「Xephyr」の版間の差分

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'''Xephyr''' は X アプリケーションとして実行されるネストされた X サーバーです。
 
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これは、不適切に記述されたアプリケーションを回避するのに有効かもしれません。例えば、Supermicro のサーバーは、java ipmi kvm viewer アプリケーションで制御されている場合があります。サーバーがリブートしている間、このアプリケーションは頻繁にウィンドウを再作成します。これは、現在のウィンドウからフォーカスを奪います。1分間に数回発生し、実際に作業を不可能にしています。同時に、このようなアプリケーションのウィンドウは、初回起動時にフォーカスを得るようにしたいので、作成時にフォーカスを得ないようにするウィンドウルールをどのように作ればよいのか、明らかではありません。xephyr を使うと、このようなウィンドウの再作成を別のウィンドウで行い、現在開いているウィンドウのフォーカスを奪わないようにすることができます。
 
== インストール ==
 
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{{Pkg|xorg-server-xephyr}} パッケージを[[インストール]]してください。
 
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== 実行 ==
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ネストした X ウィンドウを実行したい場合、ディスプレイを指定する必要があります:
 
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$ DISPLAY=:1 xterm
 
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=== ウィンドウマネージャーの起動 ===
   
 
他の WM を起動したい場合、以下のようなコマンドを実行します (例: [[spectrwm]]):
 
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$ startx -- /usr/bin/Xephyr :1
 
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=== ユーザー入力の取り込みと取り込み解除 ===
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{{ic|Ctrl+Shift}} を押すと、Xephyr ウィンドウ内でマウスポインタとキー入力が排他的にロック/アンロックされるはずです。
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=== Alt+Tab で送信 ===
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KDE を使用している場合は、グローバルショートカットを無視するウィンドウルールを作成します。その後、Xephyr 内で {{ic|Alt+Tab}} を使用できます。
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== ヒントとテクニック ==
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Xephyr が役立つその他の状況の例は次のとおりです。
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# X アプリケーションや機能のテスト環境では、テスト者は普段の X 環境で作業を続けながら、テスト対象アプリケーションの障害から他のアプリケーションを守りたい場合。
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# [[OpenSSH#セットアップ|リモート]] は、[[OpenSSH#X11 フォワーディング]] (over ssh) のために sshd server configuration file で 3つの設定を重視しています。この3つのうち、2つはデフォルトの設定です。ssh クライアントが ssh サーバ管理者に影響を及ぼして 3つ目の {{ic|X11Forwarding}} を yes にできない場合、[https://unix.stackexchange.com/questions/12777/forwarding-x11-over-ssh-if-the-server-configuration-doesnt-allow-it Forwarding X11 over ssh] は Xephyr を使って、ssh クライアントマシンにインストールする回避策をとっています。

2023年4月5日 (水) 17:00時点における最新版

Xephyr は X アプリケーションとして実行されるネストされた X サーバーです。

これは、不適切に記述されたアプリケーションを回避するのに有効かもしれません。例えば、Supermicro のサーバーは、java ipmi kvm viewer アプリケーションで制御されている場合があります。サーバーがリブートしている間、このアプリケーションは頻繁にウィンドウを再作成します。これは、現在のウィンドウからフォーカスを奪います。1分間に数回発生し、実際に作業を不可能にしています。同時に、このようなアプリケーションのウィンドウは、初回起動時にフォーカスを得るようにしたいので、作成時にフォーカスを得ないようにするウィンドウルールをどのように作ればよいのか、明らかではありません。xephyr を使うと、このようなウィンドウの再作成を別のウィンドウで行い、現在開いているウィンドウのフォーカスを奪わないようにすることができます。

インストール

xorg-server-xephyr パッケージをインストールしてください。

使い方

ネストした X ウィンドウを実行したい場合、ディスプレイを指定する必要があります:

$ Xephyr -br -ac -noreset -screen 800x600 :1

上記のコマンドで新しい Xephyr のウィンドウが DISPLAY ":1" で起動します。ウィンドウの中にアプリケーションを起動するには、ディスプレイを指定してください:

$ DISPLAY=:1 xterm

ウィンドウマネージャーの起動

他の WM を起動したい場合、以下のようなコマンドを実行します (例: spectrwm):

$ DISPLAY=:1 spectrwm

startx を使って xinitrc で Xephyr を起動することもできます:

$ startx -- /usr/bin/Xephyr :1

ユーザー入力の取り込みと取り込み解除

Ctrl+Shift を押すと、Xephyr ウィンドウ内でマウスポインタとキー入力が排他的にロック/アンロックされるはずです。

Alt+Tab で送信

KDE を使用している場合は、グローバルショートカットを無視するウィンドウルールを作成します。その後、Xephyr 内で Alt+Tab を使用できます。

ヒントとテクニック

Xephyr が役立つその他の状況の例は次のとおりです。

  1. X アプリケーションや機能のテスト環境では、テスト者は普段の X 環境で作業を続けながら、テスト対象アプリケーションの障害から他のアプリケーションを守りたい場合。
  2. リモート は、OpenSSH#X11 フォワーディング (over ssh) のために sshd server configuration file で 3つの設定を重視しています。この3つのうち、2つはデフォルトの設定です。ssh クライアントが ssh サーバ管理者に影響を及ぼして 3つ目の X11Forwarding を yes にできない場合、Forwarding X11 over ssh は Xephyr を使って、ssh クライアントマシンにインストールする回避策をとっています。