「特別なキーボードキー」の版間の差分

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===Corsair K シリーズ ===
 
===Corsair K シリーズ ===
このキーボードにはキーボードの右上NumLock と CapsLock の間に、Super (Windows) キーを無効化する winlock ボタンがあります。 [https://github.com/ckb-next/ckb-next CKB] ドライバーを利用すると、winlock 機構を完全に無効化できます。しかし既定では、winlock ボタンをもう一度押すと Super (Windows) キーが有効になります。
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このキーボードにはキーボードの右上 NumLock と CapsLock の間に、Super (Windows) キーを無効化する winlock ボタンがあります。 [https://github.com/ckb-next/ckb-next CKB] ドライバーを利用すると、winlock 機構を完全に無効化できます。しかし既定では、winlock ボタンをもう一度押すと Super (Windows) キーが有効になります。
   
 
=== Logitech G シリーズ G710 と 710+ ===
 
=== Logitech G シリーズ G710 と 710+ ===

2019年3月25日 (月) 23:20時点における版

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多くのキーボードには何らかの特別なキーが付いており (ホットキーマルチメディアキーとも呼ばれる)、アプリケーションを起動したり特殊な文字を打ち込むのに使われます (標準的なキーマップには含まれていない機能)。udev は様々なキーボードに関する巨大なデータベースを持っているため、基本的なキーボードは何も設定せずとも問題なく動作します。最近発売されたばかり、または非常にレアなハードウェアを使っている場合に、マッピングを手動で調整する必要がでてきます。

キーマッピングを変更する前に、そのキーがシステムでどう認識されているのか知らなくてはなりません。いくつかの段階に分かれています:

  • スキャンコードは最下層のキー識別番号で、キーボードがコンピュータに送信する値になります。
  • キーコードは2番目のキー識別子で、キーコードは機能に対応しています。
  • キーシムは3番目のキー識別子で、シンボルに対応しています。キーシムは Shift キーなどの修飾キーが押されているかどうかによって変わります。

スキャンコードキーコードにマップされており、キーコードは使用しているキーボードレイアウトにあわせてキーシムにマップされています。ほとんどのキーにはキーコードが割り当てられているはずです。そして、キーコードがなくともスキャンコードは存在するでしょう。スキャンコードが存在しないキーはカーネルによって認識されていません。ゲーミングキーボードに追加されているキーなどでスキャンコードがないことがあります。

Xorg では、特定のキーシム (例: XF86AudioPlay, XF86AudioRaiseVolume など) をアクションにマップすることができます (例: アプリケーションの起動)。詳しくは Xorg での特別なキーボードキー#キーシムをアクションにマップ を見て下さい。

Linux コンソールでは、特定のキーシム (例: F1 から F246) を特定のアクションにマップすることができます (例: 他のコンソールへの切り替えや特定の文字列の打ち込みなど)。詳しくはコンソールでの特別なキーボードキーを見て下さい。

キーコードの確認

スキャンコード

showkey を使う

スキャンコードを取得するときは showkey ユーティリティを使うのが一般的です。showkey はキーが押されるまで待機し、10秒たってもキーが押されなかった場合、終了します。showkey を使用するには仮想端末上で実行させる必要があり、グラフィカル環境やネットワーク接続を介してログインした場合は使用できません。次のコマンドを実行してください:

# showkey --scancodes

コマンドを実行した後にキーボードのキーを押してみて下さい。スキャンコードが出力されます。

evtest を使う

USB キーボードの場合、showkey ではなく evtest パッケージに入っている evtest を使う必要があります [1]:

# evtest /dev/input/event12
...
Event: time 1434666536.001123, type 4 (EV_MSC), code 4 (MSC_SCAN), value 70053
Event: time 1434666536.001123, type 1 (EV_KEY), code 69 (KEY_NUMLOCK), value 0
Event: time 1434666536.001123, -------------- EV_SYN ------------

MSC_SCAN の "value" フィールドを使って下さい。上記の例の場合、NumLock のスキャンコードは 70053 でキーコードは 69 です。

dmesg を使う

ノート: この方法では全てのキーのスキャンコードを確認することはできません。未知のキーだけを確認できます。

調べたいキーを押して dmesg コマンドの出力を確認することでキーのスキャンコードを取得できます。例えば、以下のように表示された場合:

Unknown key pressed (translated set 2, code 0xa0 on isa0060/serio0

必要なスキャンコード0xa0 です。

キーコード

警告: Linux コンソールと Xorg でキーコードは異なっています。適切なツールを使って確認するようにしてください。

コンソール

仮想端末キーコードshowkey ユーティリティを使って確認できます。showkey はキーが押されるのを待機して、10秒間何もないと終了します。10秒間放置する以外に終了する方法はありません。showkey は仮想端末から実行する必要があります。グラフィカル環境から実行してはいけません。次のコマンドを実行して何かキーボードのキーを押して見て下さい:

# showkey --keycodes

キーコードが画面に出力されるはずです。

Xorg

Xorg によって使用されるキーコードxev という名前のユーティリティで判別できます (xorg-xev パッケージに入っています)。もちろん xev を使用するには、コンソールではなくグラフィカル環境から実行する必要があります。

次のコマンドで xev を起動して肝心の部分だけを表示できます:

$ xev | awk -F'[ )]+' '/^KeyPress/ { a[NR+2] } NR in a { printf "%-3s %s\n", $5, $8 }'

出力例:

38  a
55  v
54  c
50  Shift_L
133 Super_L
135 Menu

キーを押してもターミナルに何も表示されない場合、キーにスキャンコードが設定されていないかスキャンコードキーコードにマッピングされていない、あるいは他のプロセスがキーの押下をキャプチャしています。X サーバーを使用しているプロセスがキーの押下を取得してしまっているようなときは、新しい X セッションから xev を実行してみてください:

$ xinit /usr/bin/xterm -- :1

スキャンコードをキーコードにマッピング

次の記事を参照してください: スキャンコードをキーコードにマップ

キーコードをキーシムにマッピング

コンソール

次の記事を参照してください: コンソールでの特別なキーボードキー

Xorg

次の記事を参照してください: xmodmap

ノートパソコン

Apple MacBook

MacBook に関する情報は Apple Keyboard の記事を読んでください。

Asus M シリーズ

Asus マシンの光学センサーやマルチメディアキーを制御するには、次のコマンドを実行してください:

# echo 1 > /sys/devices/platform/asus_laptop/ls_switch

起動時に上記コマンドを実行させるには Systemd tmpfile を作成:

/etc/tmpfiles.d/local.conf
w /sys/devices/platform/asus_laptop/ls_switch - - - - 1
ノート: 他の機種の Asus ノートパソコンでも使えることがあります。

Asus N56VJ

特殊キーが動作しない場合、次のコマンドで asus-nb-wmi カーネルモジュールをロードしてみてください:

# modprobe asus-nb-wmi

それから xev をもう一度確認してください。acpi_osi="!Windows 2012" ブートオプションを使っている場合、xev で変な結果が表示されることがあるので、使わないようにしてください。モジュールをロードすることで問題が解決する場合、カーネルモジュールの記事に書かれているようにして、起動時にモジュールをロードするようにしてください。

Lenovo T460p

始めの状態では /dev/input インターフェイスからでもバックライトキー (F5, F6) が使えません。解決するには、ブートパラメータに以下のオプションを追加してみてください:

/etc/default/grub
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="... video.use_native_backlight=1 ..."

ゲーミングキーボード

ゲーミングキーボードに搭載されている特殊な機能が Linux でおかしな挙動を引き起こすことがあります。

Cooler Master CM Storm QuickFire TK

N キーロールオーバーと Win-Lock キーが Linux で問題を起こします。

N キーロールオーバーはファンクションキーに干渉することがあります [2]。N キーロールオーバーを無効化するには、FN ロックキー (右 Ctrl の横にあるキー) を押し続けてライトが点いたら、Escape を押しながら 6 を押すことで 6 キーロールオーバーに切り替わります。FN ロックキーを押すと Fn ロックが無効になります。

Win-Lock キーは Super (Windows) キーを完全に無効化します。FN ロックキーと F12 を同時に押すことで Win-Lock のオンオフを切り替えられます。

Corsair K シリーズ

このキーボードにはキーボードの右上 NumLock と CapsLock の間に、Super (Windows) キーを無効化する winlock ボタンがあります。 CKB ドライバーを利用すると、winlock 機構を完全に無効化できます。しかし既定では、winlock ボタンをもう一度押すと Super (Windows) キーが有効になります。

Logitech G シリーズ G710 と 710+

6個のプログラマブル G キーが搭載されたキーボードです。正しく使用するには sidewinderdAUR をインストールして sidewinderd.service起動する必要があります。Logitech ゲーミングキーボードも参照。

参照