入力リマップユーティリティ

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このページでは、キーボードやマウス、その他のハードウェアからの入力イベントを再設定できるソフトウェアをリストアップしています。また、それらの設定方法についても少し説明します。

Wayland のセキュリティモデルでは、コンポジタ以外のプログラムが生のキーボード入力を取得できません。一部のコンポジタはキーのリマップをサポートしていますが (例えば、gnome-tweaksmutter を使う)、その数は多くありません。ユーティリティは、コンポジタよりも前にキーボード入力を取得し、キーボード入力を修正してコンポジタに渡すことで、この問題を回避します。

ユーティリティ

evremap

evremap (evremap-gitAUR) — Linux/Wayland システムのためのキーボード入力リマップユーティリティ。このツールは次のようにリマップできます: CapsLock キーをリマップして、押し込んだときは Ctrl、タップしたときは Esc を出力するようにしたり、n 個のキーを m 個のキーにリマップしたりできます。例: F3Ctrl+c にリマップ、Alt+LeftHome にリマップ。

インストール後、設定ファイル(リポジトリにある)を作成し、evremap.service編集して設定ファイルを指すようにしてください。そして、そのサービスを起動してください。

evdevremapkeys

evdevremapkeys (evdevremapkeys-gitAUR) — Linux 入力デバイスでキーイベントをリマップするデーモン。このツールはキーボードやマウスのイベントをリマップできます。繰り返されるアクション(例えば、ダブルクリック)にマップすることもでき、ボタンが押されている間そのアクションを生成できます(例: 戻るボタンを押している間、ホイール上回転のイベントを生成する)。

また、コンボをコンボにリマップすることもできますが、この機能はまたマージされていません。pronobis フォークで利用できます。このページを見てください。

evsieve

evsieve (evsieveAUR) — Linux イベントデバイス(evdev)からイベントを読み、仮想イベントデバイス(uinput)へ書き込んで、イベントに対して簡単な操作を行うことのできる低レベルユーティリティ。Wayland 上で動作します。Evsieve は、特に Qemu の evdev パススルー機能と一緒に使用されることを意図しています。

kbct

kbct (kbct-gitAUR) — Keyboard Customization Tool for Linux(Linux のためのキーボードカスタムツール)。その名前とは裏腹に、マウスイベントもサポートします。このツールにより、イベント(キーボードやマウスボタン)を他のイベントにリマップできます。複数の「レイヤー」を定義できます。レイヤーとは、特定のキーの組が押されたときに有効になるマップで、既存のキーマップを上書きできます。fn キーが F1-F12 キーと組み合わされているのと似ています。残念ながら、現在 kbct はマルチボタンイベントを生成できません。[1] を見てください。

インストール後、必要に応じて /etc/kbct/config.yml を編集して、kbct.service起動してください。

keyd

keyd (keydAUR) — カーネルレベルの入力の基本要素 (evdev, uinput) を使ってキーをリマップする柔軟なシステム全般のデーモンを使った Linux 用のキーリマップデーモンです。Keyd は X11 や Wayland のようなグラフィカルな環境と Linux バーチャルコンソールの両方で動作します。keydと類似のソフトウェアとの比較については、プロジェクトの README をお読みください。

Input Remapper

Input Remapper input-remapper-gitAUR — インプットデバイスのリマップを設定する GUI と CLI を提供するユーティリティ。X と Wayland の両方で機能します。

wtype

wtype (wtype) — Wayland の xdotool

その他

  • Hawck - 低レベルなキーのバインドを行うデーモン
  • IMWheel — 押されている修飾キーやアプリケーションごとにマウスホイールイベントをリマップできる、X11 向けのツールです。
  • Interception-tools — もう一つの多用途ツール。様々な plug-ins.o を使用します
  • マウスボタン#ユーザーツール - マウスボタンを設定する、ハードウェア依存のユーティリティのリスト。
  • wayland-mouse-mapper — Wayland 上でマウスのボタンをキーストロークにマッピングする小さなスクリプトです。
  • evmapy — Python で書かれた evdev イベントマッパー。AUR にはまだ存在しません。
  • python-evdev — Linux で入力イベントを読み込み/書き込みできるユーティリティ。キーやボタン、マウスの動き、タッチスクリーンのタップを処理できます。

テスト

  • evtest (evtest) — ボタンを押したときに、そのボタンの名前を表示するユーティリティ。リマップユーティリティを設定する際に便利です。
  • wev (wevAUR) — Wayland で入力イベントを表示するユーティリティ。xev に似ています。

evsieve --input /dev/input/event* --print を使えば、コンピュータから生成されたイベントを全て見ることができます。

キーボードのボタンをテストする手段として、オンラインのウェブサイトを使うというものもあります。そのようなテスターの殆どは、左と右の修飾キーを区別できません。それができる例としては https://stendec.io/ があります。

翻訳ステータス: このページは en:Input remap utilities の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2022-08-10 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。