ネットワーク設定

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関連記事

この記事ではOSI レイヤ 3(ネットワーク層)以上のネットワーク設定を行う方法について説明しています。媒体固有の情報はイーサネットワイヤレス設定で扱っています。

接続の確認

ネットワーク接続のトラブルシューティングを行うには、以下の条件を調べ、満たしていることを確認します。

  1. あなたの ネットワークインターフェイス がリストアップされ、有効になっていること。そうでなければ、デバイスドライバを確認してください - イーサネット#デバイスドライバ または ワイヤレス設定#デバイスドライバ を参照してください。
  2. ネットワークに接続されている。ケーブルが接続されているか、無線LAN に接続されている。
  3. あなたのネットワークインターフェースには IP アドレスがある。
  4. ルーティングテーブル が正しく設定されている。
  5. ローカル IP アドレス (例えばデフォルトゲートウェイ) を ping することができる。
  6. 公開 IP アドレス(例えば 9.9.9.9 は Quad9 の DNS サーバで、テストに便利なアドレスです) を ping することも可能です。
  7. ドメイン名を解決ができるか確認 (例: archlinux.org)

Ping

ping は、ホストに到達できるかどうかをテストする際に用いられます。

$ ping www.example.com
PING www.example.com (93.184.216.34): 56(84) data bytes
64 bytes from 93.184.216.34: icmp_seq=0 ttl=56 time=11.632 ms
64 bytes from 93.184.216.34: icmp_seq=1 ttl=56 time=11.726 ms
64 bytes from 93.184.216.34: icmp_seq=2 ttl=56 time=10.683 ms
...

ホストからの応答を受け取るたびに、ping ユーティリティは上記のような行を出力します。これは、ユーザが実行をインタラクティブに中断(Ctrl+c を押す)するまで続きます。さらなる情報は ping(8) マニュアルを見てください。また、コンピュータは ICMP エコーリクエストに応答しないように設定できることに注意してください。[1]

エラーメッセージを受け取った、または応答がなかった場合(ping エラー表示 を見てください)、不完全な設定やデフォルトゲートウェイ、インターネットサービスプロバイダ(ISP)と関連がある場合があります。traceroute を実行することで、ホストまでのルートをさらに診断することができます。

ネットワーク管理

ネットワーク接続の設定を行うには、以下の手順を踏んでください:

  1. ネットワークインターフェイスが表示されている、かつ有効化されていることを確認する。
  2. ネットワークに接続する。Ethernet ケーブルを接続するか、ワイヤレス LAN に接続してください。
  3. ネットワーク接続を設定する:
ノート: Arch インストールメディアでは systemd-resolvedsystemd-networkd が使用されています。これらは EthernetWLANWWAN ネットワークインターフェイス用の DHCP クライアントとして設定されています。

net-tools

Arch Linux には非推奨の net-tools があります。net-tools の後継は iproute2 です(次のセクションを参照)。[2]

非推奨のコマンド 置き換えコマンド
arp ip neighbor
ifconfig ip address, ip link
netstat ss
route ip route

より完全な説明は Deprecated Linux networking commands and their replacements を見てください。

iproute2

iproute2base メタパッケージの依存パッケージで、ip(8) コマンドラインインターフェイスを提供します。ip(8)ネットワークインターフェイスIP アドレスルーティングテーブルの管理に使用されます。ip を使用して行った設定は再起動すると失われることに注意してください。設定の永続化は、ネットワークマネージャを使用したり、スクリプトや systemd ユニットを使って ip コマンドを自動化したりすることで可能です。また、ip コマンドでは一般に略式記法を使うことができますが、この記事では分かりやすくするために略さずに明記します。

ネットワークインターフェイス

デフォルトでは udevPredictable Network Interface Names を使用してネットワークインターフェイスコントローラに名前を割り当てます。インターフェイス名のプレフィックスは、en (有線/Ethernet)、wl (無線/WLAN)、ww (WWAN) となります。systemd.net-naming-scheme(7) を参照してください。

ヒント: インターフェイス名を変更するには、#インターフェイス名の変更#伝統的なインターフェイス名に戻すを見てください。

ネットワークインターフェイスを表示

有線インターフェイスと無線インターフェイスの両方の名前は ls /sys/class/netip link で見つけることができます。lo仮想ループバックインターフェイスであり、ネットワーク接続の際には使用されないことに注意してください。

無線デバイス名は iw dev を使用することでも取得できます。ワイヤレス設定#インターフェイス名の取得も参照してください。

使用中のネットワークインターフェイスが表示されない場合、デバイスドライバが正しくロードされていることを確認してください。イーサネット#デバイスドライバワイヤレス設定#デバイスドライバ を参照してください。

ネットワークインターフェイスを有効化/無効化

ネットワークインターフェイスは ip link set interface up|down を使用することで有効化/無効化できます。ip-link(8) を参照してください。

インターフェイス enp2s0 の状態を確認するには:

$ ip link show dev enp2s0
2: enp2s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master br0 state DOWN mode DEFAULT qlen 1000
...

<BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> の部分の UP はインターフェイスが立ち上がっていることを示しています。後ろにある state DOWN は関係ありません。

ノート: デフォルトルートが enp2s0 インターフェイスを使っている場合、インターフェイスを落とすとルートも削除されます。インターフェイスを再度立ち上げてもデフォルトルートは自動的には再確立されません。再確立する方法は #ルーティングテーブル を参照。

固定 IP アドレスか、動的 IP アドレスか?

この記事あるいはセクションで使われている用語や表現には問題が存在します。
議論: Too convoluted. (議論: トーク:ネットワーク設定#)

(例えば家庭などで)Wi-Fi かルータを使用しているのであれば、動的 IP アドレスを使用している可能性が高いです。IP アドレスは Wi-Fi かルータによって割り当てられ、コンピュータがその IP アドレスを使用するように設定する必要があります。あるいは、家庭でコンピュータを ISP のモデム(例えばケーブルモデム)に接続している場合、それも動的 IP アドレスを使用しています。動的 IP アドレスは、コンピュータが起動するたびに変わる可能性があります。仕事環境では、静的 IP アドレスか動的 IP アドレスを持つことができます。家庭では、コンピュータに常に同じ IP アドレスを割り当てるように設定できます。この場合、静的 IP アドレスを使用しています。動的 IP アドレスを使用している時は、ネットワークインターフェイスに正しい IP アドレスを設定できるようにするために DHCP を使う必要があります。IP アドレスの設定に加えて、DHCP はルーティング(ネットワーク上の現在地から別の場所にどう行くか)やネームサーバも設定できます。ネームサーバは、ホスト名(例えば google.com)を IP アドレス(ドット付きの数値)に変換します。

固定 IP アドレス

固定 IP アドレスはほとんどの標準的なネットワークマネージャdhcpcdを使って設定できます。

手動で固定 IP アドレスを設定するには、#IP アドレスで説明されているように IP アドレスを追加し、ルーティングテーブルをセットアップし、DNS サーバを設定してください。

IP アドレス

IP アドレスip-address(8) を使って管理します。

IP アドレスを一覧表示するには:

$ ip address show

IP アドレスをインターフェイスに追加するには:

# ip address add address/prefix_len broadcast + dev interface
注意:
ノート: 手動で割り当てた IP アドレスが DHCP により割り当てたものと衝突しないことを確認してください。

IP アドレスをインターフェイスから削除するには:

# ip address del address/prefix_len dev interface

条件に一致するすべてのアドレスを削除するには(例: 特定のインターフェイスの IP アドレス):

# ip address flush dev interface
ヒント: IP アドレスは ipcalc(パッケージ: ipcalc) で計算できます。

ルーティングテーブル

ルーティングテーブルは、ある IP アドレスに直接到達できるか、どのゲートウェイ(ルータ)を使用すべきかを判断するのに使用します。IP アドレスと合致するルートが存在しない場合、デフォルトゲートウェイが使用されます。

ルーティングテーブルは ip-route(8) を使用して管理します。

PREFIX は CIDR 表記であるか、デフォルトゲートウェイに対しては default です。

IPv4 ルートを一覧表示するには:

$ ip route show

IPv6 ルートを一覧表示するには:

$ ip -6 route

ルートを追加するには:

# ip route add PREFIX via address dev interface

ルートを削除するには:

# ip route del PREFIX via address dev interface

DHCP

Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) サーバはクライアントに動的 IP アドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ IP アドレスを提供し、任意で DNS ネームサーバも提供します。

DHCP を使用するには、ネットワーク内の DHCP サーバとDHCP クライアントが必要です。

クライント パッケージ Archiso 備考 Systemd ユニット
dhcpcd dhcpcd Yes DHCP, DHCPv6, ZeroConf, static IP dhcpcd.service, dhcpcd@interface.service
ISC dhclient dhclient Yes DHCP, DHCPv6, BOOTP, static IP dhclient@interface.service
ノート:
  • ISC は2022初頭に ISC DHCP クライアントの開発を終了しました。このクライアント実装はもはやメンテナンスされておらず、本番環境で使用するべきではありません。
  • 2つの DHCP クライアントを同時に実行するべきではありません。
  • スタンドアローンな DHCP クライアントを直接使う代わりに、ネットワークマネージャ を使用することもできます。ネットワークマネージャのいくつかは DHCP クライアントを内蔵しています。
  • また、iwd は、何らかの設定で使用できる DHCP クライアントを内蔵しています:iwd#内蔵ネットワーク設定の有効化
ヒント:
  • DHCP サーバが実行中かどうかは dhcping で確認できます。
  • IP が割り当てられるのを待つ間、watch -n 1 ping -c 1 archlinux.org のようなものを実行することで、ネットワークが接続されていることを確認できます。

サーバ

この記事またはセクションは加筆を必要としています。
理由: systemd-networkd has DHCP server support. (議論: トーク:ネットワーク設定#)
サーバ パッケージ IPv4 IPv6 GUI インターフェイス ストレージバックエンド 備考
dhcpd dhcp Yes Yes Glass-ISC-DHCP ? ファイル
dnsmasq dnsmasq Yes Yes No ? ファイル DNS、PXE、TFTP
Kea kea Yes Yes Stork REST、RADIUS、NETCONF ファイル、MySQL、PostgreSQL、Cassandra DNS

ネットワークマネージャ

ネットワークマネージャは、ネットワークプロファイルと呼ばれるものを使ってネットワーク接続の設定を管理して、ネットワークの切り替えを容易にします。

ノート: 多くの選択肢がありますが、これらはすべて相互に排他的であることを心に留めておいてください。2つのデーモンを同時に実行するべきではありません。
ネットワークマネージャ GUI Archiso [3] CLI ツール PPP サポート
(例: 3G モデム)
DHCP クライアント systemd ユニット
ConnMan 8 非公式 No connmanctl(1) Yes (ofonoAUR を使用) 内蔵 connman.service
netctl 2 非公式 No netctl(1), wifi-menu Yes dhcpcd または dhclient netctl-ifplugd@interface.service, netctl-auto@interface.service
NetworkManager Yes No nmcli(1), nmtui(1) Yes 内蔵、または dhclient NetworkManager.service
systemd-networkd No Yes (base) networkctl(1) No 内蔵 systemd-networkd.service, systemd-resolved.service

ホストネームの設定

hostname とは、ネットワーク上でマシンを識別するために作られる唯一の(ユニークな)名前であり、/etc/hostname に設定します (詳しくは hostname(5)hostname(7) を参照)。このファイルにはシステムのドメイン名を含めることもできます。ホストネームを設定するには /etc/hostname編集し、myhostname の1行を書いてください (実際にはあなたの好きな名前を使ってください):

/etc/hostname
myhostname
ヒント: hostname の名称の付け方のアドバイスについては、RFC 1178 を見てください。

上記の方法の代わりに、hostnamectl(1) を使うこともできます:

# hostnamectl set-hostname myhostname

hostname を一時的に設定するには、inetutilshostname(1) を使います (再起動するまで有効):

# hostname myhostname

"pretty" hostname や他のマシンのメタデータを設定する方法は、machine-info(5) を参照してください。

ローカルのホストネーム解決

nss-myhostname(8) (systemd により提供される NSS モジュール)は、/etc/hosts を編集せずともローカルのホストネーム解決機能を提供します。これはデフォルトで有効です。

この記事またはセクションは加筆を必要としています。
理由: localhost entries should be in /etc/hosts by default; see FS#56684. After the bug is fixed, this section should be rewritten as a troubleshooting section and moved to #Troubleshooting. (議論: トーク:ネットワーク設定#Local hostname resolution as troubleshooting)

しかし、一部のソフトウェアはまだ /etc/hosts を直接読み込む場合があります。その例は [4] [5] を見てください。それらのソフトウェアの潜在的な機能破壊、ハング、操作の遅延を防ぐには、hosts(5) ファイルを設定して、それらのソフトウェアがローカルのホストネームや localhost を解決できるようにしてください。

/etc/hosts
127.0.0.1        localhost
::1              localhost
127.0.1.1        myhostname

永続的な IP アドレスが割り当てられたシステムでは、127.0.1.1 をその永続的な IP アドレスに置き換えてください。完全修飾ドメイン名 を持つシステムでは、その完全修飾ドメイン名をホストネームの前に挿入してください(理由)。例:

/etc/hosts
127.0.0.1        localhost
::1              localhost
203.0.113.45     host1.fqdomain.example host1
ノート: /etc/hosts 内の IP アドレスに続くホストネーム/エイリアスの順番は重要です。最初の文字列は正規のホストネームとみなされ、ドメインのコンポーネントをドットで区切った親ドメインを追加することができます。同じ行に続くすべての文字列はエイリアスとみなされます。さらなる情報は hosts(5) を見てください。

結果として、システムは両方のエントリで解決を行います:

$ getent hosts
127.0.0.1       localhost
127.0.0.1       localhost
127.0.1.1       myhostname

ローカルネットワークのホストネーム解決

マシンがホストネームを使って LAN 内でアクセスできるようにするには、以下の方法を取ることができます:

  • LAN 内のすべてのデバイスの /etc/hosts ファイルを編集する、hosts(5) を見てください
  • ホストネームを解決する DNS サーバーをセットアップし、LAN のデバイスにそれを使用させる(例: #DHCP を使用)
  • または、より簡単な方法を取る: ゼロコンフィグレーションネットワークサービスを使う:
    • NetBIOS によるホストネーム解決。Linux の Samba により提供されています。必要なのは nmb.service だけです。Windows や macOS、nmb が動作している Linux のコンピュータからマシンを見つけられるようになります。
    • mDNS によるホストネーム解決。nss_mdnsAvahi を使う(セットアップの詳細は Avahi#ホスト名の解決で)か、systemd-resolved を使うことにより可能です。macOS や、Avahi や systemd-resolved が動作している Linux のコンピュータがマシンを見つけられるようになります。古い Win32 API は mDNS をサポートしておらず、一部の古い Windows アプリケーションはデバイスにアクセスできない場合があります。

ヒントとテクニック

インターフェイス名の変更

ノート: 命名規則を変更した際には、すべてのネットワーク関連の設定ファイルとカスタムの systemd ユニットファイルを更新し、変更を反映させることを忘れないでください。

udev ルールを作ることで名前を手動で定義してデバイス名を変更することができます。例:

/etc/udev/rules.d/10-network.rules
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", ATTR{address}=="aa:bb:cc:dd:ee:ff", NAME="net1"
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", ATTR{address}=="ff:ee:dd:cc:bb:aa", NAME="net0"

上記のルールは起動時に自動的に適用されます。

注意事項:

  • カードの MAC アドレスを取得するには、次のコマンドを使ってください: cat /sys/class/net/device_name/address
  • udev ルールでは小文字の16進数を使うようにしてください。大文字は使ってはいけません。

ネットワークカードに MAC が動的に割り当てられている場合は、DEVPATH を使うことができます。例:

/etc/udev/rules.d/10-network.rules
SUBSYSTEM=="net", DEVPATH=="/devices/platform/wemac.*", NAME="int"
SUBSYSTEM=="net", DEVPATH=="/devices/pci*/*1c.0/*/net/*", NAME="en"

現在接続されているすべてのデバイスの DEVPATH を取得するには、/sys/class/net/ 内のシンボリックリンクがどこにリンクされているかを見てください。例:

file /sys/class/net/*
/sys/class/net/enp0s20f0u4u1: symbolic link to ../../devices/pci0000:00/0000:00:14.0/usb2/2-4/2-4.1/2-4.1:1.0/net/enp0s20f0u4u1
/sys/class/net/enp0s31f6:     symbolic link to ../../devices/pci0000:00/0000:00:1f.6/net/enp0s31f6
/sys/class/net/lo:            symbolic link to ../../devices/virtual/net/lo
/sys/class/net/wlp4s0:        symbolic link to ../../devices/pci0000:00/0000:00:1c.6/0000:04:00.0/net/wlp4s0

ルールは起動時に複数回実行されることがあるので、デバイスのパスは新しいデバイス名と古いデバイス名両方にマッチする必要があります。例えば、2番目のルールで、"/devices/pci*/*1c.0/*/net/enp*" と設定すると困ったことになります。名前が en に変更されるとマッチしなくなるからです。システムのデフォルトルールだけが再度適用され、名前が enp1s0 などに戻ります。

動的 MAC アドレスのある USB ネットワークデバイス(例: Android phone テザリング)を使用していて、異なる USB ポートを使えるようにしたい場合、ベンダー ID やプロダクト ID とマッチするルールを代わりに使用することができます:

/etc/udev/rules.d/10-network.rules
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", ATTRS{idVendor}=="12ab", ATTRS{idProduct}=="3cd4", NAME="net2"

ルールをテストしたい場合、ユーザー空間から直接テストすることができます (例: udevadm --debug test /sys/DEVPATH)。名前を変更する前にインターフェイスは落としておいてください (例: ip link set down enp1s0)。

ノート: 固定の名前を付けるときに "ethX" や "wlanX" というような名前を使ってはいけません、起動時にカーネルと udev で競合状態が発生する可能性があります。代わりに、カーネルではデフォルトで使われないインターフェイス名を使うと良いでしょう、例: net0, net1, wifi0, wifi1。詳細は systemd のドキュメントを参照してください。

伝統的なインターフェイス名に戻す

eth0 などの伝統的なインターフェイス名に戻したい場合、udev ルールをマスクすることで Predictable Network Interface Names を無効にできます:

# ln -s /dev/null /etc/udev/rules.d/80-net-setup-link.rules

または、net.ifnames=0カーネルパラメータに追加してください。

MTU とキューの長さの設定

udev ルールを手動で定義することで、デバイスの MTU とキューの長さを変更することができます。例えば:

/etc/udev/rules.d/10-network.rules
ACTION=="add", SUBSYSTEM=="net", KERNEL=="wl*", ATTR{mtu}="1500", ATTR{tx_queue_len}="2000"

mtu: 1500 よりも大きい値を使用することで(ジャンボフレームと呼ばれます)、ネットワークの転送速度を大幅に増加させることができます。すべてのネットワークインターフェイス(ローカルネットワークのスイッチを含む)が、ジャンボフレームを使うために同じ MTU をサポートしなければならないことに注意してください。PPPoE の場合、MTU は 1492 よりも大きくするべきではありません。MTU は systemd.netdev(5) によっても設定することができます。

tx_queue_len: モデムリンクや ISDN のような高遅延の遅いデバイスでは小さい値です。高速度なインターネットに接続された、巨大なデータ転送を行うサーバでは大きい値を設定することを推奨します。

ボンディングと LAG

netctlsystemd-networkdワイヤレスボンディング を見てください。

IP アドレスエイリアス

ひとつのネットワークインターフェースに複数の IP アドレスを加えることを IP エイリアスと呼びます。これをすることで、ネットワークのひとつのノードでネットワークに複数接続することができ、それぞれを別々に使うことができます。基本的に Web・FTP サーバーの仮想ホスティングや、サーバーの再構成 (他のマシンを更新しない、ネームサーバで有用) に使われます。

サンプル

iproute2 ツールを使って NIC のエイリアスを手動で設定するには次を実行:

$ ip addr add 192.168.1.10/24 dev enp1s0 label enp1s0:1

設定したエイリアスを削除するには:

$ ip addr del 192.168.1.10/24 dev enp1s0:1

サブネットへ向かうパケットはデフォルトでプライマリエイリアスを使います。送信先 IP がセカンダリエイリアスのサブネット内のものである場合は、送信元 IP がそれぞれに設定されます。複数の NIC が存在する場合を考えた場合、ip route でデフォルトルートを列挙することができます。

プロミスキャスモード

プロミスキャスモードを有効にすると (無線) NIC は受信したトラフィックを全て OS に転送します。反対に"ノーマルモード"では受信されるべきでないとき NIC はフレームをドロップします。プロミスキャスモードは高度なネットワークのトラブルシューティングやパケットスニッフィングなどのために使われます。

/etc/systemd/system/promiscuous@.service
[Unit]
Description=Set %i interface in promiscuous mode
After=network.target

[Service]
Type=oneshot
ExecStart=/usr/bin/ip link set dev %i promisc on
RemainAfterExit=yes

[Install]
WantedBy=multi-user.target

インターフェイス eth0 でプロミスキャスモードを有効にしたい場合、promiscuous@eth0.service有効化してください。

ソケットの調査

ss はネットワークポートを調査するユーティリティで、iproute2 パッケージの一部です。機能的には非推奨の netstat ユーティリティと似ています。

共通の利用方法は以下のようなものです:

すべての TCP ソケットをサービス名と共に表示する:

$ ss -at

すべての TCP ソケットをポート番号と共に表示する:

$ ss -atn

すべての UDP ソケットを表示する:

$ ss -au

さらなる情報は ss(8) を見てください。

トラブルシューティング

TCP ウィンドウスケーリングの問題

TCP パケットのヘッダには"ウィンドウ"値が含まれており、他のホストが返答として送信できるデータの量が示されています。この値は16ビットでしか表現できないので、ウィンドウサイズは最大 64 Kb です。TCP パケットはしばらくの間キャッシュに保存されますが (再度使われます)、メモリの量は(少なくとも昔は)限られているので、すぐに使いきってしまうことがあります。

1992年、利用できるメモリの量が大幅に増えるのにあわせて、この状態を改善するために RFC:1323: ウィンドウスケーリングが書かれました。全てのパケットに含まれている"ウィンドウ"の値を、スケールファクタ (Scale Factor) を定義することで、接続の初期段階で変更します。8ビットのスケールファクタなら、ウィンドウは 64Kb の32倍まで増やすことができます。

壊れたルーターやファイアウォールはスケールファクタを 0 に書き換えてしまうためホスト間での不和が発生します。Linux カーネル 2.6.17 ではスケールファクタを上げるための新しい算出方式が導入されましたが、それによってルーターやファイアウォールが壊れているときの影響が増え、極端に接続が遅かったり、全く接続できない状態が生まれています。

問題の診断方法

まず最初に問題をはっきりさせましょう: この問題は少々厄介です。ある条件下では、TCP 接続 (HTTP, FTP, ...) を全く使えないのに、他の条件では、特定の (ごく少数の) ホストとは通信できるというようなことが起こります。

この問題が発生していても、dmesg の出力に問題はなく、ログに異常は見られず、そして ip addr では通常状態だと報告されます。全てが問題ないように(表面上は)見えるわけです。

ウェブサイトが表示できないのに、ping は通る場合、この問題が発生している可能性は十分あるでしょう: ping は TCP の問題に影響されない ICMP を使っているためです。

Wireshark を使ってみてください。UDP と ICMP の接続は通るのに (ホストが海外の) TCP 接続は通らないはずです。

修復方法

悪い方法

無理やり修正する方法として、スケールファクタの計算に使われている tcp_rmem の値を変更することができます。ほとんどのホストではこれで問題ありませんが、全てのホストで上手く行くとは保証できません。特にホストが遠い場合に問題が起きやすいです。

# echo "4096 87380 174760" > /proc/sys/net/ipv4/tcp_rmem
良い方法

ウィンドウスケーリングを無効化してしまいます。ウィンドウスケーリングは TCP の素晴らしい機能なので、無効化してしまうのは忍びないですが、ルーターを修復できない場合は致し方ありません。ウィンドウスケーリングを無効化する方法は複数存在します。一番安牌の (ほとんどのカーネルで動作する) 方法としては /etc/sysctl.d/99-disable_window_scaling.conf に以下の行を追加してください (sysctl を参照):

net.ipv4.tcp_window_scaling = 0
最良の方法

この問題の原因はルーターやファイアウォールの動作がおかしいせいなので、それらを変えてしまいましょう。専用の DSL ルーターを使っている場合に問題になることがあるという報告もあります。

詳細

このセクションは LWN の記事 TCP window scaling and broken routers と Kernel Trap の記事 Window Scaling on the Internet. を基にしています。

また、LKML に関連するスレッドが複数存在します。

接続された2台目の PC がブリッジ LAN を利用できない

1台目の PC には2つの LAN があります。2台目の PC には1つの LAN があり、1台目の PC に接続されています。2台目の PC が、ブリッジインターフェイスのあとに LAN にアクセスできるようにしましょう:

この記事またはセクションは加筆を必要としています。
理由: Explain what the settings actually do. (議論: トーク:ネットワーク設定#)
# sysctl net.bridge.bridge-nf-filter-pppoe-tagged=0
# sysctl net.bridge.bridge-nf-filter-vlan-tagged=0
# sysctl net.bridge.bridge-nf-call-ip6tables=0
# sysctl net.bridge.bridge-nf-call-iptables=0
# sysctl net.bridge.bridge-nf-call-arptables=0

参照

翻訳ステータス: このページは en:Network configuration の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2022-10-11 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。