「St」の版間の差分
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$ st ''options'' fish |
$ st ''options'' fish |
2021年8月20日 (金) 10:44時点における版
st は suckless による X 向けのシンプルなターミナル実装です。xterm や urxvt を置き換える軽量なターミナルとして作られました。st は現在、256色、ほとんどの VT10X エスケープシーケンス、UTF-8、X11 コピー/ペースト、フォントのアンチエイリアス (fontconfig を使用)、フォールバックフォント、リサイズ、config.h によるショートカット、線画をサポートしています。
目次
インストール
stAUR または st-gitAUR パッケージをインストールしてください。
- Wayland では、st は Xwayland を使用します。Xwayland メモリフットプリントを回避して同様のターミナルを使用したい場合は、、wterm-gitAUR の使用を検討してください。
設定
st は config.h
ファイルで設定します。コンパイル時に config.h
からコピーされます。デフォルトの config.def.h
はソースに含まれています。
PKGBUILD と config.h
を自分でメンテナンスするようにしてください。
シェル
st のデフォルトシェルを変更するには、以下の行を編集:
static char shell[] = "/bin/sh";
または、'st' の起動時にオプションの最後にシェルを指定します。
$ st options fish
ターミナル
ターミナルのタイプを変更するには、以下の行を編集:
static char termname[] = "st-256color";
st は termname
の値を TERM
変数に設定します。
フォント
以下の行を自由に編集してください:
static char font[] = "Liberation Mono:pixelsize=12:antialias=false:autohint=false";
コマンドラインでフォントの名前を指定することもできます:
$ st -f "Liberation Mono:size=12"
カーソル
デフォルトでは、マウスポインタは XC_xterm;
であり、見つけるのが難しいことがよくあります。
カーソルテーマの通常のテーマに変更するには、以下を編集します:
static unsigned int mouseshape = XC_left_ptr;
カラー
以下の行を編集することで前景・背景・カーソルの色を設定できます:
static unsigned int defaultfg = 7; static unsigned int defaultbg = 0; static unsigned int defaultcs = 256;
上記の値は同一ファイルの *colorname[]
配列を参照します。デフォルトの色を使うことも #rrggbb
という形式で色を追加することもできます。例:
static const char *colorname[] = { /* 8 normal colors */ "black", "red3", "green3", "yellow3", "blue2", "magenta3", "cyan3", "gray90", /* 8 bright colors */ "gray50", "red", "green", "yellow", "#5c5cff", "magenta", "cyan", "white", [255] = 0, /* more colors can be added after 255 to use with DefaultXX */ "#cccccc", "#eeeeee", "#111111", }; /* * Default colors (colorname index) * foreground, background, cursor */ static unsigned int defaultfg = 257; static unsigned int defaultbg = 258; static unsigned int defaultcs = 256;
パッチ
suckless website から入手できるパッチはたくさんあります。 パッチを適用するには、diff をダウンロードし、 patch -i patch.diff
を使用して適用します。 これにより、デフォルトの構成ファイル config.def.h
が変更されます。 独自の config.h
を維持している場合は、 config.h
から config.def.h
に構成をコピーし、名前を config.h
に変更してから、クリーンインストールを実行します。
デスクトップエントリ
以下のようなデスクトップエントリを作成することで、指定したフォントで st を簡単に起動できます (例: adobe-source-code-pro-fonts):
~/.local/share/applications/simple-terminal.desktop
[Desktop Entry] Name=Simple Terminal GenericName=Terminal Comment=standard terminal emulator for the X window system Exec=st -t "Suckless Terminal" -f "Source Code Pro:style=Semibold:size=12" -g "80x24" Terminal=false Type=Application Encoding=UTF-8 Icon=terminal Categories=System;TerminalEmulator; Keywords=shell;prompt;command;commandline;cmd;
上記のメニューエントリはアプリケーションリストのシステムツールに Simple Terminal として表示されます。
トラブルシューティング
アプリケーションによっては DEL キーが正しく機能しない
以下の行を ~/.inputrc
または /etc/inputrc
に追加してください:
set enable-keypad on
Vim
vim のテキストの背景色が文字でない部分に表示されない
config.h
の termname
を st-256color
に設定して再コンパイルしてみてください。シェルの中で TERM
変数は設定しないでください。st-256color
に設定すると問題が発生します。
.vimrc
ファイルに以下の行を記述するという解決方法もあります:
if &term =~ '256color' " disable Background Color Erase (BCE) so that color schemes " render properly when inside 256-color tmux and GNU screen. " see also http://sunaku.github.io/vim-256color-bce.html set t_ut= endif
256color と truecolor が tmux などで機能しない
まず、この スレッド で説明されているように、 ~/.bashrc
で TERM
の値を設定およびエクスポートしていないことを確認してください
次に使用している vim のバージョンが >=7.4.1799
であることを確認します。これは、 termguicolors
が追加されたときです。
最後に、以下を ~/.vimrc
に追加します:
set t_8f=^[[38;2;%lu;%lu;%lum " set foreground color set t_8b=^[[48;2;%lu;%lu;%lum " set background color colorscheme Tomorrow-Night-Eighties set t_Co=256 " Enable 256 colors set termguicolors " Enable GUI colors for the terminal to get truecolor
ページに絵文字が含まれているとクラッシュする
グリフが関連付けられていない カラー絵文字を含むページを読み込もうとすると、st がクラッシュする可能性があります。特に、 ttf-joypixels などのフォントで見られる場合、別の端末から実行すると、次のようなものが返されます。
X Error of failed request: BadLength (poly request too large or internal Xlib length error) Major opcode of failed request: 139 (RENDER) Minor opcode of failed request: 20 (RenderAddGlyphs) Serial number of failed request: 5118 Current serial number in output stream: 5209
これを修正するには、Unicode カバレッジ用に ttf-symbolaAUR をインストールするだけです。
別の解決策は、 libxft-bgraAUR パッケージをインストールすることです。 これによりカラー絵文字をサポートするパッチバージョンの libXft が提供されます。