HiDPI

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2016年5月4日 (水) 23:36時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版 (同期)
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HiDPI (High Dots Per Inch) ディスプレイとは、比較的小さい型で高解像度を誇るディスプレイのことで、Apple の "Retina Display" の名称でも知られています。Apple の製品やハイエンドの "ultrabook" でよく使われています。また、4K (Ultra HD) もしくは 5K モニターも含まれます。

今のところ全てのソフトウェアが高解像度モードで上手く動作するわけではありません。以下では HiDPI の画面での作業を快適する一般的な設定を記載しています。

デスクトップ環境

GNOME

HiDPI を有効にするには、gsettings を使ってインターフェイスのスケールファクタを設定します:

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface scaling-factor 2

設定をリセットしたいときは scaling-factor1 に設定してください。

ノート: scaling-factor に設定できるのは整数だけです。1 = 100%, 2 = 200% など。

KDE

依然として多少の問題は存在しますが、KDE plasma 5 は HiDPI スクリーンをある程度サポートしています。

KDE plasma 5 で HiDPI を使用するには以下の手順に従ってください:

  1. フォントの dpi を拡大 (システム設定 → アプリケーションの外観 → フォント → Force font dpi。125, 144, 150 などの数字を入力してください)
  2. Qt 5.6 未満を使用している場合、Qt 5 セクションの手順に従って Qt に設定を適用させてください。
ノート: 以前スケールファクタを設定していた場合、Qt 5.6 から DPI の設定が反映されるようになったため、DPI を設定したときに Qt アプリケーションの表示が大きくなりすぎることがあります。その場合、スケールファクタをリセットしてください (System Settings → Display and Monitor → Display Configuration → Scale Display, 値を1にスクロール)。

Xfce

設定マネージャ→外観→フォントから DPI のパラメータを変更してください。Retina スクリーンでは 180 または 192 がぴったりです。正確な数字を得たいときは、$ xdpyinfo | grep resolution を実行して得た数字を2倍してください。

システムトレイのアイコンを拡大するには、システムトレイを右クリック (アイコンをクリックしないように、空きスペースや上部・下部のピクセルを右クリックしてください) → “Properties” → “Maximum icon size” を 32, 48, 64 などに設定してください。

Cinnamon

2.2 から HiDPI をサポートしています。GTK3 をリビルドしなくても、十分なサポートが得られます (例: ウィンドウの縁のサイズが正しく設定されます。Xfce では行われません)。

Enlightenment

E18 の場合、E 設定パネルを開いて下さい。Look → Scaling から、UI のスケール比を設定できます。MBPr 15" のネイティブ解像度なら 1.2 が丁度です。

X サーバー

プログラムによっては物理的な横幅を使って DPI を検出します。例えば i3 (ソース) や Chromium (ソース) などが挙げられます。

X サーバーがモニターの物理的な寸法を正しく検出できているか確認するには、次を実行 (xdpyinfo ユーティリティは xorg-xdpyinfo パッケージに含まれています):

$ xdpyinfo | grep -B 2 resolution
screen #0:
  dimensions:    3200x1800 pixels (423x238 millimeters)
  resolution:    192x192 dots per inch

上の例では 96 dpi の倍数を使うために (この場合 192 dpi)、少しだけ誤っている面積 (Dell XPS 9530 は 346mm x 194mm なのに 423mm x 328mm になっている) を使っています。これは正確な DPI を使うよりも良い場合が多く、例えば i3 では Pango のフォントレンダリングがパリッとします。

xdpyinfo によって示された DPI が正しくない場合、修正方法は Xorg#画面サイズと DPI を見てください。

X Resources

X の設定をしてくれる GNOME, KDE, Xfce などのデスクトップ環境を使っていない場合、~/.Xresources で手動で Xft の DPI を設定できます:

~/.Xresources
Xft.dpi: 180
Xft.autohint: 0
Xft.lcdfilter:  lcddefault
Xft.hintstyle:  hintfull
Xft.hinting: 1
Xft.antialias: 1
Xft.rgba: rgb

~/.xinitrcxrdb -merge ~/.Xresources と記述するなどして X の起動時に設定が正しくロードされるようにしてください (詳しくは Xresources を参照)。

設定することでほとんどのツールキットやアプリケーションでフォントが正しく表示されるようになりますが、アイコンのサイズなどは変わりません。また、ツールキットのスケール (例: GDK_SCALE) と一緒に Xft.dpi を設定した場合、Firefox などのプログラムでインターフェイスの表示が大きくなりすぎることがあります。

GUI ツールキット

Qt 5

Qt 5.6 から、Qt 5 アプリケーションは QT_AUTO_SCREEN_SCALE_FACTOR 環境変数によって設定された画面 DPI を使用するようになりました。例えば /etc/profile.d/qt-hidpi.sh ファイルを作成し、以下を記述して実行可能属性を付与します:

export QT_AUTO_SCREEN_SCALE_FACTOR=1

DPI の自動検知が上手くいかない場合、スケーリングをスクリーンごと (QT_SCREEN_SCALE_FACTORS)、あるいは全てのスクリーン (QT_SCALE_FACTOR) に手動で設定することができます。詳しくは Qt のブログ記事 を参照してください。

GDK 3 (GTK+ 3)

2倍に UI エレメントを拡大するには:

$ export GDK_SCALE=2

テキストのスケーリングを戻すには:

$ export GDK_DPI_SCALE=0.5

Elementary (EFL)

UI のエレメントを1.5倍に拡大するには:

 export ELM_SCALE=1.5

詳しくは https://phab.enlightenment.org/w/elementary/ を参照。

ディスプレイマネージャ

SDDM

SDDM を拡大するには /etc/sddm.conf の以下のプロパティを変更してください。ファイルを編集する前にバックアップを作成することを推奨します。

[XDisplay]
# X server arguments
ServerArguments=-dpi 144

アプリケーション

ブラウザ

Firefox

Firefox の高度な設定のページ (about:config) を開いて layout.css.devPixelsPerPx パラメータを 2 に設定してください (2 は Retina スクリーンに合った数値です、必要に応じて数値を変更してください)。

Firefox バージョン 38 以降から、システム設定 (GTK+ 3.10) が適用されるようになっています [1]

Chromium / Google Chrome

バージョン 43.0.2357.2-1 からメインブランチの google-chromeAUR で完全な HiDPI サポートが含まれており、何も設定しなくても動作します (Gnome と Cinnamon でテスト済み)。また、AUR の古い Chrome パッケージでは、chromium パッケージと同じように、--force-device-scale-factor コマンドラインフラグを使ってブラウザを起動することができます。全てのコンテンツと ui、さらにタブやフォントサイズがスケールします。例:

$ chromium --force-device-scale-factor=2

このオプションを使う場合、スケールファクター1が通常のスケーリングです。少数点を使うこともできます。

Opera

バージョン24から、--alt-high-dpi-setting=X コマンドラインオプションを使って Opera を起動することで DPI を変更することができます。X は希望の DPI に置き換えて下さい。例えば、--alt-high-dpi-setting=144 なら Opera は DPI が144だと認識します。新しいバージョンの opera ではフォントの DPI 設定を使って DPI を自動で検出します (KDE の場合: force font DPI の設定)。

一般的にいって、Opera の HiDPI サポートは優れています。また、Chrome の blink レンダラを使って作成されているので、ほとんどの Chrome 拡張が動作します。HiDPI のサポートが上手く行っている Chrome として使うことができるでしょう。

メールクライアント

Thunderbird

Firefox を見て下さい。about:config にアクセスするには、Edit → Preferences → Advanced → Config editor を開きます。

Wine アプリケーション

次を実行して、"画面"タブの"画面の解像度"設定を変更してください:

$ winecfg

フォントのサイズにだけ影響を与えます。

Skype

SkypeQt のプログラムであり、別個に設定する必要があります。Skype の DPI 設定を変更することはできませんが、フォントサイズは変更することができます。qt4 をインストールして qtconfig-qt4 を実行して設定してください。

Spotify

Spotify はスケーリングファクタを指定して起動することができます。例:

$ spotify --force-device-scale-factor=1.5

IntelliJ IDEA

HiDPI のサポートが機能しない場合、vmoptions ファイルに -Dhidpi=true を追加してください [2]:

/usr/share/intellij-idea-ultimate-edition/bin/idea.vmoptions
/usr/share/intellij-idea-ultimate-edition/bin/idea64.vmoptions

もしくは、$HOME ディレクトリの .vmoptions ファイルに以下を追加します:

echo -Dhidpi=true >> $HOME/.IdeaIC14/idea64.vmoptions

NetBeans

NetBeans では --fontsize パラメータを使うことで起動時にインターフェイスのフォントのサイズを変更することができます。変更を永続的にするには、/usr/share/netbeans/etc/netbeans.conf ファイルを編集して netbeans_default_options プロパティに --fontsize パラメータを追加してください [3]

エディタのフォントサイズは Tools → Option → Fonts & Colors から変えられます。

出力ウィンドウのフォントサイズは Tools → Options → Miscelaneous → Output から変えられます。

Gimp 2.8

HiDPI 対応のテーマを使用するか、既存のテーマの gtkrc変更 してください。例えば GimpToolPalette::tool-icon-sizedialog に設定します。

VLC

AUR にある git バージョン vlc-gitAUR で問題は解決します。

Steam

HiDPI-Steam-Skin をインストールすることでインターフェイスのフォントサイズを大きくすることができます。完全ではありませんが、可読性は向上します。

ノート: スキンは ~/.local/share/Steam/skins にダウンロードしてください。README に書かれている ~/.steam/skins/ ではありません。

他のアプリケーション

アプリケーションを VNC デスクトップでフルスクリーンで実行して、装飾を省かせるという方法があります。それからビューアを拡大します。Vncdesk (AURvncdesk-gitAUR でインストールできます) では、アプリケーションごとにデスクトップを設定することができます。vncdesk 2 などのシンプルなコマンドでサーバーとクライアントを起動します。

x11vnc には実験的なオプションとして -appshare があり、アプリケーションウィンドウごとにビューアを開きます。

マルチディスプレイ

HiDPI の設定は全てのデスクトップに適用されるため HiDPI ではない外部ディスプレイには全てが大きく表示されてしまいます。

外部ディスプレイ

xrandr のスケールオプションを使って回避することができます。HiDPI の内部ディスプレイ (eDP1) の右に HiDPI ではないモニター (DP1) がある場合、次を実行:

$ xrandr --output eDP1 --auto --output DP1 --auto --scale 2x2 --right-of eDP1

内部ディスプレイを拡張すると、外部ディスプレイに内部ディスプレイの一部が表示されることがあります。その場合、このスクリプト を使うなどしてポジションを手動で設定してください。

マウスが画面の全体で使えないという問題が発生することもあります。これは 既知のバグ であり xserver-org のパッチがあります (もしくはパンするという方法もありますが、別の問題が発生する可能性もあります)。

4k のノートパソコンの右に外付けの 1920x1080 モニターを縮小して右に表示させる例:

$ xrandr --output eDP1 --auto --output HDMI1 --auto --panning 3840x2160+3840+0 --scale 2x2 --right-of eDP1

hidpi のモニターが AxB ピクセルで通常のモニターが CxD、そして [ExF] でスケールする場合、コマンドは以下のようになります:

$ xrandr --output eDP1 --auto --output HDMI1 --auto --panning [C*E]x[D*F]+[A]+0 --scale [E]x[F] --right-of eDP1

ミラーリング

ディスプレイをミラーしたい場合、簡単にできます:

HiDPI の解像度が AxB で、外部ディスプレイの解像度が CxD の場合:

$ xrandr --output HDMI --scale [A/C]x[B/D]

例えば QHD の場合 (3200/1920 = 1.66 と 1800/1200 = 1.5):

$ xrandr --output HDMI --scale 1.66x1.5

UHD から 1080p の場合 (3840/1920=2 2160/1080=1.98):

$ xrandr --output HDMI --scale 2x1.98

スケーリングによって画面が霞むときは、モニター設定で"シャープネス"パラメータを調整してください。

Linux コンソール

デフォルトのコンソールフォントでは hidpi ディスプレイでとても小さくなってしまいます。kbd パッケージに含まれている一番巨大なフォントは sun12x22 であり、(一時的に) 有効にするには:

$ setfont sun12x22

詳しくはフォント#コンソールフォントを見てください。

参照