Flac を Mp3 に変換

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

関連記事

この記事ではコマンドラインやスクリプトツールを使って FLAC と MP3 の音声ファイルを相互に変換する方法、そして同じことをグラフィカルに行うためのユーティリティを紹介しています。

パッケージ

  • audiotoolsAUR - 異なるフォーマット間で再エンコードし、track2track でタグを保持しながら、cdda2track で CDDA からエンコードできます、オプションとして Ncurses GUI もあります。
  • whatmp3AUR - 引数として FLAC ファイルが存在するディレクトリのリストを受け取って指定したオプションで MP3 に変換する Python スクリプト。
  • flac2allAUR - すべてのタグとメタデータを保持したまま、flac を 70 以上の他の形式にマルチスレッドで変換します。

グラフィカルアプリケーション

  • SoundConverterGNOME デスクトップの音声変換専用のユーティリティ。GStreamer を使用。GNOME Audio Profiles を利用することができマルチスレッド変換が可能です。動画から音声を抽出することもできます。
http://soundconverter.org/ || soundconverter
  • soundKonverter — 様々な音声操作プログラムの Qt グラフィカルフロントエンド。変換やリッピングなどの音声操作が行えます。
https://github.com/HessiJames/soundkonverter/wiki || soundkonverter
  • WinFF — 強力なマルチメディアコンバータである FFmpeg の GUI。音声変換の専用プロファイルを備えています。
https://code.google.com/p/winff/ || winffAUR

スクリプト

以下の2例では、カレントディレクトリにある FLAC ファイルを LAME MP3 エンコーダで変換します。どちらのスクリプトもID3 タグを元の FLAC ファイルから作成される MP3 ファイルに移して、MP3 V0 にエンコードします。V0 では可変ビットレートになり、大抵は 220 から 260 kbps の間になります。V0 ファイルの音声は透過的であり、元の音源 (CD あるいはロスレス) と変換後のファイルの違いを聴き分けることはできません。ただし、ファイルのサイズはずっと小さくなります。V0 などの LAME のスイッチや設定に関する詳細情報は Hydrogenaudio LAME Wiki を読んでください。

元の .flac ファイルは変更されず、同一のディレクトリに .mp3 が作成されます。作業ディレクトリに存在する *.flac 以外の拡張子のファイル (.nfo, 画像, .sfv など) は無視されます。

使用方法

使いやすいように、このスクリプトを PATH に追加してください。ターミナルを開いて、変換したい FLAC ファイルのディレクトリに cd して、flac2mp3 (またはスクリプトの名前) を起動します。ターミナルでは、デコードとエンコードの過程が表示されますが、しばらく時間がかかります。完了です。この時点ですべての新しい MP3 ファイルを好きな場所に mv *.mp3 することは簡単です。

FFmpeg を使う

システムに FFmpeg がインストールされている場合、大抵 flaclame パッケージもインストールされています。FFmpeg にはエンコードとデコードのあらゆる機能が組み込まれています。

#!/bin/bash

for a in ./*.flac; do
  ffmpeg -i "$a" -qscale:a 0 "${a[@]/%flac/mp3}"
done

並列バージョン

LAME はシングルスレッドのエンコーダなので、複数のファイルを同時にマルチコアでエンコードすることで素早く変換することが可能です。並列処理するには、parallel パッケージをインストールして、以下のコマンドを使ってください:

parallel ffmpeg -i {} -qscale:a 0 {.}.mp3 ::: ./*.flac

再帰と並行処理

Fd は、高速で使いやすい find の代替品です。このワンライナーは、"while read" ループを避けるため、Stack Exchange 上の回答によれば、パフォーマンスに影響を与えるかもしれません。[1]

まず fdインストール してを実行してください。

fd -t f -e flac -x ffmpeg -i "{}" -qscale:a 0 "{.}.mp3"

再帰的増分的に変換を行うための Makefile

警告: Makefile は空白を正しく処理しません。詳しくは [2] を参照。

make -j$(nproc) で並列して変換が行えるというだけでなく、既に変換済みのファイルが存在する場合、もう一度変換することがないというメリットがあります:

SOURCE_DIR := flacdir
XCODE_MP3_DIR := mp3dir
# NOTE: see lame -v option for quality meaning
XCODE_MP3_QUALITY := 0

# Find .flac sources and determine corresponding targets
flac_srcs := $(shell find $(SOURCE_DIR) -type f -name '*.flac')
flac_2_mp3_tgts := $(patsubst $(SOURCE_DIR)/%.flac, $(XCODE_MP3_DIR)/%.mp3, \
    $(flac_srcs))

.PHONY: all mp3 flac_2_mp3

all: mp3 

mp3: flac_2_mp3

flac_2_mp3: $(flac_2_mp3_tgts)

$(XCODE_MP3_DIR)/%.mp3: $(SOURCE_DIR)/%.flac
        @echo "converting -> $@"
        @mkdir -p "$(@D)"
        @ffmpeg -v error -i "$<" -codec:a libmp3lame \
            -q:a $(XCODE_MP3_QUALITY) "$(@)"

FFmpeg を使わない

何らかの理由で FFmpeg がインストールされていない・する気もないという場合、flaclame をインストールしてください。以下では、flac に付属しているメタデータユーティリティを使用してタグの情報を取得して lame に手渡しています。一度 FLAC を WAVE にデコードしてから MP3 エンコーダにかけているので多少変換にかかる時間が多くなります。

#!/bin/bash

for a in *.flac; do
  # give output correct extension
  OUTF="${a[@]/%flac/mp3}"

  # get the tags
  ARTIST=$(metaflac "$a" --show-tag=ARTIST | sed s/.*=//g)
  TITLE=$(metaflac "$a" --show-tag=TITLE | sed s/.*=//g)
  ALBUM=$(metaflac "$a" --show-tag=ALBUM | sed s/.*=//g)
  GENRE=$(metaflac "$a" --show-tag=GENRE | sed s/.*=//g)
  TRACKNUMBER=$(metaflac "$a" --show-tag=TRACKNUMBER | sed s/.*=//g)
  DATE=$(metaflac "$a" --show-tag=DATE | sed s/.*=//g)

  # stream flac into the lame encoder
  flac -c -d "$a" | lame -V0 --add-id3v2 --pad-id3v2 --ignore-tag-errors \
    --ta "$ARTIST" --tt "$TITLE" --tl "$ALBUM"  --tg "${GENRE:-12}" \
    --tn "${TRACKNUMBER:-0}" --ty "$DATE" - "$OUTF"
done

再帰的に変換

上記のスクリプトを拡張して作業ディレクトリの全てのサブディレクトリで再帰的に変換を行うことができます。最初の行 (for .... do) を以下のように置き換えてください:

find -type f -name "*.flac" -print0 | while read -d $'\0' a; do

参照