「GIMP/CMYK サポート」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(翻訳)
 
(文字列「http://www.adobe.com/」を「https://www.adobe.com/」に置換)
82行目: 82行目:
 
ICC プロファイルの標準的な置き場所は {{ic|/usr/share/color/icc}} です。ディレクトリを作成してプロファイルをそこにコピーしてください。他に {{ic|~/.color/icc}} も使われます。
 
ICC プロファイルの標準的な置き場所は {{ic|/usr/share/color/icc}} です。ディレクトリを作成してプロファイルをそこにコピーしてください。他に {{ic|~/.color/icc}} も使われます。
   
ICC プロファイルは [http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=62&platform=windows Adobe] や [http://www.eci.org/doku.php?id=en:downloads ECI] から入手できます。
+
ICC プロファイルは [https://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=62&platform=windows Adobe] や [http://www.eci.org/doku.php?id=en:downloads ECI] から入手できます。
   
 
ダウンロードした zip ファイルを解凍して CMYK と RGB ディレクトリの中身を {{ic|/usr/share/color/icc}} または {{ic|~/.color/icc}} にコピーしてください。
 
ダウンロードした zip ファイルを解凍して CMYK と RGB ディレクトリの中身を {{ic|/usr/share/color/icc}} または {{ic|~/.color/icc}} にコピーしてください。

2018年2月6日 (火) 23:44時点における版

関連記事

この記事では Separate+ プラグインを使って Gimp の基本的な CMYK サポートを有効にして、カラープルーフフィルタを使用して画像をソフトプルーフする方法を説明します。CMYK カラーと DTP に関する一般的な説明も行います。

イントロダクション

Gimp の Separate+ プラグインをインストールする前に、本当に必要なのかどうか知る必要があります。

Gimp を使用することのメリットについては様々な議論があります。最も激しい議論は Gimp が CMYK モードをサポートしていないということです。ただし、CMYK については DTP のプロ以外のユーザー (写真家・ウェブアートデザイナー・ホームユーザー) にはあまり重要ではありません。

CMYK カラーモデル (または CMYK モード) は商業印刷の世界で画像を出力するのに DTP の専門家によって使われています。平均的なホームユーザーからプロの写真家くらいであれば CMYK カラーを使用して画像を色分割する必要はありません。

インクジェット・カラーレーザープリンターを使うときにシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのカートリッジを見たことがあるかもしれませんが、プリンターを使うのに CMYK ファイルが必要というわけではありません。大抵のプリンターは RGB 画像しか認識しないか、あるいは内部的に CMYK 画像を RGB に変換しています。

制限

プロプライエタリなツールと比べると以下の方法にはいくつか制限事項があります。Separate+ は GCR (Grey Component Replacement、グレー成分置換) と UCR (Undercolor Removal、下色除去) をサポートしていません。

下色除去は Scribus でサポートされていますが、グレー成分置換はサポートしているグラフィカルツールが Linux に存在しません。

要件

Gimp と Separate+ プラグイン、そして ICC プロファイルが必要です。どれも AUR からインストールが可能です。

CMYK カラーと Gimp

Gimp には完全な CMYK カラーモデルのサポートがありません。CMYK モードでの画像の色分割と編集は今後追加される機能リストの ずっと下の方に位置しています。ただし部分的な解決手段を提供するものとして Separate+ というプラグインが存在します。

Separate+ プラグインには以下の機能があります:

  • RGB 画像を色分割
  • (ICC プロファイルと lcms による) カラーマネジメント
  • 色のソフトプルーフ
  • 色分割した画像ファイルに ICC プロファイルを添付
  • RGB プロファイルの変換
  • デュオトーンのサポート

Gimp 自体にも CMYK に関連する機能が少数ながら存在します:

  • カラーピッカーを使うときに CMYK の値を表示
  • ディスプレイフィルタによるソフトプルーフ (非推奨)
  • カラーマネジメント設定による色のソフトプルーフ

ソフトウェアの入手

Separate+ プラグイン

Painters Studio リポジトリからバイナリパッケージをインストール

Painters Studio リポジトリには Separate+ プラグインのバイナリパッケージが収められています。pacman.conf に以下のリポジトリを追加してください:

[pst]
Server = http://pst.brankovukelic.com/$arch

そして gimp-plugin-separate+ パッケージをインストールしてください。

AUR からインストール

gimp-plugin-separate+AUR パッケージをインストールしてください。

手動でインストール

OSDN のダウンロードページ から zip ファイルを入手して、解凍したら以下のコマンドを実行してください:

$ make
# make install

Gimp を起動したら Image > Separate メニューから Separate+ が使えるようになります。

ICC プロファイルのインストール

AUR からインストール

AUR から ICC プロファイルをインストールするには eci-iccAURadobe-iccAUR パッケージをダウンロードして makepkg でインストールしてください。

手動でインストール

ICC プロファイルの標準的な置き場所は /usr/share/color/icc です。ディレクトリを作成してプロファイルをそこにコピーしてください。他に ~/.color/icc も使われます。

ICC プロファイルは AdobeECI から入手できます。

ダウンロードした zip ファイルを解凍して CMYK と RGB ディレクトリの中身を /usr/share/color/icc または ~/.color/icc にコピーしてください。

RGB 画像の色分割

Gimp で画像を開いてください。Image メニューから Separate サブメニューを開いて Separate (to Colour) を選択します。

ソース (RGB) とターゲット (CMYK) プロファイルを選択したら OK をクリックしてください。

CMYK カラーバージョンのウィンドウが開きます。5個のレイヤーが存在することを確認できます。

Separate サブメニューから Export... を選択して ICC プロファイルを埋め込んだ TIFF 形式でファイルを保存してください。

CMYK TIFF を作成する前に画像の新しいコピー保存することを推奨します。単層化された画像を色分割だけすることも可能です。

色分割した画像の使用

色分割された画像で作業する場合、CMYK 画像の扱い方を習熟する必要があります。色分割した後に Gimp のレイヤーウィンドウを見れば、色分割が巧妙に行われていることが確認できます。しかしながら、画像の編集は Adobe の Photoshop などのプロプライエタリソフトウェアほどに単純ではありません。

基本として各原色 (と黒) のグレイスケール値を扱う必要があります。全てのツールが使えますが、適用できるのはレイヤーごとでありグレイスケールになります。

ディスプレイフィルタによるソフトプルーフ

完全な CMYK 画像を作成する場合は RGB モードで作業を行い、ソフトプルーフを有効にするのが一番良い方法です。ソフトプルーフとは画面上の表示を最終的な印刷物にあわせる手段です。新しいバージョンの GIMP では、ディスプレイフィルタによってソフトプルーフを使うことができるようになっています。

View メニューから Display Filters... オプションを選択してください。利用可能なフィルタのリストから Color Proof を選択してください (GIMP バージョン 2.2.13 では一番下にあります)。リストの間にある右矢印ボタンをクリックして Color Proof フィルタを有効なフィルタリストに移動してください。フィルタリストのアイテムをクリックするとオプションが表示されます。

上記の方法は簡単ですが、信頼できるソフトプルーフを実現する方法ではありません。ディスプレイフィルタによるソフトプルーフよりも、Gimp のカラーマネジメントシステムを設定して Print simulation モードを有効にすることを推奨します。

インテント

カラープルーフ (レンダリング) インテントは以下のどれかになります:

  • 知覚的 (perceptual)
  • 相対的な色域を維持 (relative colorimetric)
  • 彩度 (saturation)
  • 絶対的な色域を維持 (absolute colorimetric)

Perceptualrelative colorimetric が最も一般的です。

Perceptual はソースの色空間の色域をターゲットの色空間の色域に圧縮・伸長します。

Relative colorimetric インテントはソース空間の白 (白点) を調整してからソース空間の残りの色を調整します。ターゲットの空間に入らないソースの色は一番再現性が高い色にマッピングされます。ソフトウェアによってはプルーフインテントとも呼ばれます。

Saturation インテントはたとえターゲット空間で色が変わるとしてもソースの色の彩度を維持します。実験的なインテントであり、好ましくない結果になる可能性があります。

Absolute colorimetric はソース空間とターゲット空間の重複をそのままにして、ターゲット空間に存在しないソースの色を一番近い色にマッピングします。

プロファイル

通常は画像を印刷するデバイスのプロファイルを使います。テスト用としては上記で説明している Adobe のプロファイルが使えます。

Separate+ のプルーフ機能によるソフトプルーフ

Separate には色のソフトプルーフを行う機能が存在します。動的なソフトプルーフではありません。画像を編集したときに更新はせず、ワンタイムプレビューのように機能します。ただし、Color Proof ディスプレイフィルタによる GIMP のソフトプルーフ機能よりかはずっと正確です。基本的にプルーフ機能は absolute colorimetric インテントを使って画像を RGB 空間に変換します。印刷コピーと一対一で対応します。

Separate のプルーフ機能を使ってソフトプルーフするには、まず画像を色分割して Separate サブメニューから Proof を選択してください。ソースプロファイルは使用しているモニターの RGB プロファイルにします (lprof を使ってモニターをプロファイルして ICC プロファイルを作成できます)。ターゲットプロファイルは画像の出力先の ICC プロファイルにします。

OK をクリックすると画像を印刷するとどのようになるのか RGB 画像が表示されます。

参照

関連ソフトウェア: