「Vagrant」の版間の差分

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[[公式リポジトリ]]から {{Pkg|vagrant}} をインストールしてください。
 
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Vagrant Cloud を利用したい場合 [[AUR|AUR]] から {{AUR|vagrant-deb}} をインストールする必要があります。
 
 
Vagrant Cloud のライセンスによる制限のため、[[公式リポジトリ]]の community バージョンを使って login コマンドをパッケージすることはできません。
 
   
 
== プラグイン ==
 
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パワフルなプラグインをサポートするために Vagrant は[https://news.ycombinator.com/item?id=4408754 ミドルウェアアーキテクチャを採用しています]。
 
パワフルなプラグインをサポートするために Vagrant は[https://news.ycombinator.com/item?id=4408754 ミドルウェアアーキテクチャを採用しています]。
   
プラグインは Vagrant に組み込まれているプラグインマネージャでインストール可能です:
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プラグインは Vagrant に組み込まれているプラグインマネージャでインストール可能です。インストールするプラグインを複数指定することもできます:
   
$ vagrant plugin install vagrant-vbguest
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$ vagrant plugin install vagrant-vbguest vagrant-share
 
=== vagrant-kvm ===
 
 
このプラグインは仮想化プロバイダーとして [[KVM|KVM]] をサポートします。
 
 
Vagrant は必要なものが全て揃った多彩な環境を {{ic|/opt}} にインストールしますが、これは Arch のシステムの Ruby やその他のライブラリと複雑に干渉します。([https://github.com/adrahon/vagrant-kvm/issues/14 Ruby との問題]、[https://github.com/adrahon/vagrant-kvm/issues/161#issuecomment-38834996 Curl ライブラリとの問題])
 
 
vagrant-kvm wiki にある [https://github.com/adrahon/vagrant-kvm/wiki/Install_on_ArchLinux Arch Linux 向けの完全なインストールガイド] を参照してインストールしてください。
 
   
 
=== vagrant-libvirt ===
 
=== vagrant-libvirt ===
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rm /etc/apt/sources.list.d/puppetlabs.list
 
rm /etc/apt/sources.list.d/puppetlabs.list
 
apt-get purge -y puppet facter hiera puppet-common puppetlabs-release ruby-rgen
 
apt-get purge -y puppet facter hiera puppet-common puppetlabs-release ruby-rgen
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=== vagrant-kvm (非推奨) ===
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このプラグインは仮想化プロバイダーとして [[KVM]] をサポートします。
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Vagrant は必要なものが全て揃った多彩な環境を {{ic|/opt}} にインストールしますが、これは Arch のシステムの Ruby やその他のライブラリと複雑に干渉します。([https://github.com/adrahon/vagrant-kvm/issues/14 Ruby との問題]、[https://github.com/adrahon/vagrant-kvm/issues/161#issuecomment-38834996 Curl ライブラリとの問題])
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vagrant-kvm wiki にある [https://github.com/adrahon/vagrant-kvm/wiki/Install_on_ArchLinux Arch Linux 向けの完全なインストールガイド] を参照してインストールしてください。
   
 
== プロビジョニング ==
 
== プロビジョニング ==
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* [http://cloud-images.ubuntu.com/vagrant/ Vagrant Ubuntu Cloud Images]<br/>2013年1月から存在します。何らかの理由で Canonical は公式には喧伝していません、おそらくまだベータなのでしょう。バニラなイメージなので、Chef や Puppet がないとあまり役には立ちません。
 
* [http://cloud-images.ubuntu.com/vagrant/ Vagrant Ubuntu Cloud Images]<br/>2013年1月から存在します。何らかの理由で Canonical は公式には喧伝していません、おそらくまだベータなのでしょう。バニラなイメージなので、Chef や Puppet がないとあまり役には立ちません。
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== トラブルシューティング ==
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=== ホストと vagrant ボックスで ping が通らない (ホストオンリーネットワーク) ===
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ときどき、ホストオンリーネットワークが機能しないという問題が発生することがあります。ホストの vboxnet インターフェイスに ip が割り当てられず、ホストが vagrant ボックスに ping できなかったり、ボックスの方からホストに ping できなかったりします。この問題は {{Pkg|net-tools}} をインストールすることで解決します。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1178607#p1178607 このスレッド] を参照してください。
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==

2015年3月25日 (水) 22:45時点における版

関連記事

Vagrant は仮想化された開発環境を管理・設定するためのツールです。

Vagrant には'プロバイダー'という概念があり、仮想化エンジンとその API を示します。一番人気があってサポートの手厚いプロバイダーは Virtualbox です。他に libvirt, kvm, lxc, vmware などのプラグインが存在します。

基本的に Vagrant は Vagrantfile を使って仮想化するマシンを定義します。単一の Vagrantfile で複数のマシンを定義することができます。

Wikipedia:Vagrant も参照してください。

Vagrant のインストール

公式リポジトリから vagrant をインストールしてください。

プラグイン

パワフルなプラグインをサポートするために Vagrant はミドルウェアアーキテクチャを採用しています

プラグインは Vagrant に組み込まれているプラグインマネージャでインストール可能です。インストールするプラグインを複数指定することもできます:

$ vagrant plugin install vagrant-vbguest vagrant-share

vagrant-libvirt

このプラグインは Libvirt サポートを追加します。

今のところ vagrant-kvm プラグインと同じ ruby の問題を抱えています。vagrant 1.6.5 現在、次のコマンドによって vagrant-libvirt は正しくインストールされます:

$ CONFIGURE_ARGS="with-libvirt-include=/usr/include/libvirt with-libvirt-lib=/usr/lib" vagrant plugin install vagrant-libvirt

vagrant-lxc

まず公式リポジトリから lxc をインストールして、それから:

$ vagrant plugin install vagrant-lxc

次に、このコメントのようにして lxc と systemd ユニットファイルを設定してください。以下のような Vagrantfile でこのプラグインを使うことができます:

VAGRANTFILE_API_VERSION = "2"

Vagrant.configure("2") do |config|

    config.vm.define "main" do |config|
        config.vm.box = 'http://bit.ly/vagrant-lxc-wheezy64-2013-10-23'

        config.vm.provider :lxc do |lxc|
            lxc.customize 'cgroup.memory.limit_in_bytes', '512M'
        end

        config.vm.provision :shell do |shell|
            shell.path = 'provision.sh'
        end
    end
end

シェルスクリプトの provision.sh ファイルは Vagrantfile と同じ場所に配置する必要があります。適切な設定を行なって下さい。例えば、上記の box にパッケージされている puppet を削除するには:

rm /etc/apt/sources.list.d/puppetlabs.list
apt-get purge -y puppet facter hiera puppet-common puppetlabs-release ruby-rgen

vagrant-kvm (非推奨)

このプラグインは仮想化プロバイダーとして KVM をサポートします。

Vagrant は必要なものが全て揃った多彩な環境を /opt にインストールしますが、これは Arch のシステムの Ruby やその他のライブラリと複雑に干渉します。(Ruby との問題Curl ライブラリとの問題

vagrant-kvm wiki にある Arch Linux 向けの完全なインストールガイド を参照してインストールしてください。

プロビジョニング

プロビジョナーを使うことでソフトウェアを自動的にインストールして、vagrant up の中で行う設定を変更・自動化することができます。最もよく使われているプロビジョナーは公式リポジトリに入っている puppetAUR からインストールできる chefAUR の2つです。

Vagrant の Base Box

以下は色々な vagrant base box の入手場所の一覧で、目的は様々です: 開発, テスト, 本番環境。

  • 同一の Arch Linux x86_64 base box は次を実行することで Vagrant Cloud から取得可能: vagrant init terrywang/archlinux
  • Vagrant Cloud は Vagrant box のための HashiCorp の公式サイトです。ユーザーが投稿した box を閲覧したり自分の box をアップロードすることができます。単一の Vagrant Cloud box で複数のプロバイダーとバージョニングをサポートすることができます。
  • vagrantbox.es
    vagrant base box のリスト。Gareth Rushgrove @garethr によって開始され Nginx を使って Heroku でホストされています。こちらのストーリーを見て下さい: Vagrantbox.es Story
  • Opscode bento
    日本語で bento が何を意味するかは知っていますよね?ここでは、弁当箱ではなく cookbook や private chef (Chef Server と Client) をテストするのに使える極めて便利な base box を指します。含まれているディストリビューション: Ubuntu Server, Debian, CentOS, Fedora, FreeBSD。
  • Vagrant Ubuntu Cloud Images
    2013年1月から存在します。何らかの理由で Canonical は公式には喧伝していません、おそらくまだベータなのでしょう。バニラなイメージなので、Chef や Puppet がないとあまり役には立ちません。

トラブルシューティング

ホストと vagrant ボックスで ping が通らない (ホストオンリーネットワーク)

ときどき、ホストオンリーネットワークが機能しないという問題が発生することがあります。ホストの vboxnet インターフェイスに ip が割り当てられず、ホストが vagrant ボックスに ping できなかったり、ボックスの方からホストに ping できなかったりします。この問題は net-tools をインストールすることで解決します。このスレッド を参照してください。

参照