DAViCal

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DAViCal は CalDAV と CardDAV プロトコルを実装するサーバーです。DAViCal はあくまでサーバーでしかないので Apple の iCal.app, iOS (iPhone, iPad, iPod), Thunderbird, Sunbird, Evolution などの CalDav クライアントが必要です。

インストール

必要パッケージのインストール

DAViCal は PHP で書かれており PostgreSQL データベースをバックエンドとして使ってカレンダー情報を保存します。今のところ PostgreSQL しかサポートされていませんが、他のデータベースに対応する作業も行われています。davicalAUR, postgresql, php, php-pgsql パッケージをインストールしてください。

インストールディレクトリはウェブアプリケーションパッケージガイドラインに定義されており (/usr/share/webapps/davical/etc/webapps/davical) 、上流のドキュメントにあるディレクトリとは少し違います。

DAViCal はウェブアプリケーションなので、ウェブサーバーの設定も必要です。このページでは Nginx を使いますが、DAViCal は大抵どのウェブサーバーでも動作します (中には CalDAV の HTTP ヘッダを確認するとリクエストの処理を停止するサーバーもあるため、そのようなウェブサーバーでは DAViCal は使えません)。

PostgreSQL の準備

まず最初に、こちらのガイドに従って PostgreSQL をセットアップして起動してください。

DAViCal では2つのアカウントを設定する必要があります。片方はウェブアプリケーションからデータベースにアクセスするのに使い、権限を抑えめにしますが、もう片方は DAViCal テーブルの管理用アカウントとして、あらゆる権限を与えます。

/var/lib/postgres/data/pg_hba.conf を編集して設定してください。

以下の行を追加:

   local   davical         davical_app                             trust
   local   davical         davical_dba                             trust

データベースの 'root' ロールを確認してください。ロールが存在しない場合、PostgreSQL ページに書かれているように postgres ユーザーになって以下を実行することで作成してください:

$ createuser -s -U postgres --interactive
$ Enter name of role to add: root

root で create-database.sh スクリプトを実行することでデータベースの準備が行われます:

# /usr/share/webapps/davical/dba/create-database.sh

それから root で createdb を実行してください:

# createdb

PostgreSQL サーバーがリモートホスト上にある場合、上記の設定のかわりに DAViCal の PostgreSQL_Config を使ってください。