Umask

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2015年10月25日 (日) 14:16時点におけるKusakata (トーク | 投稿記録)による版
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umask ユーティリティはファイル作成モードマスクを制御するのに使われます。モードマスクは新しく作成されたファイルのファイルパーミッションの初期値を決定します。このユーティリティの挙動は POSIX によって仕様化されており、POSIX のプログラマーマニュアル に解説があります。umask はシェルの実行環境に影響を与えるため、基本的にシェルのビルトインコマンドとして実装されます。

モードマスクの意味

モードマスクには新しく作成されたファイルに設定されるべきではないパーミッションビットが記述されます。つまり新しく作成されたファイルには全く逆のパーミッションビットが設定されます。マスクで何らかのビットが 1 に設定されていれば、新しく作成したファイルの該当パーミッションは無効になります。マスクはパーミッションビットを取り除くフィルターとして機能し、ファイルのデフォルト権限を設定するのに役立ちます。

新しく作成されたファイルに設定されるパーミッションビットの値は論理非含意 (付加) を使って計算され、論理記号で表現することができます:

R: (D & (~M))

つまり、最終的なパーミッション R はデフォルトのパーミッション D論理積とファイル作成時のモードマスク M論理否定が合わさった結果になります。

ノート:
  • Linux does not allow a file to be created with execution permissions, in fact the default creation permissions are 777 for directories, but only 666 for files.
  • On Linux, only the file permission bits of the mask are used, i.e. the 022 mask is equivalent to 0022.[1]

For example, let us assume that the file-creation mode mask is 027. Here the bitwise representation of each digit represents:

  • 0 stands for the user permission bits not set on a newly created file
  • 2 stands for the group permission bits not set on a newly created file
  • 7 stands for the other permission bits not set on a newly created file

With the information provided by the table below this means that for a newly created file, for example owned by User1 user and Group1 group, User1 has all the possible permissions (octal value 7) for the newly created file, other users of the Group1 group do not have write permissions (octal value 5), and any other user does not have any permissions (octal value 0) to the newly created file. So with the 027 mask taken for this example, files will be created with 750 permissions.

8進数 バイナリ 意味
0 000 no permissions
1 001 execute only
2 010 write only
3 011 write and execute
4 100 read only
5 101 read and execute
6 110 read and write
7 111 read, write and execute

現在のマスクの値を表示

現在のマスクを表示するには、何も引数を付けずに umask を実行します。デフォルトの出力スタイルは実装によりますが、基本的に8進数で表示されます:

$ umask
0027

POSIX によって標準化されている -S オプションを使った場合、記号表記でマスクが表示されます。ただし、記号表記の値は8進数の逆の値 (つまり新しく作成したファイルに設定されるパーミッションビット) になるので注意してください:

$ umask -S
u=rwx,g=rx,o=

マスクの値を設定

ノート: Umask values can be set on a case-by-case basis. For example, desktop users may find the restricted permissions on their home folder (chmod 700, as applied by useradd -m) sufficient, as they make all files within unaccessible to other users. Should this not be practical (for example when using Apache), and public files are stored amongst private ones, then consider restricting the umask instead.

umask の値は umask コマンドで設定することができます。モードマスクを指定するのに使う文字列は chmod でモードを指定する時と同じ構文ルールに従っています (詳しくは POSIX Programmer's Manual を参照)。

(Arch を含む [2]) ほとんど Linux ディストリビューションはデフォルト値を 022 に設定しています。もしくは /etc/profile/etc/bashrc などのデフォルトシェル設定ファイルで 002 に設定されています。

別の値を設定する必要がある場合、ファイルを直接編集するか (全てのユーザーに影響を与えます)、ユーザーのシェル設定ファイル (例: ~/.bashrc) から umask を呼び出すようにすることでユーザーの umask だけを変更することができます。ただし、変更は次のログイン時から適用されます。現在のセッション中のみ umask を変更したい場合、umask を実行して設定したい値を入力してください。例えば umask 077 を実行すると新しいファイルに読み書き権限が付与され、新しいフォルダには読み書き実行権限が付与されます。

参照