ASUS X205TA

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Arch インストールメディアの起動

Asus x205TA と x206HA では32ビットの EFI ブートローダーしか使えません。Arch の標準インストールイメージには32ビットの EFI ローダーが含まれていないため、追加する必要があります。以下の手順は他の32ビットの EFI マシンでも使えます。

最新のイメージ (ARCH_201508) には x205ta の broadcom ワイヤレスモデムを使うためのドライバーが入っていないため、ドライバーもインストールイメージに追加します。

bootia32.efi の作成

最新の Arch インストール ISO (https://www.archlinux.jp/download/) を入手してください。ここからファイルの名前を <ISO-SOURCE> とします。ダウンロードした ISO ファイルに対して "file" コマンドを実行してボリュームラベルを確認してください:

$ file <ISO-SOURCE> | sed -e "s/.*'\(.*\)'.*/\1/"

Arch Linux のボリュームラベルは次のような形式になっています: 'ARCH_<YEAR><MONTH>'。

カスタム grub.cfg ファイルを作成してください (<FS-LABEL> は ISO のラベルに置き換えてください):

grub.cfg 
insmod part_gpt
insmod part_msdos
insmod fat
insmod efi_gop
insmod efi_uga
insmod video_bochs
insmod video_cirrus
insmod font

if loadfont "${prefix}/fonts/unicode.pf2" ; then
  insmod gfxterm
  set gfxmode="1024x768x32;auto"
  terminal_input console
  terminal_output gfxterm
fi

menuentry "Arch Linux archiso x86_64" {
  set gfxpayload=keep
  search --no-floppy --set=root --label <FS-LABEL>
  linux /arch/boot/x86_64/vmlinuz archisobasedir=arch archisolabel=<FS-LABEL> add_efi_memmap
  initrd /arch/boot/x86_64/archiso.img
}

menuentry "UEFI Shell x86_64 v2" {
  search --no-floppy --set=root --label <FS-LABEL>
  chainloader /EFI/shellx64_v2.efi
}

menuentry "UEFI Shell x86_64 v1" {
  search --no-floppy --set=root --label <FS-LABEL>
  chainloader /EFI/shellx64_v1.efi
}

GRUB のスタンドアロンイメージを作成てください (/LOCATION/OF/ は適当なパスに置き換えてください):

$ grub-mkstandalone -d /usr/lib/grub/i386-efi/ -O i386-efi --modules="part_gpt part_msdos" --fonts="unicode" --locales="uk" --themes="" -o "/LOCATION/OF/bootia32.efi" "boot/grub/grub.cfg=/LOCATION/OF/grub.cfg" -v

ブータブル USB の作成

上書きしてもかまわない USB ストレージデバイスを接続してください。デバイス名を確認しておいてください (例: /dev/sdb)。以下では <DEV-TARGET> と表記します。

gdisk を使ってディスク上に UEFI ブータブルパーティションを作成してください:

# gdisk <DEV-TARGET>

既存のパーティションを全て削除し (何度も d コマンドを実行してください)、新しいパーティションを追加して (n)、タイプを "ef00" に設定してください。最後にディスクに変更を書き込みます (w)。

カーネルから新しいパーティションが認識されるように以下のコマンドを実行:

$ partprobe

新しいパーティション上に FAT32 ファイルシステムを作成 (例: /dev/sdb1。<DEV-TARGET-N> を置き換えてください):

# mkfs.vfat -F 32 -n <FS-LABEL> <DEV-TARGET-N>

パーティションをマウント (<MNT-TARGET-N>):

# mount <DEV-TARGET-N> <MNT-TARGET-N>

Arch インストール ISO (<ISO-SOURCE>) を USB ディスクに抽出:

# bsdtar -x --exclude=isolinux/ --exclude=EFI/archiso/ --exclude=arch/boot/syslinux/ -f <ISO-SOURCE> -C <MNT-TARGET-N>

bootia32.efi を USB ディスクにコピー:

# cp /LOCATION/OF/bootia32.efi <MNT-TARGET-N>/EFI/boot/bootia32.efi

無線ドライバーをインストールイメージに追加

ノート:
  • 有線接続を使ってインストールを行う場合はドライバーを追加する必要はありません。
  • 2016年5月現在、Arch Linux はネイティブで brcm43220/43221 をサポートしています。以下の手順はスキップしてかまいません。

ワイヤレスドライバーのコピーを取得して解凍:

$ wget -qO- https://android.googlesource.com/platform/hardware/broadcom/wlan/+archive/master/bcmdhd/firmware/bcm43341.tar.gz | tar xvz

インストール ISO のリマスタリングを読んでダウンロードした Arch ISO の squashfs (i686 または x86_64) を解凍してマウントしてください。

fw_bcm43341.bin を新しいブータブル USB の /lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.bin にコピーしてください:

# cp /PATH/TO/fw_bcm43341.bin /PATH/TO/lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.bin

イメージを再度固めたら作成できた airootfs.sfs を USB インストールメディアの元の場所にコピーしてください。新しい MD5 チェックサムを作成して保存してください。

アンマウント

USB インストールメディアをアンマウントしてください:

# umount <DEV-TARGET-N>

USB から X205TA を起動

作成したインストールメディアを X205TA に接続してください。

電源ボタンを押したら F2 を押して BIOS を開きます。ブートプロセスが始まったら F2 を何度も押すと良いでしょう。Windows を起動して適切なメニューオプションを選択することでも BIOS を開けますが (チュートリアル または Windows 10 の場合)、F2 を使うことで Windows を完全に無視できます。

セキュアブートをオフにしてください。オフにする方法は BIOS のバージョンによって異なります。例えば 'Security' を開いて、'Secure Boot Control' を 'Disabled' にすることで無効化できます。

'Save & Exit' メニューの 'Boot Override' セクションで USB メディアを選択してください。

インストール

ワイヤレスの有効化

wifi モデムのファームウェアはデフォルトではロードされません。ローカル EFI 変数をコピーする必要があります:

# cp /sys/firmware/efi/efivars/nvram-74b00bd9-805a-4d61-b51f-43268123d113 /lib/firmware/brcm/brcmfmac43340-sdio.txt

それから wifi カーネルモジュールを probe してください:

# rmmod brcmfmac
# modprobe brcmfmac

4.4 カーネルを使いたい場合、wifi を使うには このコミット をリバートする必要があります (MMC レイヤーのリグレッション)。

Arch Linux のインストール

インストールガイドを見てください。

設定

サウンド

最近になって x205ta の Realtek RT5648 サウンドカードを動作させる方法が発見されました。カーネル 4.11 RC1 から関連するパッチが取り入れられています。

新しいカーネルが使えない場合、Pierre Bossart によるパッチが適用されたカーネルブランチをコンパイルして、こちら で説明されているように様々な ALSA の設定と UCM ファイルをコピーしてください。パッチはまだ実験的なものであり一部のユーザーはスピーカーが突然 異常過熱 すると報告しているので注意が必要です。

パッチのコンパイル方法は [1] も参照してください。

電源管理 (ACPI)

バージョン 4.2.0-1 未満のカーネルでは、ACPI_I2C_OPREGION=y フラグを有効にしてカーネルをコンパイルする必要があります [2]

4.2.* 以上の最新のカーネルでは問題は起きません。詳しくは こちらのページ を見てください。

タッチパッド

バージョン 4.3.* 未満のカーネルではタッチパッドがマウスとして認識されてしまうためジェスチャー (2本指のスクロールなど) が使えません。

カーネル 4.3.* から パッチ がマージされたことで、特に設定しなくても全てのタッチ機能が使えるようになっています。

xorg.conf で 'Elan Touchpad' に 'synaptics' ドライバーを明示的に割り当てることでさらに多くの機能が使えます (例: 2本指のタップを右クリックとして使うなど)。例:

/etc/X11/xorg.conf.d/elan_synaptics.conf 
Section "InputClass"
    Identifier "Elan Touchpad"
    MatchIsTouchpad "on"
    Driver "synaptics"
    Option "TapButton1" "1"
    Option "TapButton2" "3"
    Option "TapButton3" "2"
    Option "VertTwoFingerScroll" "on"
    Option "HorizTwoFingerScroll" "on"
EndSection

SD カードリーダー

マイクロ SD カードリーダーは設定をしないと使うことができません。まず以下のファイルを作成:

/etc/modprobe.d/sdhci.conf 
# Adjustment to make micro SD card reader work
options sdhci debug_quirks=0x8000

そして mkinitcpio を実行してください:

# mkinitcpio -v -g /boot/initramfs-linux.img

上記のコマンドで initramfs ファイルが更新されて sdhci.conf の設定がロードされます。再起動後にマイクロ SD カードが認識されるはずです。

こちらのパッチ を使うことでカードリーダーをすぐに使うこともできます。

ファンクションキー

デフォルトではボリュームキー (F10-F12) だけ適切なキーシムが送信されます。皮肉なことに、サウンドカードは機能しませんが。画面の明るさを調整するコマンド (例: xbacklight) にマッピングしなおすと便利です。

Intel のパッチが適用されたカーネルが AUR に存在します: linux-baytrail411AUR[リンク切れ: パッケージが存在しません]

Bluetooth

適切なファームウェアファイル (Windows 10 ドライバーに含まれている BCM43341B0_002.001.014.0122.0176.hcd) を /lib/firmware/brcm/BCM43341B0.hcd としてインストールしてください。

それから bluez パッケージをインストールして bluetooth.service サービスを有効化したら、以下のコマンドを実行してください:

# btattach --bredr /dev/ttyS1 -P bcm

上記のコマンドを起動時に自動で実行するには以下のサービスファイルを作成:

/etc/systemd/system/btattach.service
[Unit]
Description=Btattach

[Service]
Type=simple
ExecStart=/usr/bin/btattach --bredr /dev/ttyS1 -P bcm
ExecStop=/usr/bin/killall btattach

[Install]
WantedBy=multi-user.target

その後 btattach.service有効化してください。

ヒント: btattach が機能しない場合、"-P bcm" パラメータを消してもう一度実行してみてください。

トラブルシューティング

フリーズ

一部のユーザによって x205ta のフリーズが報告されています。フリーズしたら電源ボタンを数秒間押し続けないと再起動することができません。カーネルバージョン 4.1.6 ではフリーズが少なくなるという報告もあります。メインラインのバニラカーネルではフリーズする頻度がさらに少なくなっています。

カーネルパラメータintel_idle.max_cstate=1 を設定することでパフォーマンスに影響を与えることなくフリーズ問題を解決できます。

参照