「TeX Live」の版間の差分

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2021年9月16日 (木) 11:11時点における版

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関連記事

TeX Live は簡単に立ち上げて使える TeX 文章生成システムです。GNU/Linux を含むほとんどの Unix や Windows に対応したバイナリの包括的な TeX システムを提供します。主要な TeX 関連プログラム、マクロパッケージ、フォントなどを全て含み、世界中の言語をサポートしています。

TeX Live は LaTeX, ConTeXt などの最も人気のあるディストリビューションの一つです。

インストール

公式リポジトリでは TeX Live のパッケージは2つのグループに分けられています:

  • texlive-most には TeX Live のアプリケーションが入っています。
  • texlive-lang には様々な文字セットや非英語圏の機能が入っています。

必須のパッケージ texlive-core には基本的な texmf-dist ツリーが含まれており、texlive-bin にはバイナリやライブラリ、texmf ツリーが含まれています。texlive-core は上流のディストリビューションの “medium” インストールスキームに基づいています。他のパッケージは全て TeX Live の eponymous コレクションに基づいています。CTAN パッケージがそれぞれのパッケージに含まれているか確かめるには、次のファイルを調べて下さい:

 /var/lib/texmf/arch/installedpkgs/<package>_<revnr>.pkgs
ノート: texlive-langextra はアフリカ・アラビア・アルメニア・クロアチア・ヘブライ・インド・モンゴル・チベット・ベトナムの言語サポートを提供します。

手動インストール

アップストリーム公式のインストーラを利用して手動インストールすることも可能です。 texlive-installerAUR パッケージを利用することで可能で、これは同時に TeX Live への依存関係も解決します。詳細はLaTeX WikibookTeX Live Guide を見てください。

使用方法

以下のコマンドでインストールされたことを確認できます:

$ tex '\empty Hello world!\bye'
$ pdftex '\empty Hello world!\bye'

DVI と PDF ファイルが作成されるはずです。TeX エディタを使うことでドキュメントを作成できます。また、TeX Live がなくてもオンラインで TeX のドキュメントを作成できるウェブサイトも存在します: LaTeX wikibook を見てください。

重要事項

  • biblatex の参考文献を扱うのに使われる biber は分割パッケージとして提供されています。
  • 2009年の9月から updmap のフォントマッピングを処理する方法は改善され、以前よりもインストールが信頼できるものになっています。もし、マップファイルが見つからないというエラーメッセージが表示されたときは、手動で updmap.cfg ファイルから削除してください (updmap-sys --edit を使うのが理想)。また、updmap-sys --syncwithtrees を実行すれば設定ファイルから古くなったマップを自動でコメントアウトすることができます。
  • (MKII や MKIV の) ConTeXt フォーマットはインストール時に自動で生成されません。ConTeXT wiki の説明を見て下さい。
  • ドキュメントやソースを含むパッケージを [community] リポジトリから取得することができます。また、オンラインで http://tug.org/texlive/Contents/live/doc.html や CTAN で見ることも可能です。
  • (上流の) TeX Live は CTAN パッケージの差分更新をするためのツールを提供しています。私たちもパッケージを定期的に更新する予定です (作業をほぼ自動化するツールを書き出しています)。
  • TeX Live に入っているツールやユーティリティには ghostscript, perl, python2, ruby に依存しているものがあります。
  • システム全体の設定ファイルは /usr/share/texmf-config にあります。ユーザー別の設定ファイルは ~/.texlive/texmf-config の下に置いて下さい。$TEXMFHOME~/texmf$TEXMFVAR~/.texlive/texmf-var です。
  • ローカルの texmf ツリーのスケルトンは /usr/local/share/texmf にあります: このディレクトリは tex グループのメンバーに書き込みが許可されています。

用紙サイズ

デフォルトのページサイズを A4 以外 ("Letter" など) に設定したい場合は、次のコマンドを実行してください:

$ texconfig

このコマンドは他の便利な設定を変更するのにも使えます。

アップデート時の "formats not generated" エラー

このバグレポートを参照してください。

ノート: 実験的なエンジン LuaTeX を使っていない場合は、無視してかまいません。

ハイフネーションパターンの設定ファイル language.deflanguage.dattexlive-core の初期リリースに入っているファイルへの参照が含まれているときにこのエラーがよく発生します。特に、名前が頻繁に変わるドイツ語の最新の実験的なハイフネーションパターンが原因です。現在はドイツ語のパターンは dehyph{n,t}-x-2009-06-19.tex になっています。

この問題を解決するには、次のファイルを削除するか: /usr/share/texmf-config/tex/generic/config/language.{def,dat} 新しいバージョンを使って更新する必要があります: /usr/share/texmf/tex/generic/config/language.{def,dat} その後、次を実行してください

# fmtutil-sys --missing

フォント

デフォルトでは、さまざまな TeX Live パッケージに入っているフォントを Fontconfig から自動で利用することができません。XeTeX や LibreOffice などからフォントを使えるようにしたいときは、以下のようにシンボリックリンクを作成するのが一番簡単です:

# ln -s /usr/share/texmf-dist/fonts/opentype/public/<some_fonts_you_want> ~/.fonts/OTF/ (or TTF or Type1) 

fontconfig で利用できるようにするには、次を実行してください:

# fc-cache ~/.fonts
# mkfontscale ~/.fonts/OTF (or TTF or Type1) 
# mkfontdir ~/.fonts/OTF (or TTF or Type1)

また、texlive-core には TeX Live によって使用されるフォントディレクトリのリストが入ったファイル /etc/fonts/conf.avail/09-texlive-fonts.conf が含まれています。このファイルを利用するには次を実行して:

# ln -s /etc/fonts/conf.avail/09-texlive-fonts.conf /etc/fonts/conf.d/09-texlive-fonts.conf

それから fontconfig を更新してください:

# fc-cache && mkfontscale && mkfontdir
ノート: TeX と Fontconfig の両方で同一のフォントが利用できる場合 (検索パスに同じフォントのコピーが複数ある場合)、上記の設定が XeTeX/XeLaTeX と衝突する可能性があります。

TeXLive Local Manager

TeXLive Local Manager は Firmicus によって提供されているユーティリティで、Arch Linux 上の TeX Live 環境を便利に管理することができます。texlive-localmanager-gitAUR パッケージでインストールできます。使用方法など詳細は [1] を見てください。

.sty ファイルのインストール

TeX Live (と teTeX) は自前のディレクトリインデックス (ls-R という名前のファイル) を使っているため、ファイルを TeX ツリーの中にコピーしたときはインデックスを更新する必要があります。そうしないと TeX はコピーしたファイルを認識できません。利用するコマンド:

# mktexlsr

または

# texhash

または

# texconfig[-sys] rehash

インデックスを検索するコマンドラインプログラムは:

kpsewhich

これを使って特定のファイルを TeX が見つけているか確認できます:

kpsewhich <filename.sty>

出力はそのファイルのフルパスになります。

また、特定のユーザーの sty ファイルは ~/texmf/ ツリーに入ります。例えば、latex パッケージの wrapfig の wrapfig.sty~/texmf/tex/latex/wrapfig/wrapfig.sty にあります。~/texmf は tex が実行されるたびに検索されるので mktexlsr を実行する必要はありません。

手動インストール

通常、新しい .sty ファイルは /usr/share/texmf-dist/tex/latex/<package name>/* に入ります。このディレクトリがない場合は作成してください。*tex を実行するとディレクトリが自動で検索されます。詳しい説明は次を見て下さい: https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=85757

PKGBUILD を使う

コンピュータ全体で LaTeX パッケージをインストールするときは、メンテナンスを簡単にするために PKGBUILD を使いましょう。AURtexlive-ganttAUR パッケージなどがサンプルです。

babelbib 言語定義の更新

必要としている最新の言語定義が babelbib になく、全てをリコンパイルしたくはないという問題を抱えている場合、https://www.tug.org/texlive/devsrc/Master/texmf-dist/tex/latex/babelbib/ から手動で入手して /usr/share/texmf-dist/tex/latex/babelbib/ に配置することができます。例えば:

# cd /usr/share/texmf-dist/tex/latex/babelbib/ 
# wget https://www.tug.org/texlive/devsrc/Master/texmf-dist/tex/latex/babelbib/romanian.bdf
# wget [...all-other-language-files...]
# wget https://www.tug.org/texlive/devsrc/Master/texmf-dist/tex/latex/babelbib/babelbib.sty

その後、texhash を実行して TeX データベースを更新してください:

# texhash

参照