Canon CAPT

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ノート: メインの記事は CUPS を、CAPT 以外の Canon プリンターについての情報は CUPS/プリンター別の問題 を見てください。

CAPT は Canon のプロプライエタリな Canon Advanced Printing Technology (CAPT) ドライバーです。レーザープリンターの Canon i-Sensys シリーズをサポートしています。詳しくは Setting up CAPT printers on Ubuntu を見てください。

インストール

capt-srcAUR パッケージをインストールしてください。

32ビットのライブラリパッケージに依存しているため multilib の有効化が必要です。

(開発途上の) オープンソースの CAPT ドライバーは captdriver-gitAUR でインストールできます。

設定

Canon のドライバーはローカルデーモンを使ってプリンターと通信し、CUPS ドライバーを使ってラッピングします。

プリンターを設定するには、CUPS の記事に従って、CAPT プリンターを追加して ccp://localhost:59787CUPS#プリンター URI を使ってください。lpinfo -m を使用するか Ubuntu ヘルプページ の表をチェックして適切な機種を探して、サポートされているプリンターと対応する PPD を確認してください。

ノート:
  • CUPS のウェブインターフェイスで CAPT プリンターをインストールすることはできません [1]CLI ツールを使ってください。
  • ポート 59787 で上手く行かない場合、59687 番ポートを試してみてください。
  • 機種によっては PPD が複数あることもあります。最後の文字が機種が発売された地域を示しています (J = Japan, K = United Kingdom, S = United States)。

次に、ccpdadmin で CAPT ドライバーとプリンターを登録してください。queue_name は先に確認したキュー名に置き換えてください (例: LBP6310)。また、printer_address はローカルプリンターの場合は USB 端子に (例: /dev/usb/lp0)、ネットワークプリンターの場合は IP アドレスに net: を付けた値に置き換えてください (例: net:192.168.1.100):

# ccpdadmin -p queue_name -o printer_address

例えば USB プリンターの場合:

# ccpdadmin -p LBP6310 -o /dev/usb/lp0

あるいはネットワークプリンターの場合:

# ccpdadmin -p LBP6310 -o net:192.168.1.100

ccpd.service を使って CAPT デーモンを起動有効化してください。

プリンターを削除するには:

# ccpdadmin -x queue_name

CAPT 状態モニタ

ローカル CUPS

ドライバーには状態モニタが含まれており次のコマンドで起動できます:

$ captstatusui -P printer_model

例:

$ captstatusui -P LBP6310

問題が起こった時だけ状態モニタをポップアップさせたい場合、-e スイッチを付けてください:

$ captstatusui -P LBP6310 -e

リモート CUPS

残念ながら、captstatusui はリモートの CUPS サーバーの CAPT プリンターを認識しません。

しかしながら、SSHX11 フォワーディングを使うことでリモート印刷を監視することが可能です。

警告: X11 フォワーディングにはセキュリティ上の欠陥があります。特に -Y スイッチ (X11 フォワーディングを使って CAPT のステータスモニタを機能させるのに必要な ForwardX11Trusted) を使用する場合は問題です。詳しくは X11 フォワーディングを見てください。
ノート: X11 フォワーディングを設定する方法はたくさんあります。セキュリティ上の理由から、以下の例では公開鍵認証と専用の SSH ユーザーアカウントを使用して、CUPS サーバーで SSH を実行しています。必要に応じて構成を変えるようにしてください。

クライアント設定

#!/bin/sh
ssh -T -Y -i ~/.ssh/capt remote_server_hostname_or_IP_address < /dev/null

サーバー設定

  • 新しいユーザー capt を作成。
  • 以下のセクションを /etc/ssh/sshd_config に追加して SSH デーモンあるいはソケットを再起動:
...
Match User capt
       X11Forwarding yes
       PermitTTY no
       ForceCommand captstatusui -P printer_model -e
       AuthenticationMethods publickey

例:

...
Match User capt
       X11Forwarding yes
       PermitTTY no
       ForceCommand captstatusui -P LBP6310 -e
       AuthenticationMethods publickey

ユーザーを capt グループに追加して、Match Group ルールを使用することで、複数のユーザーに拡張することもできます (単一の共有 SSH 鍵を使用、あるいは個別の SSH 鍵を使用):

...
Match Group capt
       X11Forwarding yes
       PermitTTY no
       ForceCommand captstatusui -P LBP6310 -e
       AuthenticationMethods publickey