Vagrant

提供: ArchWiki
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Vagrant は仮想化された開発環境を管理・設定するためのツールです。

Vagrant には'プロバイダー'という概念があり、仮想化エンジンとその API を示します。一番人気があってサポートの手厚いプロバイダーは Virtualbox です。他に libvirt, kvm, lxc, vmware などのプラグインが存在します。

基本的に Vagrant は Vagrantfile を使って仮想化するマシンを定義します。単一の Vagrantfile で複数のマシンを定義することができます。

Wikipedia:Vagrant も参照してください。

Vagrant のインストール

公式リポジトリから vagrant をインストールしてください。

Vagrant Cloud を利用したい場合 AUR から vagrant-debAUR をインストールする必要があります。

Vagrant Cloud のライセンスによる制限のため、公式リポジトリの community バージョンを使って login コマンドをパッケージすることはできません。

プラグイン

パワフルなプラグインをサポートするために Vagrant はミドルウェアアーキテクチャを採用しています

プラグインは Vagrant に組み込まれているプラグインマネージャでインストール可能です:

$ vagrant plugin install vagrant-vbguest

vagrant-kvm

このプラグインは仮想化プロバイダーとして KVM をサポートします。

Vagrant は必要なものが全て揃った多彩な環境を /opt にインストールしますが、これは Arch のシステムの Ruby やその他のライブラリと複雑に干渉します。(Ruby との問題Curl ライブラリとの問題

vagrant-kvm wiki にある Arch Linux 向けの完全なインストールガイド を参照してインストールしてください。

vagrant-libvirt

このプラグインは Libvirt サポートを追加します。

今のところ vagrant-kvm プラグインと同じ ruby の問題を抱えています。vagrant 1.6.5 現在、次のコマンドによって vagrant-libvirt は正しくインストールされます:

$ CONFIGURE_ARGS="with-libvirt-include=/usr/include/libvirt with-libvirt-lib=/usr/lib" vagrant plugin install vagrant-libvirt

vagrant-lxc

まず公式リポジトリから lxc をインストールして、それから:

$ vagrant plugin install vagrant-lxc

次に、このコメントのようにして lxc と systemd ユニットファイルを設定してください。以下のような Vagrantfile でこのプラグインを使うことができます:

VAGRANTFILE_API_VERSION = "2"

Vagrant.configure("2") do |config|

    config.vm.define "main" do |config|
        config.vm.box = 'http://bit.ly/vagrant-lxc-wheezy64-2013-10-23'

        config.vm.provider :lxc do |lxc|
            lxc.customize 'cgroup.memory.limit_in_bytes', '512M'
        end

        config.vm.provision :shell do |shell|
            shell.path = 'provision.sh'
        end
    end
end

シェルスクリプトの provision.sh ファイルは Vagrantfile と同じ場所に配置する必要があります。適切な設定を行なって下さい。例えば、上記の box にパッケージされている puppet を削除するには:

rm /etc/apt/sources.list.d/puppetlabs.list
apt-get purge -y puppet facter hiera puppet-common puppetlabs-release ruby-rgen

プロビジョニング

プロビジョナーを使うことでソフトウェアを自動的にインストールして、vagrant up の中で行う設定を変更・自動化することができます。最もよく使われているプロビジョナーは公式リポジトリに入っている puppetAUR からインストールできる chefAUR の2つです。

Vagrant の Base Box

以下は色々な vagrant base box の入手場所の一覧で、目的は様々です: 開発, テスト, 本番環境。

  • 同一の Arch Linux x86_64 base box は次を実行することで Vagrant Cloud から取得可能: vagrant init terrywang/archlinux
  • Vagrant Cloud は Vagrant box のための HashiCorp の公式サイトです。ユーザーが投稿した box を閲覧したり自分の box をアップロードすることができます。単一の Vagrant Cloud box で複数のプロバイダーとバージョニングをサポートすることができます。
  • vagrantbox.es
    vagrant base box のリスト。Gareth Rushgrove @garethr によって開始され Nginx を使って Heroku でホストされています。こちらのストーリーを見て下さい: Vagrantbox.es Story
  • Opscode bento
    日本語で bento が何を意味するかは知っていますよね?ここでは、弁当箱ではなく cookbook や private chef (Chef Server と Client) をテストするのに使える極めて便利な base box を指します。含まれているディストリビューション: Ubuntu Server, Debian, CentOS, Fedora, FreeBSD。
  • Vagrant Ubuntu Cloud Images
    2013年1月から存在します。何らかの理由で Canonical は公式には喧伝していません、おそらくまだベータなのでしょう。バニラなイメージなので、Chef や Puppet がないとあまり役には立ちません。

参照