在、Fcitx 5 によってサポートされている「アプリケーション毎」の入力状態を使いたい場合に問題となります。しかし、Qt のテキスト入力プロトコルを使うことには、入力ウィンドウがチラつかないという利点があります。
Gtk には text-input-v3 サポートがありますが、プリエディットのスタイルは貧弱で、太字のフォントがハイライトされてしまいます。加えて、テキストサポートも貧弱です。なので現在、すべての Fcitx 機能を使いたい場合、GTK_IM_MODULE=fcitx を使うのが依然として良い選択かもしれません。

KDE

設定で Fcitx5 の仮想キーボードサポートを有効化してください。コントロールセンターで仮想キーボードと検索し、fcitx5 を選んで有効化してください。

Sway

Sway では、text-input-v3 プロトコルのパッチがマージされています。インプットメソッドのターゲットウィンドウが開かない場合、#統合 セクションにある環境変数が正しく設定されていることを確認してください。あるいは、もしかするとソフトウェアの問題かもしれません。

GNOME

kimpanel プラグインをインストールしてください。

ヒントとテクニック

Customizing Traditional and Simplified Chinese conversion

Some IMEs assume Simplified Chinese by default, resulting in incorrect characters being displayed when using Traditional input, e.g. 爲什麼 instead of 為什麼. To fix this, the usage of the Simplified and Traditional Chinese Translation can be customized.

To configure conversion, set OpenCC profile for Simplified to Traditional to one of the following values:

  • s2t - Simplified to Traditional (OpenCC) (this is the default and probably not what you are looking for)
  • s2tw - Simplified to Traditional (Taiwan)
  • s2twp - Simplified to Traditional (Taiwan) with Taiwanese idiom
  • s2hk - Simplified to Traditional (Hong Kong)

To configure the reverse, set OpenCC profile for Traditional to Simplified to one of the following values:

  • t2s - Traditional (OpenCC) to Simplified (OpenCC) (this is the default and probably not what you are looking for)
  • tw2s - Traditional (Taiwan) to Simplified (OpenCC)
  • tw2sp - Traditional (Taiwan) to Simplified (OpenCC) with Mainland Chinese idiom
  • t2hk - Traditional (OpenCC) to Hong Kong variant
  • t2tw - Traditional (OpenCC) to Taiwan Standard
  • tw2t - Traditional (Taiwan) to Traditional (OpenCC)
  • hk2s - Traditional (Hong Kong) to Simplified (OpenCC)
  • hk2t - Traditional (Hong Kong) to Traditional Chinese (OpenCC)
  • t2jp - Traditional (Kyūjitai) to New Japanese Kanji (Shinjitai)
  • jp2t - New Japanese Kanji (Shinjitai) to Traditional (Kyūjitai)

Up to date list here: OpenCC

選択した文字の Unicode エンコーディングを表示する方法

  • 選択したテキストの Unicode エンコーディングをテキストエディタで表示する場合は、テキストを直接選択し、ショートカットキーctrl + alt + shift + uを使用して、選択したテキストのエンコーディングを表示します。
  • 非編集領域(この Wiki など)のテキストの Unicode エンコーディングを表示する場合は、まずテキストをクリップボードにコピーしてから、編集可能な領域(検索ボックスなど)をクリックする必要があります。 次に、ショートカットキー ctrl + alt + shift + u を使用して、クリップボード内のテキストのエンコーディングを表示できます。

特殊文字を入力

一般に、āá© などの単純な記号は、コンポーズキーの設定 から入力できますが などの特殊記号の場合は、次のいずれかをカスタマイズします ~/.XCompose または、Fcitx5 の Unicode 関数を使用します。

を例にとってみましょう。

任意の入力ボックスにカーソルを置いて Ctrl+Alt+Shift+U を押し、circle one と入力すると、 などの特殊文字が表示されます。

半角/全角句読点の切り替え

fcitx5-chinese-addons では、デフォルトで全角句読点が使用されますが、Ctrl + . で半角と全角の句読点を切り替えることができます。

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