Steam
Steam は Valve による人気のゲーム配信プラットフォームです。
インストール
multilib リポジトリを有効にして、steam パッケージをインストールします。
Arch Linux で Steam を実行するには、以下の要件を満たす必要があります。
- 32 ビット版の OpenGL graphics driver をインストールします。
- en_US.UTF-8 ロケールを生成して、無効なポインタエラーを防ぎます。
- GUI は Arial フォントを多用しています。MS フォント を参照してください。別の方法は、代替として ttf-liberation や Steam が提供するフォント を使うこともできます。
- アジア言語のサポートを追加するには、wqy-zenhei をインストールしてください。
- ネットワーク管理に systemd-networkd を使用している場合は、Steam がサーバーに接続できるようにするために lib32-systemd をインストールしてください。
SteamCMD
Steam のコマンドライン版 steamcmdAUR をインストールします。
Alternative Flatpak installation
Steam can also be installed with Flatpak as com.valvesoftware.Steam
from Flathub. The easiest way to install it for the current user is by using the Flathub repo and flatpak command:
flatpak --user remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo flatpak --user install flathub com.valvesoftware.Steam flatpak run com.valvesoftware.Steam
The Flatpak application currently does not support themes. Also you currently cannot run games via optirun
/primusrun
, see Issue#869 for more details.
Steam installed via Flatpak is not able to access your home directory and overriding this will cause Steam to not run because it is not safe. However, you can freely add directories outside the home directory. If you want to add an external library, run the following command to add it:
flatpak override com.valvesoftware.Steam --filesystem=/path/to/directory
Asian Font Problems with Flatpak
If you are having problem getting Asian fonts to show in game, it's because org.freedesktop.Platform does not include it. First try mounting your local font :
flatpak run --filesystem=~/.local/share/fonts --filesystem=~/.config/fontconfig com.valvesoftware.Steam
If that does not work, consider this hack: make the fonts available by directly copying the font files into org.freedesktop.Platform's directories, e.g.
# replace ? with your version and hash /var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/etc/fonts/conf.avail /var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/etc/fonts/conf.d /var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/share/fonts
ディレクトリ構造
Steam のデフォルトのインストール先は、~/.local/share/Steam
です。Steam がこの場所を見つけられない場合、再インストールするか新しい場所を選択するように促されます。この記事では、~/.steam/root
シンボリックリンクを使用してインストール場所を参照します。
ライブラリフォルダ
すべての Steam アプリケーションには固有の AppID が設定されており、Steam ストアのページパスを見ればわかります。
Steam はゲームを LIBRARY/steamapps/common/
以下のディレクトリにインストールします。LIBRARY
は通常、
~/.steam/root
ですが、複数のライブラリフォルダを作成することもできます。 (Steam > Settings > Downloads > Steam Library Folders).
Steam がゲームを認識するためには、LIBRARY/steamapps/
にappmanifest_AppId.acf
ファイルが必要です。appmanifest ファイルは KeyValues フォーマットを使用し、その installdir
プロパティでゲームのディレクトリを決定しています。
使用方法
steam [ -options ] [ steam:// URL ]
使用可能なコマンドラインオプションについては、 Valve Developer Wiki のコマンドラインオプションの記事 を参照してください。
Steam はオプションで Steam URL も受けいれます。 Steam ブラウザプロトコル を参照してください。
起動オプション
Steam ゲームを起動すると、Steam は Bash シェルで 起動コマンド を実行します。起動コマンドを変更するために、Steam は 起動オプション を提供しています。起動オプションはライブラリ内のゲームを右クリックして、properties を選択し、Launch Options を設定します。
デフォルトでは、Steam はオプションの文字列を起動コマンドに追加します。環境変数を設定したり、起動コマンドを他のコマンドの引数として渡したりするには、%command%
で代替して使用します。
使用例
- 引数のみ:
-foo
- 環境変数:
FOO=bar BAZ=bar %command% -baz
- 完全に異なるコマンド:
othercommand # %command%
Steam の起動
Big Picture モード
ディスプレイマネージャ (GDM など) から Big Picture モードで Steam を起動するには、以下の内容で /usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop
ファイルを作成して下さい:
/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop
[Desktop Entry] Name=Steam Big Picture Mode Comment=Start Steam in Big Picture Mode Exec=/usr/bin/steam -bigpicture TryExec=/usr/bin/steam Icon= Type=Application
ヒントとテクニック
Bumblebee/Primus などのカスタムコマンドでゲームを起動する
幸いにも Steam はカスタムコマンドを使ったゲーム起動のサポートを追加しました。これをするには、ライブラリページから、選択したゲームを右クリックして、プロパティをクリック、そして起動設定をしてください。Steam は %command%
タグを実際に実行するコマンドに置き換えます。例えば、Team Fortress 2 を1920x1080の解像度で primusrun を使って起動するには、次のように入力します:
primusrun %command% -w 1920 -h 1080
AMD PRIME を使っている場合、起動オプションは以下のようになります:
DRI_PRIME=1 %command%
Linux-ck カーネルを動かしている場合、schedtool を使ってゲームを SCHED_ISO (低遅延、CPU 負担を減らす) で起動することで遅延を減らしたりパフォーマンスを向上させたりすることができるかもしれません:
# schedtool -I -e %command% other arguments
Steam のスキン
インターフェースファイルをスキンディレクトリにコピーしたりファイルを修正することで Steam のインターフェースを完全にカスタマイズすることができます。
スキンのリストは Steam のフォーラム にあります。
Steam フレンド通知の位置を変える
方法 1: スキンを使う
通知コーナーを変更だけを行うスキンを作ることができます。手動でスキンを作成する時間を節約したい場合は mediafire にアップロードされたスキンを使って下さい。ここからダウンロード してホームフォルダに展開します (サブディレクトリには展開しないで下さい、つまり zip の中にある .local フォルダはホームディレクトリに移動する必要があります)。その後 Steam を開いて、設定から、インターフェースタブを開いて下さい。< デフォルトスキン >
と書かれたドロップダウンリストからお望みのスキンを選択すれば通知が移動されます。
ファイルを手動で作成してみたい場合、以下がその方法です。まずディレクトリを作成する必要があります:
$ mkdir -p $HOME/Top-Right/resource $ cp -R $HOME/.steam/steam/resource/styles $HOME/Top-Right/resource/ $ mv $HOME/Top-Right $HOME/.local/share/Steam/skins/ $ cd .local/share/Steam/skins/ $ cp -R Top-Right Top-Left && cp -R Top-Right Bottom-Right
それから好きなテキストエディタで修正したいファイルを開いてください。gameoverlay.style
はゲーム内のオーバーレイでのコーナーを変更し steam.style
はデスクトップでのコーナーを変更します。次の例では nano を使ってゲーム内のオーバーレイのファイルを編集します。
$ nano Top-Right/resource/styles/gameoverlay.style
そして開いたファイルの中にある Notifications.PanelPosition
エントリを探して適当な値に変更して下さい、例えば右上にするには:
Notifications.PanelPosition "TopRight"
この行はどちらのファイルでも同じです。3つの種類 (Top-Right, Top-Left, Bottom-Left) があるので満足するまでスキン毎にデスクトップ・ゲーム内オーバーレイのコーナーを調整して、ファイルを保存してください。
上で説明しているように Steam でスキンを選択すれば作業は完了です。このスキンファイルは違うディストリビューションでも Windows でも使用することができます (macOS にはデスクトップ通知の配置を決める別のエントリが存在します)。
方法 2: オンザフライパッチ
この方法は Steam が将来アップデートされても互換性があります。上のスキンファイルは steam の一部としてアップデートされオリジナルのファイルが変更されたような場合、スキンは steam のグラフィックの変更に追従しないため、変更される度に再作成する必要があります。また、この方法ではゲームの起動オプションで通知の位置を変更するパッチを実行するように指定することができるので、ゲームごとに通知の場所を変えることが可能です。
Steam はアップデートするたびに (起動する度に行います) 編集する必要があるファイルを更新するので、Steam を起動した後にファイルにパッチをあてるのが一番効率的です。
まず このパッチ(pastebin バージョン) が必要です。エントリを編集して "BottomRight" (デフォルト), "TopRight", "TopLeft", "BottomLeft" で変えることができますが元のファイルでは "TopRight" を使っています。このファイルを $HOME/.steam/topright.patch
として保存してください。
次に $HOME/.bashrc
にエイリアスを作成します:
alias steam_topright='pushd $HOME/.steam/ && patch -p1 -f -r - --no-backup-if-mismatch < topright.patch && popd'
一度ログアウトしてログインしなおしエイリアスを更新してください。Steam を起動して完全にロードされるまで待ってから、エイリアスを実行します:
$ steam_topright
これでほとんどのゲームで通知が右上のコーナーに表示されるようになります。
ゲームによって使用するコーナーを変えたい場合、パッチを複製して他のコーナーのエイリアスを作成することができます。
この作業を自動化したい場合、steam の起動オプションはエイリアスを読み取れないためスクリプトファイルが必要です。ファイルのパスや名前は例えば $HOME/.scripts/steam_topright.sh
などにして、実行可能属性を付与する必要があります:
$ chmod +755 $HOME/.scripts/steam_topright.sh
ファイルの中身は以下のようになります:
#!/bin/sh pushd $HOME/.steam/ && patch -p1 -f -r - --no-backup-if-mismatch < topright.patch && popd
起動オプションは以下のようになります:
$HOME/.scripts/steam_topright.sh && %command%
gameoverlay.style
フォルダと同じフォルダに steam.style
という名前の別のファイルが存在し、パッチをあてたファイルと同じように働くエントリが存在し、(ゲーム内ではなく)デスクトップの通知コーナーを変更しますが、このファイルを編集して使うには steam を起動する前に設定して steam がファイルを書き換えないように読み取り専用にフォルダを設定する必要があります。そのためこのファイルを編集する方法は、ディレクトリを読み取り専用にして steam が起動時に変更しないようにする (アップデートが壊れる可能性あり) か、方法1のようにスキンを作成するかのどちらかしかありません。
サイレントモード
起動時にメインウィンドウを表示させたくない場合、-silent
オプションを使ってください:
$ steam -silent
ストリーミングサーバー
https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=680514371 を参照してください。
ゲームの appid の取得
以下の手順に従うことでゲームの appid を確認することができます:
- Steam の中からゲームを右クリックしてデスクトップショートカットを作成
- デスクトップファイル (例:
~/Desktop/<game>.desktop
) を開いてください - 以下のような行があったら 65980 がゲームの appid です:
Exec=steam steam://rungameid/65980
appid を使うことでコマンドラインから直接ゲームを起動できます。例:
$ cat ~/Desktop/<game>.desktop | grep rungameid Exec=steam steam://rungameid/65980 $ cd .steam/steam/steamapps/common/<game> $ touch steam_appid.txt $ echo 65980 > steam_appid.txt $ ./<game>
問題をトラブルシューティングするときに有用です。コマンドラインからゲームを起動したときに appid が見つからないというエラーが出る問題も解決できます。
トラブルシューティング
Steam/トラブルシューティングを参照してください。
参照
- Steam at Gentoo wiki
- The Big List of DRM-Free Games on Steam at PCGamingWiki
- List of DRM-free games at wikia