Lenovo ThinkPad X240

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Lenovo X240 は Lenovo Ultrabook シリーズのひとつで、X シリーズの完全新設計です。設計が新しくなっているデバイスとしてはタッチパッドなどがあり、古典的な5つのボタンが付いたタッチパッドから、ワンクリックのタッチパッドに変更がなされています。X240 は非常に軽量なノートパソコンで、重さはたった 2.84 lbs (1.36 kg)、大きさは 12.02" x 8.19" x 0.79" となっています。

テスト済みの構成

ヒント: 以下は現時点で確認している構成です。
機能 X240 X240 (20AMS4SM00) X240 (20ALA0K-WIG) X240 (20ALCTO1WW)
CPU Intel(R) Core(TM) i7-4600U CPU @ 2.10GHz Intel(R) Core(TM) i5-4210U CPU @ 2.7GHz Inter(R) Core(TM) i5-4200U CPU @ 1.6 GHz Inter(R) Core(TM) i5-4300U CPU @ 1.9 GHz
グラフィック Intel HD 4400 - Haswell-ULT Intel HD 4400 - Haswell-ULT Intel HD 4400 - Haswell-ULT Intel HD 4400 - Haswell-ULT
メモリ 8 GB 8 GB 4 GB 4 GB
ディスク Samsung 5120 SSD Seagate ST500LM000-SSHD-8GB WDC WD10JPVX-08JC3T5 Samsung 840 Evo
ディスプレイ 12.5" IPS FHD (1920x1080) 12.5" IPS FHD (1920x1080) 12.5" IPS (1366x768) 12.5" IPS FHD 1920x1080
無線 Intel Corporation Wireless 7260 Intel Corporation Wireless 7260 Intel Corporation Wireless 7260 Intel Corporation Wireless 7260
内蔵バッテリー 9 Cell 9 Cell 未確認 3 Cell
予備バッテリー 6 Cell 19+ 6 Cell 19+ 6 Cell 19+ 3 Cell
バックライトキーボード Yes Yes Yes -
ThinkLight No No No -
指紋スキャナ Yes Yes Yes Yes
Bluetooth Yes Yes Yes Yes
カメラ Yes Yes Yes Yes
NFC No - - -

システム設定

ALSA でアナログサウンドカードをデフォルトで使用

ライン出力を使って音声を出力したい場合、ALSA のデフォルトサウンドカードを変更する必要があります。

alsa-utils パッケージをインストールしてから aplay -l を実行して、出力を確認してください:

**** List of PLAYBACK Hardware Devices ****
card 0: HDMI [HDA Intel HDMI], device 3: HDMI 0 [HDMI 0]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
card 0: HDMI [HDA Intel HDMI], device 7: HDMI 1 [HDMI 1]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
card 0: HDMI [HDA Intel HDMI], device 8: HDMI 2 [HDMI 2]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
card 1: PCH [HDA Intel PCH], device 0: ALC3232 Analog [ALC3232 Analog]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0

上記の場合、アナログライン出力は card #1 です。グローバルな設定ファイルを作成することでデフォルトに設定できます:

$ cat /etc/asound.conf
defaults.ctl.card 1
defaults.pcm.card 1
defaults.timer.card 1

もしくは、上記と同じ設定を $HOME/.asoundrc に記述することもできます。

タッチパッド

タッチパッドは特に設定をしなくても動作します。xf86-input-synaptics をインストールしてください。

タッチパッドではなくトラックポイントを使いたいという場合は、synclient TouchpadOff=1 でタッチパッドを無効化することが可能です (再ログイン後に適用されます)。詳しくは Synaptics タッチパッドを参照。

TrackPoint

TrackPoint 自体は設定をしなくても使用できますが、高解像度ディスプレイの場合、速度・感度・慣性のデフォルトパラメータがあまり適切ではありません。以下の udev 設定を使うことでキビキビとした動きができます:

$ cat /etc/udev/rules.d/10-trackpoint.rules

SUBSYSTEM=="serio", DRIVERS=="psmouse", ACTION=="change", ENV{SERIO_TYPE}=="05", ATTR{press_to_select}="1", ATTR{sensitivity}="196", ATTR{speed}="255", ATTR{inertia}="4"

スクロールなど他の設定については ThinkWiki を参照してください。

キーボード

キーボードは特に何も設定しなくても動作します。Fn キーや XF86 エイリアスも同様です。XF86AudioMute ボタンの LED については、ブートローダーの kernel 行に acpi_osi="Linux" を追加する必要があります。GRUB の場合、以下のようになります:

/etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="acpi_osi=\"Linux\""

ほとんどの WM/DE は特殊な XF86 キーを自動的に管理しますが、設定を手動で追加する必要があるかもしれません。amixer (alsa-utils), xorg-xbacklight, arandr, lxrandr などのツールを使います。

XF86WLAN ボタンは無線デバイスの (ソフト) rfkill[リンク切れ: 置換パッケージ: util-linux] ブロックを自動的に切り替えます。無線ネットワークに接続する場合は注意してください。キーを押すかわりに次のコマンドでも無線 LAN のブロックは解除できます: rfkill unblock wlan

Caps Lock の LED はキーボードに存在しません。使用している WM/DE にインジケータが存在しない場合、システムトレイに indicator-keylockAUR を常駐させる方法があります。

XF86AudioMicMute のインジケータ LED は何らかの理由で動作しません。このコミット によれば snd-hda-intel を使うことで動作するはずですが、動作しません。昔のカーネルパッチ を使うことで解決する可能性もありますが、最新のカーネルではそのまま使うことができません。

指紋リーダー

指紋リーダーは Validity Sensors の製品 (138a:0017) で、Thinkpad X1 Carbon や T440 に搭載されているものと同じです。ThinkFinger はこのリーダーをサポートしていません。最新の git から libfprint をビルドする必要があります [1]。もしくは、20ALA0K-WIG の場合、Fprint から使うことができます。

トラブルシューティング

一般的なハードウェアの問題

このページ に X240 のハードウェアに関する一般的な問題が載っています。

NFC リーダー

X240 のうち一部にはタッチパッドと統合された NFC リーダーがあります。しかし、Linux 環境ではサポートされていないようです。この投稿で説明されているようです。

ミュートしていない状態でアナログ音声にグレイノイズが聞こえる

一部の X240 と TP 4xx のノートパソコンでは、オーディオミキサーをミュートしていない場合にグレイノイズが聞こえることがあります。ALSA の開発者に問題は報告済み ですが、現在のところ、問題は解決していません。同じような問題が発生する場合、リンクしているスレッドに状況を報告することを推奨します。

参照